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メジャー監督、デビューを目指して!

エメット・ルイス・ティルの語られざる物語

先日の朝日新聞に興味深い記事が載っていたので、
ここで紹介したいと思います。

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「50年前の米国黒人少年リンチ死
再捜査、真相に迫る=映画が当局を動かした。」

詳しい内容は、

「子供時代に雑誌で見たリンチ事件で殺された
黒人少年の遺体写真が、弁護士志望の青年を
映画制作に駆り立てた。
写真には事件解明を訴える母親の思いが込められていた。
アメリカ南部ミシシッピ州で50年前に起きたエメット・ティル事件。
9年がかりで目撃者の証言を集めたドキュメンタリー映像が、
「新証拠」となって再捜査が進み、公民権運動時代の他の
事件をめぐる見直しや、議会の謝罪にもつながった」

このドキュメンタリーは、「エメット・ルイス・ティルの
語られざる物語」として、全米で一般公開。

監督は同じ黒人のキース・ボーシャン。
彼自身も差別の体験があり、
彼の執念というべき熱意が、50年前の事件を
再び再捜査させるとは。
残念ながら、事件解明を一番願っていたエメットの母は、
2年前に亡くなっている。

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この記事を読んで、1つの映画を思い出しました。
デンゼル・ワシントン主演の「ハリケーン」

ルービン・ハリケーン・カーター。
1950年代後半、
ヘビー級チャンプであったのだが、
黒人であるがゆえに、冤罪で投獄されてしまう。
(何と終身刑の宣告)
自分の無実を信じて、彼は刑務所で自伝を書く。

ボクシング好きな少年が彼の自伝を読み、
仲間と協力して、何とか彼の無実を証明しようと、
何十年に及ぶも、裁判所や警察と戦う。

何度もくじけそうになりながらも、無実と自由を
目指して、彼らは戦う。
その姿に心が揺さぶられ、熱い物がこみ上げてくる。
でも、怒りも同時に、もの凄く沸き立ってきます。

ボクシングシーンも迫力あり、27kgの減量で、
役者魂を見せたD・ワシントンの演技ぶりに注目!
「マルコムX」と並ぶ、その人物が乗り移ったのかと
思うほどの、熱いワシントンが見れます。

記事のエメット・ティル事件、そして、ハリケーンの冤罪と、
その事実を知ると、やるせない思い&怒りで、とても重くなるが、
映画が、自伝が事件に光をあてた事に、少し安堵感を覚える。

近くに、再捜査の結果が公表されるとの事。
エメットの母親が納得出来る結果内容と、
日本での映画の上映があることを願います。
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by fyamasan | 2005-10-29 04:02 | ドキュメンタリー | Comments(0)