ヴェラ・ドレイク~悪意のない罪
昔、「近所」という連帯意識があった頃、どこにでもいた
世話好きなおばちゃんたち。
困ってる人や不慣れな人を助け、喜んでもらうのが、
彼女らの喜びであり、幸せであった。

この映画の主人公、ヴェラもそんなおばちゃんの一人。
映画「ヴェラ・ドレイク」

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時は1950年。
舞台はイギリスはロンドン。
戦争の余韻も少しづつ消えていき、
人々に明るさが戻っていった、そんな時代。

主人公、ヴェラは愛する夫のスタン、
息子のシド、娘のエセルらに囲まれて、
近所の人の世話をして、誰からも愛され、
幸せな毎日を送っていた。
偶然知り合った青年、レジーと少しおくてなエセルとの婚約も決まり、
夫の弟夫婦も呼び、皆でお祝いをしていた時、この家族の幸せは
音をたてて、崩れていく。
ヴェラがある犯罪に関わっているとして、警察に連行されたのだ。

言葉も出ない家族。
感謝こそされ、恨まれる事などがないヴェラが、
一体なにをしたのだ?
そして、ヴェラの犯罪が明らかになった時、家族に衝撃が走る。
信じられないし、信じたくない。
ヴェラの人を助けたい、その悪意のない親切心から生じた
この罪。

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家族はどう受け止めればいいのか?
そして、彼女の犯した罪とは?

キャッチコピーにある、「すべてを赦す、それが、愛」
この言葉通りに、家族はヴェラを赦し、もう一度、家族の
絆を取り戻す事が出来るのだろうか?

ヴェラを演じた、イメルダ・スタウントンの演技には脱帽だ。
幸福な時から、罪を問われ、打ちひしがれていく、その姿には
演技を超えたものがある。
彼女はこの演技で、アカデミー賞にもノミネートされ、
世界の映画祭で、14もの主演女優賞を獲得した。

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またヴェラの夫、スタンを演じた、フィル・デイヴィスにも注目だ。
毎晩、妻を抱きしめ、「俺はお前と結婚出来て、本当に幸せな男だ」と
語りかけ、ヴェラの犯罪が明らかになった後も、懸命に彼女を信じ、
家族を支える、良き夫、良き父役を見事に演じている。

ヴェラの比較として、夫の弟の嫁役は、綺麗だが、自分の事しか
考えていない女性として、描かれているのも面白い。

人の倫理に反することなれど、人助けをしたヴェラが裁かれ、
その原因を作った者達が裁かれないという、不条理が
大きくのしかかってくる。
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by fyamasan | 2005-08-10 14:58 | 映画 | Comments(0)

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