Osaka-cinema-cafe

cinecafe.exblog.jp

メジャー監督、デビューを目指して!

サムライー評伝 三船敏郎~世界のミフネ


単行本の時から、早く文庫にならないかなあと思ってましたが、ようやく。

読み終えた今、なんか目頭が熱くなりました…。

色々なエピソードが書かれており、人間三船敏郎を知るには、
十分過ぎる程でした。


c0033213_135036.jpg


本当に色々ありますのて、是非とも読んで欲しいです。

僕が一番グッと来たのが、不仲と噂されていた、黒澤明との話し。

三船は、三船プロの本社事務所に、「黒澤プロダクション」と書いた木彫りの
看板のある部屋を用意していた。

映画「赤ひげ」から、何年後のことであり、いつか黒澤明と映画を作る事を、
待ち望んでいた三船の気持ちが、そこにあったのでは。

僕が思うには、完璧を求める二人がギリギリのところでせめぎあい、
作り出していたが、もうこれ以上は、無理だとお互いが分かって、別れたのでは。

いづれ時期が来たら、また、一緒に出来るかと。

しかし、二人は会うことはあっても、映画を作る事はなかった。

二人の仲は二人にしか、分からない。

友情、愛憎、嫉妬、色々な感情が交差していたのではと、考えます。


男同士の話で僕が思い出すのは、西郷隆盛と大久保利通です。

同郷の同士として、一緒の道を歩んでいた二人は、征韓論で袂を分かちます。

大久保利通が紀尾井坂で、殺される時、読んでいたのが西郷からの手紙だと知り、
友情や裏切りや色々な感情の気持ちより、何か精神的な繋がりが二人にはあったのではと、
考えてしまいます。

黒澤明の三船の葬儀での、弔辞が、また、二人の関係を物語っています。

三船敏郎という偉大な俳優を知る評伝では、ありますが、スクリーンを所狭し
と駆け回ったように、骨太な男の一代記のようにも感じました。

豪快でしかも繊細なサムライのような男。
[PR]
by fyamasan | 2015-12-06 01:36 | 読書 | Comments(0)