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未来を生きる君たちへ~熱いメッセージ

この映画も予告編を見た時から気になっていました。
少し前に見ましたが、ようやくのご紹介になります。

今は今週末の上映会のことでいっぱいいっぱいで、
バタバタしておりますが。


映画「未来を生きる君たちへ」

未来を生きる君たちへ~熱いメッセージ_c0033213_6185230.jpg


あらすじ:
医師アントン(ミカエル・ペルスブラント)は、デンマークとアフリカの難民キャンプを行き来する
生活を送っていた。長男エリアス(マークス・リーゴード)は学校で執拗(しつよう)ないじめを
受けていたが、ある日彼のクラスに転校してきたクリスチャン(ヴィリアム・ユンク・ニールセン)に
助けられる。母親をガンで亡くしばかりのクリスチャンと、
エリアスは親交を深めていくが……。


英語のタイトルが「In a better world」
そして、デンマーク語でのタイトルが「HAEVNEN」

この「HAEVNEN」とは「復讐」を意味する言葉ということです。

「復讐」の先に「ベターな世界は無く」、あるがままな世界を受け入れ、赦すことで、
前を向いて生きていこう。
いや、生きていかざるを得ない現状を描いたのでは、と考えました。


素直に悪い奴にはきちんと仕返しをする、という子供の考え。
色々な事情から素直には悪いことに悪いと言えない大人の考え。

子供の視点にもうなづけるし、大人の心境もわかる。
ゆえに、登場人物たちがどのような行動をとるのかが、とても興味がありました。

「復讐の先には、なんの未来もない」と復讐をはやる子供たちを諭す父親のアントン。
ですが、アフリカの収容所で、病人として運ばれてきた、悪人であるリーダーを、
医師として接しなければならない現実。
周りのスタッフからは、「なんであんな男を」といわれるが、医師としての使命感だろうか?

しかし、アントンはその後、もっと過酷な選択を迫られるのである。

世界に漂う殺伐とした人間関係。
親子、夫婦間の問題。

世界のどこでもある日常的な問題を踏まえつつ、デンマークが抱える
デンマーク人とスウェーデン人の対立問題やアフリカ問題を2大トピックに
して、描いている。

映画的に、どうなのか?という批評もあるようですが、このようなテーマで
真摯に取り組む、この女性監督、この映画を僕は好きですね。

現状の世界に嫌気がさすも、より良い世界を信じて、いきていかざる人たちへ
少しでもエールになればと、考えます。
by fyamasan | 2011-09-28 06:18 | ヨーロッパ映画

メジャー監督、デビューを目指して!


by fyamasan
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