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ビヨンド・the・シー~ボビー・ダーリン

「他人の不幸は大きければ大きいほど面白い」と
口の悪い人はいいますが、スターと呼ばれる人の
人生も、めちゃめちゃなほど、見ている者には面白い。
(身近にいる人には、大変だと思いますが)
日本ではあまり馴染みのない、ボビー・ダーリンの
生涯をミュージカルタッチで描いたのが、この
「ビヨンドtheシー ~ 夢見るように歌えば ~」です。

ビヨンド・the・シー~ボビー・ダーリン_c0033213_15551132.jpg

ボビー・ダーリンの熱烈な大ファンだったという
ケビン・スペイシーが、監督、脚本、製作、主演と
文字通り、全てをつぎ込んだ映画であります。

「15歳まで生きれたら」と、医者に言われたほど、
幼少期のボビーはリュウマチで心臓を患い、
明日に希望の持てない少年だった。
そんな彼に「15歳以上生きてやる!」と
生きることへの希望を与えたのは、
音楽への出会いであった。
母からピアノを教わるうちに、ギター、
ドラムなど、音楽にどんどんのめりこんでいく。

そして、19歳には故郷を離れ、芸能界へ。
最初は厳しい時を迎えたが、次第に彼の
音楽は認められ、エンターテナーとして、
飛ぶ鳥を落とす勢いになり、
一目ぼれしたハリウッド女優とも結婚。
グラミー賞の受賞、アカデミー候補に
あがるなど、順風な人生を歩むことになる。

しかし、人生はいいことばかりではありません。
ボビーは出生の秘密を知ったり、音楽が
時代に合わなくなったり、夫婦間の問題など、
人生の挫折を知る事になる。

ビヨンド・the・シー~ボビー・ダーリン_c0033213_16121691.jpg

注目はもちろんケビン・スペイシー。
この映画化へ構想10年、そして、
ボビーを演じる為に4年もの月日を
費やして、準備をしてきました。
その甲斐あってか、ボビーの生き写しと
呼ばれるほどに、本人そっくりに歌います。
この人、こんなに歌上手かったんやと、
役者根性を見た気がしました。


この映画を見て思ったのは、家族の存在の
素晴らしさ。
父親がいない為、母はもちろん姉や義兄など、
家族がボビーを後押しします。
特に母親の存在なしでは、ボビーの成功は
ありえなかったでしょう。
音楽と引き合わせたのも母親だったし、
ボビーの心にいつも母の存在がありました。

これはケビン・スペイシーにも言えるかも
知れないです。
スペイシーが「ユージュアル・サスペクツ」で
オスカーを手に入れた時の、コメントが
僕の印象に残ってます。

「僕は母から、お前は才能あるから、
絶対に役者として成功するから、あきらめないで
頑張りなさいと、事ある度に言われ、
それを励みにここまで来れました。
今の僕があるのも母のおかげです」

のような事をスピーチしていたと思います。
スペイシーがボビーが好きなのは、歌も
そうでしょうが、母との結びつきにも、
共感を持てたのでは、ないでしょうか!

話は元に戻って、ボビーの母親が実は
、、、なんですね。
真相は映画を見て、お確かめ下さい。
事実を知ると衝撃ですね。
でも、それをボビーは後年、克服します。

歌とダンスと、ボビー・ダーリンの素敵な曲が
映画に溢れています。
フランク・シナトラの後釜はボビーしかいないと
云われたほど、将来性を買われていたのに、
病気の為、37歳で亡くなっています。
ビヨンド・the・シー~ボビー・ダーリン_c0033213_163542.jpg


レイ・チャールズ、フランク・シナトラなどの
ミュージシャンに見られる、めちゃくちゃな
人生を送ってないので、ドラマ的には
平坦な感じはします。
が、いわば奇跡を起こして、音楽の道で
成功した男ですから、平凡な人生であるはずがない。

ボビーの知名度の低さから、この映画も
もひとつ話題になりませんでしたが、
彼の音楽を知れば、これから日本でも
十分に認められるはず。

埋もれている第2のボビー・ダーリンは
出てくるのか?
映画化を期待したい!
by fyamasan | 2005-11-24 16:35 | 映画

メジャー監督、デビューを目指して!


by fyamasan
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