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メジャー監督、デビューを目指して!

ゼロの焦点~3大女優競演

生誕100周年の目玉のような気がします。
松本清張原作の映画化。

僕は確か、働き出してから、この本を読み、一気に
清張ファンになりましたね。

広末涼子 中谷美紀 木村多江
3大女優の豪華競演

映画「ゼロの焦点」

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あらすじ・

見合い結婚で夫・憲一と結婚した禎子。
しかし結婚式から七日後に、夫は仕事の引継で勤務地だった
金沢に出かけ、そのまま行方不明となる。
夫の過去をほとんど知らない禎子は、憲一の足跡を
たどって金沢へ。
憲一のかつての得意先の社長夫人・室田佐知子、そして社長の
コネで入社し受付嬢をしている田沼久子。
2人の女性との出会いが事件のさらなる謎を呼ぶ。
夫には自分の知らない別の顔があったのだ。
やがて新たな殺人事件が起きる。


ワンカット、ワンカット、すごく丁寧に撮っている感じが
画面を見て、感じ取れました。
「この映像を見てくれ!」といわんばかりの光と陰の映し具合、
色彩の変化など、ストーリー以外にも、映像による演出が
見ていて、とても愉しかった。
照明の効果も抜群でしたね。

監督、撮影、照明さん、かなり演出に凝ったんでしょうね。
現場もぜひ、見てみたいなあと。

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結婚したものも、夫のことを何も知らないことで、
また事件が多々続けに起こることで、動揺していく若妻を
演じた広末も良かったですが、圧巻だったのは、やはり
中谷美紀でした。

映画に登場してくるシーンのカッコよさ!
一気に映画のボルテージが上がるような感じでしたね。


社長夫人、娼婦、殺人鬼の3つの顔を見事に使い分けて
いました。
ラスト近くの舞台の上で、「マリー」といわれ、驚愕の
顔となり、これまで保っていた人格が壊れていくような
表情は、本当に凄かった。

当時の映像、モノクロ使用、映画館のポスターなど
昭和30年代を思わせる映像も見ごたえありました。

「Always三丁目の夕日」にはないリアルさが伝わりました。

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戦後の混乱期、生きていくだけで精一杯だった人々の
幸せを掴もうと懸命に生きる姿には、もう目頭が熱くなった。
結末を知っているだけに、佐知子(中谷美紀)の生きていく
姿にとてもやるせない気持ちでいっぱいに。

時代に、運命に翻弄された人間への清張からの鎮魂歌だろうか?
映画のラストのワンカット、あれに僕は少し救われた気がする。
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by fyamasan | 2009-12-16 02:32 | 邦画 | Comments(0)