疾走~「死」と「生」のはざまで
映画「疾走」のネタを探していたら、
こんなのに出会いました。

「ペニスを切断し、全裸で路地を疾走」
これは2004年の記事なので、
覚えているでしょうか?
僕は知りませんでした。

記事を読むと、「今週水曜、カナダにて
妻を寝取られた男性が自らペニスを切断、
町の中を全裸で疾走したとのこと。
その後、近くの工事現場で悶えているところを
救急車が駆けつけ、無事に病院に運ばれた」
となっております。
この「疾走」もある意味、見てみたいです。
さあ、本題ですが、数多くの「走る」をテーマに
映画を撮り続けてきたSABU監督の待望の
新作が、重松清原作の「疾走」

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舞台となるのは、「浜」と呼ばれる地域と、
「沖」と呼ばれる地域。
「浜」では言わば、普通の人々が
住む地域。
主人公のシュウジ(手越祐也)の
一家もこの浜に住んでいる。
一方の「沖」では、ヤクザのヤマケン
(寺島進)、幼い頃、両親を亡くした
エリ(韓英恵)、

自分の過ちで弟を殺人犯にさせて
しまった神父の宮原(豊川悦司)など、
過去に秘め事がある人たちが住んでいる。

物語は、「人はどうして死ぬの?」、
子供の頃から周りに聞く子供だった
シュウジの周囲で、「沖」のリゾート開発の
始まりから、様々な事が起こり始める。
シュウジの大好きな兄は、少しのきっかけで
エリートコースを踏み外し、いつしか、
それが原因でシュウジ一家は離散していく。

この映画を見て、「浜」と「沖」、この二つが
まるで境界線のように、「死」というものが、
ひかれているように思えた。
シュウジもシュウジの兄も「沖」に興味を
持った為に、「死」や「不幸」に導かれてた
ように感じてしまう。
「死の淵」を覗いたような。
しかし、「死の淵を覗いた」からこそ、
シュウジは「死」よりも「生」を、
「生きたい」と考えるようになる。
ラスト近くでの、シャッターに書かれた
文字を見て貰いたいです。

映画のテーマは重いです。
もともと繋がりが無かったかのように、
もろく崩れ去る家族。
両親の自殺からのトラウマを持ちながら
生きること。
「もし自分が死んでいれば、他人は
死ななかったのに」
死ねない弱さと、その弱さを抱えつつ、
罪を背負い生きること。

一見、シュウジの周りで起こった事は、
ドラマ的過ぎに見えますが、
現代社会では、どの家庭にも起こりうる
ことだと思います。
ほんの少しの事で、人は「浜」から「沖」へ
行ってしまうでしょう?
行くか行かないかの分岐点はどこに
あるのでしょうか?

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正直、この映画、色々なブログを見ていると、
そんなに評判がよく無かったので、
見ないでおこうと思ったのですが、時間の都合上、
見ることになって、思ったのは、
「他人の意見は後にしよう」。

僕にとっては、重くて複雑なテーマですが、
ずしりと来ましたし、
何よりもシュウジら子役の脇を固める俳優陣が
素晴らしかった。
(中谷美紀さんの情婦役、これがピカ一!)
それゆえに、子役の子らの演技力の無さが
際立ってしまったのは、しかたないでしょうか。
そして、S・E・N・Sが作ったテーマ曲。
これが良いですね。かなり頭の中に残ります。

神父役のトヨエツ、実生活とかなり
だぶる役柄が、何とも真実味があって、
胸に迫ってくる。
神父の言う、「人は他の生物と同じで
必ず死が訪れます。
それが「宿命」です。
そして、どう生きるか、それが「運命」です」
また、「運命とは双六盤である。」
一マス違えば、大きく人生は変わったでしょう。
これらのセリフはかなりこたえました。

「死」から「生」へ、その間をシュウジは「
疾走」していったのではないでしょうか?
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by fyamasan | 2006-01-19 02:37 | 邦画 | Comments(2)
Commented by gopats at 2006-01-20 00:47 x
コメントありがとうございました。
TBさせていただきました。よろしくお願いします。
この映画すごく重たいんですが、心に響くものがありました。好きな映画です。
シャッターのシーンが良かったですよね。
自分は「ひとり」だけれども、やっぱり誰かとつながっていたい。そんなシュウジの心が表れていたような気がしました。

S.E.N.Sのテーマ曲も良かったですよね。「rain」という曲だそうです。いいネーミングですよね。僕はサントラまで買ってしまいました。
Commented by fyamasan at 2006-01-20 03:34
>gopatsさんへ

お返事有難うございます。
サントラを買われたんですね。僕も欲しいですね。
かなり頭に残ってます。
タワーレコード行って探してきま~す。

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