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メジャー監督、デビューを目指して!

メタリカ~真実の瞬間

ミュージシャンを追ったドキュメンタリー映画は
色々見てきましたが、この映画はその枠を超えていた。
ライブやプライベート映像でごまかすのが、多い中、
ドラマーのラーズの、この言葉が全てを語る。

「これはメタリカについての映画ではなく、人と人との
関わり合いを描いた映画なんだ」

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メタリカ 音楽ファンならずともこの名前耳にした事があるはず。
1981年の結成なので、今年でもう24年。
デビュー以来の業績は、

・世界中で9,000万枚以上、米国だけで5,000万枚もの
 アルバム・セールスの記録を持つ。
・メタリカは過去10年、ロック系ラジオ局での
 オンエア実績NO.1の記録を誇る。
・北米地区でのコンサートツアーで、合計1,200万人の
 動員数を誇り、これは過去10年間ではNO.1である。
・6度のグラミー賞受賞。
・2度のアメリカン・ミュージック・アワード受賞
・30回以上ものカリフォルニア・ミュージック・アワード受賞
・MTVアイコン・アワード

などなど書いていけばきりが無いほど。

では、気になるこの映画の内容とは?

2001年、ベーシストのジェイソン・ニューステッド が
バンドを脱退。
長年のバンド活動でメンバーの人間関係にも色いろと
問題を抱えて、「メタリカ」というバンドが、
呼吸困難になっていた。

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こんなバンドとして最悪の時期から、カメラは回り出す。
新作レコーディングの為に、新たにスタジオを借りるも、
メンバー同士の喧嘩やボーカルのジェームズ・ヘットフィールドは、
アルコール依存症のため、リハビリをする事になり、
1年ほど現場を離れた。

様々な事で、一向にレコーディングは進まない。
バンドのマネジメントはそんな状態を考慮して、
セラピストを雇い、人間関係&精神面の
サポートを期待した。

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ここから2003年のアルバム「SAINT ANGER」が出来るまでの、
3年間のメンバーの様子を情け容赦なく描きだす。
特に、ジェームズとラーズの喧嘩が、
「お前との演奏は全然楽しくない」と言えば、
「朝からお前に「Fu○k」という言葉しか思いつかない」と
お互いに言いたい放題なのだ。

ロックスターとセラピストと言えば、
実際はピンとこないかもしれない。
でも、この選択は正しく、2001年で
解散したかもしれない、メタリカが
今もバリバリ活動しているのは、
セラピストの存在が非常に大きい。
メタリカのメンバーがセラピストに色々と
相談する場面は、何とも滑稽だが、彼らも
同じ生身の人間なんだと、実感出来る。

ロックと言えば、麻薬、アルコール、女性関係など
当然、あっておかしくない。
メタリカも事実そうだったが、この2001年からの
レコーディングを通して、メンバーと向き合い、
家族と向き合い、一人の人間として精神的に
彼らは成長していく。

意外な子煩悩ぶりや、芸術家顔負けの絵画。
子供がスタジオに遊びに来て、ドラムを叩いたり、
父親の真似をするシーンは、何とも和やかになる。

レコーディング風景を見ると、本当に彼らは音楽が
好きで、メタリカというバンドに誇りを持ち、
愛してやまないんだなあと、感じる。
曲作り、セッションはまさに戦いである。
(いい曲を作ろう、その思いの中での)
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そして、2003年。試行錯誤を経て、アルバムが
完成。メンバーはファンが待つスタジアムで
待望のライブを行う。
ジェームズのセリフがいい
「良い時も、悪い時も、メタリカを支持してくれて
ありがとう、愛してるぜ~!」

バンドという組織の中で、人はどう変わっていくのか、
そういう点で見れば、へビィメタルが嫌いな方も
楽しめるのでは?

音楽ファンより、むしろ、普段音楽をあまり聞かない
人にこそ、この映画を見てもらいたい。
そう強く思います。
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by fyamasan | 2005-10-11 03:09 | ドキュメンタリー | Comments(0)