ハゲタカ~カネか理想か?
2009年 07月 08日
誰かが言った、この世の悲劇は二つしかない。
「金のない悲劇と金のある悲劇」
バブル崩壊後の失われた10年。
低迷する日本経済をあざ笑うようにアメリカから
巨大な利益を得ようと、ヘッジファンドがやってきた。
ねこそぎ全てを奪うことから、ハゲタカと呼ばれていた。
今年のGWにNHKでアンコール放送されました、
TVドラマ「ハゲタカ」の待望の映画化。
あらすじ:
投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、
企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた
鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに
絶望して海外生活を送っていた。
そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、
日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の
危機から救ってほしいと頼む。
(シネマトゥデイ)
やれ、グローバルスタンダードや新自由主義だと、
欧米流の成果主義が持てはやされ、日本の年功序列
や日本流の経営方針は時代遅れだとされていた。
だが、去年からのその新自由主義とやらが、やらかして
しまった世界金融危機で、本当に、それでいいのかと
多くの疑問が出てきた。
そして、時代は世界大不況の中、中国の台頭が目立ってきた。
その中国から、国家がらみで日本の技術を根こそぎ取って
しまえと、赤いハゲタカ、劉一華(玉山鉄二)が舞い降りてきた。
日本の閉鎖的な、反省をかえりみない市場と
戦ってきた鷲津が、こんどはその典型的な日本の会社を
守るために、外資と戦うという矛盾が面白い。
今回は派遣労働者の問題をも取り上げており、日本社会、
経済が抱える問題がいかに大変なものかと、考えされられる。
不況が続き、失業率は増え、格差が開く一方の日本社会。
その中で企業はどう生き残っていくのか?
労働者はどのように生きていけばいいのだろうか?
「私は日本人の勤勉さ、誠実さを大事にしたい」
「このままで終わってたまるか!」
芝野のセリフがグッと胸に迫る。
所々に「?」はあるものの、経済社会をドラマチックに
描きつつ、人物にも深みを持たせて、見所いっぱいの
エンターテイメントに仕上がっているのが、素晴らしいです!
脇を固める俳優陣が凄いですが、くえない男、今や銀行頭取に
までなった飯島亮介を演じる中尾彬さん、存在感抜群ですなあ。
「金のない悲劇と金のある悲劇」
バブル崩壊後の失われた10年。
低迷する日本経済をあざ笑うようにアメリカから
巨大な利益を得ようと、ヘッジファンドがやってきた。
ねこそぎ全てを奪うことから、ハゲタカと呼ばれていた。
今年のGWにNHKでアンコール放送されました、
TVドラマ「ハゲタカ」の待望の映画化。
あらすじ:
投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、
企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた
鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに
絶望して海外生活を送っていた。
そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、
日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の
危機から救ってほしいと頼む。
(シネマトゥデイ)
やれ、グローバルスタンダードや新自由主義だと、
欧米流の成果主義が持てはやされ、日本の年功序列
や日本流の経営方針は時代遅れだとされていた。
だが、去年からのその新自由主義とやらが、やらかして
しまった世界金融危機で、本当に、それでいいのかと
多くの疑問が出てきた。
そして、時代は世界大不況の中、中国の台頭が目立ってきた。
その中国から、国家がらみで日本の技術を根こそぎ取って
しまえと、赤いハゲタカ、劉一華(玉山鉄二)が舞い降りてきた。
日本の閉鎖的な、反省をかえりみない市場と
戦ってきた鷲津が、こんどはその典型的な日本の会社を
守るために、外資と戦うという矛盾が面白い。
今回は派遣労働者の問題をも取り上げており、日本社会、
経済が抱える問題がいかに大変なものかと、考えされられる。
不況が続き、失業率は増え、格差が開く一方の日本社会。
その中で企業はどう生き残っていくのか?
労働者はどのように生きていけばいいのだろうか?
「私は日本人の勤勉さ、誠実さを大事にしたい」
「このままで終わってたまるか!」
芝野のセリフがグッと胸に迫る。
所々に「?」はあるものの、経済社会をドラマチックに
描きつつ、人物にも深みを持たせて、見所いっぱいの
エンターテイメントに仕上がっているのが、素晴らしいです!
脇を固める俳優陣が凄いですが、くえない男、今や銀行頭取に
までなった飯島亮介を演じる中尾彬さん、存在感抜群ですなあ。
by fyamasan
| 2009-07-08 06:35
| 邦画