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メジャー監督、デビューを目指して!

のぼうの城~カタルシスはいずこへ?

邦画が続きますが、こちらも話題の「のぼうの城」

こちらは原作を読んでいました。

公開が、震災の影響で延期になりましたが、ようやく日の目を
見たので、関係者もホッとしているでしょうね。

ブレイクする前の尾野真知子、芦田愛菜ちゃんも見れたのが、
なんか嬉しくなりましたね。


映画「のぼうの城」


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あらすじ・

天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、
その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と
呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうを
やゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を
掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。
秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる
智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、
その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。



合戦シーンや水攻めのシーンは迫力があり、スクリーンで見る
価値はありかなあと思います。

ただ、ドラマとして、映画としては、どうなの?と疑問が
沸きます。

この物語の一番のテーマは弱者がいかに頭を絞って考えて、
強者に一矢報いるかだと思うのです。

そこに見ている者は興奮と感動を覚えるのでは?


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映画を見ていると、野村萬斎の「でくのぼう」ぶりは伝わるもの、
弱いものがいかにして、強者に勝つかが、上手く描かれておらず、
「んん~?」となってしまった。

悩みに悩んだ末に、降伏せずに、合戦をするという苦渋の選択を
するはずなのに、最初から、「やりましょう、やりましょう!」と
田畑をあらされる百姓のことを考えておらず、あげくに、百姓も
あっさりと協力するし。


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成田長親が考えた策に、あっさりと豊臣側が引っかかりすぎるのも、
なんとも。
まあ、あれだけの差があれば、心に隙が出来るのが、当たり前なんですが、
勝つことよりも、戦うことに重点を置いている光成にも気になりました。


注目の合戦シーンはすごいので、こちらも人物描写などに力を入れて
くれたら、もっと面白いものが出来たのにと、残念です。

黒澤映画のような活劇になっていないのも、残念です。


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カタルシスを得ることなく、映画を見終わってしまったのが、
非常に悔しいです。
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by fyamasan | 2012-11-10 03:58 | 邦画 | Comments(0)