わたしは、ダニエル・ブレイク~今こそ、伝えたい
2017年 04月 14日
この映画も、ずしりと来ました。
巨匠、ケン・ローチ監督の渾身の一作。
あらすじ。
英国北部の工業都市ニューカッスルを舞台にした、心臓の発作に見舞われ大工の
仕事を続けられなくなったダニエルと、彼がたまたま知り合ったふたりの子供の
シングルマザー、ケイトの物語。
それぞれ国の援助を必要としているにも拘らず、お役所的な複雑なシステムや
理不尽な対応がそれを阻む。
日本だけでなく、世界に漂う閉塞感を強く感じました。
イギリスも例外ではなく、困っている人を助けるはずの福祉が全く機能していない。
不正受給の問題もありますが、本当に必要な人に届かない福祉とは何ぞや?と。
心臓を患い、福祉に頼らざるを得ない老人と二人の子供を抱えるシングルマザーが、
直面する現実は本当につらい。
他人事ではなく、身近にある貧困の問題を、時にはユーモアを混ぜながら、
ケン・ローチ監督が描いています。
こちらも見て欲しい映画ですね。
by fyamasan
| 2017-04-14 15:24
| ヨーロッパ映画