ある子供~痛みを優しさを知り、希望を見つけたい!
2006年 02月 06日
映画「ある子供」の舞台となったベルギーは、
若年層の失業率が20%といいます。
世界のどの地域でも若者が未来に
希望を持てないそんな状況があると思います。
そんな若者達に少しでも、希望を夢を
持って貰いたい。
「息子のまなざし」の
監督ダルデンヌ兄弟からの暖かいメッセージ。
定職もつかず、盗みで稼いでその日
暮らしの生活をしている20歳の
ブリュノ(ジェレミー・レニエ)。
恋人のソニア(デボラ・フランソワ )は
18歳で、二人の間には男の子の
赤ちゃんが生まれた。
子供が出来たことにより、安定した生活が
欲しいソニアはブリュノに定職に着くように
言うが、「クソどもと仕事なんて出来るか」と、
一向に生活を変えない。
そして、自分の子供をお金になるからと
売り飛ばしてしまい、そのショックで
ソニアは意識を失い、病院へ運ばれる。
「また産めばいい」、そんな言葉を投げかける
ブリュノはソニアに愛想をつかされ、
三行半をたたきつけられる。
盗みの仕事でもしくじり、ようやく自分の
してきたことに、深い後悔と、
寄るべく人がいない事に深い孤独感を
感じてしまう。
日本で、コンビニ前や駅で座ってたむろ
している10代の子を見ると、情けなくもなり、
失望感を感じてしまうのは、僕が大人という
存在になったからだろうか。
映画が好きで映画を作りたい、その思いを
10代の頃から持ち続けている僕にとって、
10代で夢を見れないということが、
どうにも信じられずにいました
最近の「ニート」や「引きこもり」を見ていると、
そんな子供が増えている事に、
悲しさを感じずにはいられません。
この映画の主人公のブリュノは、自分が
生きている事、恋人がいて、子供も出来たこと、
盗みをしていること、そんな自分の環境に
全く関心もなく、責任感もなくただ息を
して生活している、そんな悲しい若者です。
映画での母親との会話を聞いていると、
ブリュノは今まで、親にも構われる
ことなく、期待もされず、自分の存在と
いうものを、肯定してもらった事が
ないのではないかと感じました。
ブリュノら若者が何事にも関心がなく、
責任感がないのと同じように、
大人の世代も若者に対して、
「どうせ、こいつらはこんな奴だ」とか、
無関心を装い、責任をとって
こなかった結果が、ますますひどい
現状になってきているのでは?と思います。
現在の家族関係がもろく崩れ去るのも、
表面的な関係でしか繋がってこなかった
から、もっと大人も子供も深いところで
ぶつからないと。
ブリュノは初めて、人や人生というものに、
深くぶつかったんだと思います。
そして、ほんの少しでも希望がある事に気づいた、
そう思いたいです。
エンドロールも、なかなか意味深な感じでした。
静寂な時間がこの映画の感動を深めてくれますね。
ぜひ、映画館で確かめてください。
20年後、ブリュノの子供が20歳になったとき、
その時の若者はどんな生活をしているのか?
この映画よりひどい状況になって
いないことを願います。
若年層の失業率が20%といいます。
世界のどの地域でも若者が未来に
希望を持てないそんな状況があると思います。
そんな若者達に少しでも、希望を夢を
持って貰いたい。
「息子のまなざし」の
監督ダルデンヌ兄弟からの暖かいメッセージ。
定職もつかず、盗みで稼いでその日
暮らしの生活をしている20歳の
ブリュノ(ジェレミー・レニエ)。
恋人のソニア(デボラ・フランソワ )は
18歳で、二人の間には男の子の
赤ちゃんが生まれた。
子供が出来たことにより、安定した生活が
欲しいソニアはブリュノに定職に着くように
言うが、「クソどもと仕事なんて出来るか」と、
一向に生活を変えない。
そして、自分の子供をお金になるからと
売り飛ばしてしまい、そのショックで
ソニアは意識を失い、病院へ運ばれる。
「また産めばいい」、そんな言葉を投げかける
ブリュノはソニアに愛想をつかされ、
三行半をたたきつけられる。
盗みの仕事でもしくじり、ようやく自分の
してきたことに、深い後悔と、
寄るべく人がいない事に深い孤独感を
感じてしまう。
日本で、コンビニ前や駅で座ってたむろ
している10代の子を見ると、情けなくもなり、
失望感を感じてしまうのは、僕が大人という
存在になったからだろうか。
映画が好きで映画を作りたい、その思いを
10代の頃から持ち続けている僕にとって、
10代で夢を見れないということが、
どうにも信じられずにいました
最近の「ニート」や「引きこもり」を見ていると、
そんな子供が増えている事に、
悲しさを感じずにはいられません。
この映画の主人公のブリュノは、自分が
生きている事、恋人がいて、子供も出来たこと、
盗みをしていること、そんな自分の環境に
全く関心もなく、責任感もなくただ息を
して生活している、そんな悲しい若者です。
映画での母親との会話を聞いていると、
ブリュノは今まで、親にも構われる
ことなく、期待もされず、自分の存在と
いうものを、肯定してもらった事が
ないのではないかと感じました。
ブリュノら若者が何事にも関心がなく、
責任感がないのと同じように、
大人の世代も若者に対して、
「どうせ、こいつらはこんな奴だ」とか、
無関心を装い、責任をとって
こなかった結果が、ますますひどい
現状になってきているのでは?と思います。
現在の家族関係がもろく崩れ去るのも、
表面的な関係でしか繋がってこなかった
から、もっと大人も子供も深いところで
ぶつからないと。
ブリュノは初めて、人や人生というものに、
深くぶつかったんだと思います。
そして、ほんの少しでも希望がある事に気づいた、
そう思いたいです。
エンドロールも、なかなか意味深な感じでした。
静寂な時間がこの映画の感動を深めてくれますね。
ぜひ、映画館で確かめてください。
20年後、ブリュノの子供が20歳になったとき、
その時の若者はどんな生活をしているのか?
この映画よりひどい状況になって
いないことを願います。
by fyamasan
| 2006-02-06 22:42
| ヨーロッパ映画