Osaka-cinema-cafe

cinecafe.exblog.jp

メジャー監督、デビューを目指して!

沈まぬ太陽~恩地の意地か?

TVドラマで「不毛地帯」。
映画でこの映画と、ちょっとした山崎豊子ブームでしょうか?
関連本もたくさん出ていますね。

主演の渡辺謙自ら映画化を山崎豊子に申し込んだ、と聞きました。
(実際に直接申し込んだのは、田宮二郎に次いで謙さんが
二人目とか)

映画の日でもあり、日曜日で劇場は満員御礼な感じでしたね。

映画「沈まぬ太陽」
c0033213_165586.jpg


あらすじ:
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の
改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。
10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすも
ジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った
彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。
そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長
(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。


3時間半ぐらいでしょうか。
久しぶりに力のある邦画を見たという気がしました。
途中に休憩があるのも、昔の大作ハリウッド映画によく
あったなあと、懐かしくもなりました。


色々なことを考えた映画でありました。
見る立場によって受け取り方は違うでしょうが、
ネットなどで見ると、好意的な評価が多いですね。


会社のためを想い、会社員のためを想い、家族のことを
想いつつも、会社の理不尽な仕打ちに打ちのめされながら、
己の信念を貫いた恩地の生き様が描かれます。

ただ、恩地の良かれと思う行動が周りにどんな影響を
与えていたのか?
会社にいることに、なぜ、あそこまで拘るのか?
それを会社、サラリーマンをしていない、女性や子供に
どのくらい伝わるのだろうか?

綺麗に言えば、信念。
でも、悪く言えば、これはどういえば良いのだろうか?

男社会の嫉妬。
政官財の癒着。
組織悪の典型。
会社人間の悲哀など、日本の暗部を、これでもかと
見せ付けられる。

ここで、欲に溺れることなく、まっすぐに生きる恩地の生き方は、
見ていて清涼水のようにも思えてくる。

でも、その生き方が素晴らしいかといえば、素直にイエスとは
言えないところに、寂しい思いがする。


この映画を見て、改めて日本は「会社国家」なんだと気づかされる。
会社の上に、家庭、個人がいるということ。

映画の中心は航空機墜落事故を軸に回っていきますが、
当事者のことを考えれば、会社側の対応には本当、唖然と
するというか、会社の上層部の考えには、本当、声が出ない
ですね。
行天(三浦友和)が、遺族側に結束させないために、遺族会の
名簿を欲しがる場面で、「こういうことを成功させると、
僕は上にいけるんだよ」というセリフは、腐りきった会社の
考えを表す、真の言葉ですね。


最後に、
最初のアフリカ転勤の際は、狩ばかりしていた
恩地が、二度目の時は、ライフルをカメラに変えていたのが、
僕は恩地の人間的成長と、精神の安定さを見たような気が
しました。

皆さんはどのような感想をお持ちでしょうか?
[PR]
by fyamasan | 2009-12-04 01:07 | 邦画 | Comments(0)