二流小説家~シリアリストー結末は?
2013年 06月 22日
あらすじ・
ある日、小説家としてぱっとしない赤羽一兵(上川隆也)は、
死刑が確定している連続殺人犯の呉井大悟から告白本の執筆を依頼される。
彼はそのチャンスに飛び付き、呉井に面会に行くと、彼を主人公にした小説を
書くという条件を提示される。赤羽は、ふに落ちないながらもOKし、
3人の女性たちに取材をするのだが、行く先々で殺人事件が発生し……。
デイヴィッド・ゴードンの小説「二流小説家」が原作で、しかも
「このミステリーがすごい」などミステリー初の3冠を勝ち取った
小説だけに、期待は膨らむ一方でしたが、・・・。
落ち目の二流小説家と、連続殺人犯のお互いの駆け引き、探りあいが、
もっと欲しかったです。
小説家の行く先々で色々な事件が起こっていきますが、ハラハラドキドキ感が
なんとも足りないです。
つい、「羊たちの沈黙」のレクター博士とFBI捜査官のクラリスを思い出して
しまいます。
二人の駆け引き、探りあい、事件がだんだんと核心に迫る中、レクター博士、
クラリスの過去やトラウマも明らかにされていく。
ラストも圧巻でした。
設定が面白いだけに、なんとももったいない。
犯人がわかるのが、ひとつのクライマックスなら、その犯行に及んだ
真相が分かるのも、もうひとつのクライマックスでしょうか?
猟奇犯罪を行う人間の業の深さのようなものをビシビシと感じてしまい、
なんともやるせなさが映画を見ていて、僕の胸に突き刺さる。
上川隆也のダメッぷりな小説家や、いや~なんとも色っぽい
美熟女な高橋恵子は良かっただけに、悶々感は消えずじまい。
これは原作読んで、スキッと出来るかな?
独自の映像美、なんともいえない雰囲気は良かったんですけど。
by fyamasan
| 2013-06-22 03:20
| 邦画