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メジャー監督、デビューを目指して!

ハゲタカ~カネか理想か?

誰かが言った、この世の悲劇は二つしかない。
「金のない悲劇と金のある悲劇」

バブル崩壊後の失われた10年。
低迷する日本経済をあざ笑うようにアメリカから
巨大な利益を得ようと、ヘッジファンドがやってきた。
ねこそぎ全てを奪うことから、ハゲタカと呼ばれていた。

今年のGWにNHKでアンコール放送されました、
TVドラマ「ハゲタカ」の待望の映画化。

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あらすじ:
投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、
企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた
鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに
絶望して海外生活を送っていた。
そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、
日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の
危機から救ってほしいと頼む。
(シネマトゥデイ)


やれ、グローバルスタンダードや新自由主義だと、
欧米流の成果主義が持てはやされ、日本の年功序列
や日本流の経営方針は時代遅れだとされていた。

だが、去年からのその新自由主義とやらが、やらかして
しまった世界金融危機で、本当に、それでいいのかと
多くの疑問が出てきた。


そして、時代は世界大不況の中、中国の台頭が目立ってきた。
その中国から、国家がらみで日本の技術を根こそぎ取って
しまえと、赤いハゲタカ、劉一華(玉山鉄二)が舞い降りてきた。

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日本の閉鎖的な、反省をかえりみない市場と
戦ってきた鷲津が、こんどはその典型的な日本の会社を
守るために、外資と戦うという矛盾が面白い。

今回は派遣労働者の問題をも取り上げており、日本社会、
経済が抱える問題がいかに大変なものかと、考えされられる。
不況が続き、失業率は増え、格差が開く一方の日本社会。

その中で企業はどう生き残っていくのか?
労働者はどのように生きていけばいいのだろうか?

「私は日本人の勤勉さ、誠実さを大事にしたい」
「このままで終わってたまるか!」
芝野のセリフがグッと胸に迫る。

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所々に「?」はあるものの、経済社会をドラマチックに
描きつつ、人物にも深みを持たせて、見所いっぱいの
エンターテイメントに仕上がっているのが、素晴らしいです!

脇を固める俳優陣が凄いですが、くえない男、今や銀行頭取に
までなった飯島亮介を演じる中尾彬さん、存在感抜群ですなあ。
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by fyamasan | 2009-07-08 06:35 | 邦画 | Comments(0)