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メジャー監督、デビューを目指して!

砂の器~宿命とは

宿命とは何であるか?
人の罪とは?
美しくも哀しい人間の宿命について、考えされられます。

今年で松竹は創業110年を迎えます。
その記念事業の一つとして、この「砂の器」の
デジタルリマスター、ニュープリント版の公開と
なりました。

ご存知、松本清張原作で、去年あたり、スマップの中居君主演で
ドラマにもなりました。

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事の始まりは、東京浦田操車場で、60歳代の
男性が惨殺された事。
身元不明で、目撃証言は唯一、
「かめだ」と「東北弁」が、近くのスナックの
ママから聞き出せた。
東北の「かめだ」町を探しに行くが、
手がかりはなし。
それ以降、有力な手がかりがないまま、
月日は過ぎる。

そんな時、岡山からこの殺された男の息子と名乗る男が現れた。
本人である事が判明し、そこからこの男が、元警察官で、
そして、かなり人情に厚く、人に恨まれる事など、無関係な
人物と分かってきた。

では、なぜ、無残に殺されたのか?
この男、伊勢参りの為に、家を出たのだが、なぜか、
東京まで足を伸ばした。
この東京に来た理由が分かれば、謎が解けるのでは?
そして、男が警察官をしていた場所が島根の亀田という地
であり、この出雲地方では東北弁に似た言葉が使われている。

少しづつ、事件の糸がほどけ始めてきた。
そして、思いもよらぬ人物(天才音楽家、和賀)の関わりと、
その哀しいまでの生い立ちが明らかになっていく。

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事件を追う刑事に、丹波哲郎、森田健作。
天才音楽家、和賀に加藤剛。
若き日の殺された男に、緒方拳。
今は亡き、笠智衆、渥美清などが顔を見せる。

映画の見所はストーリー展開もさることながら、全編を貫く、
「宿命」という名の音楽。
映画の進行と共に、曲は作られていき、クライマックスは和賀の
コンサートと共に迎える。

映画館の大スクリーンでこの音楽を味わって貰いたいです。
映画館はかなり年配な方で満員状態でした。
久しぶりに映画館に来たという、おじいさんもいました。

ハンセン病という名の差別。
それに苦しんだ一組の親子の、壮絶な悲しい宿命。

「宿命とは、生まれてきたことであり、生きている事である」
この映画ではそう締めくくる。
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by fyamasan | 2005-06-24 01:15 | 邦画 | Comments(0)