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メジャー監督、デビューを目指して!

ミュンヘン~終わりなき復讐劇

もうすぐ「トリノオリンピック」が開催されます。
平和な、民族の祭典のはずのオリンピックですが、
この映画の舞台となる1972年のミュンヘン・オリンピックでは
アスリートが殺されるという事件が起きています。
その事件から今年で34年。
ちょうど僕の生まれた年なので、僕はもちろん覚えていませんが、
教科書や授業で習った記憶があります。
映画「ミュンヘン」(S・スピルバーグ監督)

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1972年のミュンヘン・オリンピックで
イスラエル人アスリート11人が
テロで死亡。
イスラエル政府は、事件の首謀者、
関係者11人をあげ、彼らに報復
することを誓う。

イスラエルの諜報機関”モサド”の
メンバーであるアヴナー
(エリック・バナ)をリーダーに
4人の男達が選ばれた。

アヴナーの妻は妊娠中で、一番そばに居たい時にも関わらず、
すでに国籍もなく、存在しない状態で任務についたアヴナーたちは、
ヨーロッパで、標的の11人を探し出していく。

謎の組織の男、ルイの情報を元に、一人また一人と標的を
爆破して殺していく。
最初は殺されたオリンピック選手への復讐心と祖国への
正義のためだったが、標的を殺しても後任が出てくる、
パレスチナ人もまた報復テロを行い、イスラエル人がまた亡くなる。
終わりのない復讐劇に、4人は次第に精神的に追い詰められる。
「本当に俺達のしていることは正しいのか?」
そして、アヴナーは自分達が逆に標的になっていることにも
気づきだした。いつになれば、この任務は終わるのか、
家族の元へ無事に帰れるのだろうか?

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上映時間は164分。
内容も重いので、かなり気合を入れて見ないと疲れるのではと
思います。
でも、これはぜひ、見てくださいと、強く思います。
今でも紛争の耐えない中東地域。エルサレム。
何千年と祖国を求めて、やっと約束の地を得たユダヤ人。
しかし、それによって祖国を奪われたパレスチナ人。

日本人として、この問題については何も言えない、いったい何を
言えるのだろうか?映画を見終わった時、そう思いました。
日本も幕末時に、一歩間違えたら、清(中国)やインドのように
列強国の植民地になっていたかも、また太平洋戦争後では、
アメリカとソ連によって二分化されていたら、現在の朝鮮半島
のような状況になっていたかもと、いう歴史はありますが、
とてもユダヤ人の深い悲しみの歴史と比べると。

国家の為に命を落とす、愛する家族を守るために命をかける。
愛国心、正義、いったい人間の命というものは、何なのでしょうか?
そんな事を考えます。

とてもあの「宇宙戦争」を撮った監督とは思えませんね、
スピルバーグさん。
イスラエル、パレスチナ、両方から非難の声が上がっているという
事ですが、貴方の心意気は、大拍手です!

アヴナーが子供を抱いて散歩するシーンや家族が出てくる
シーンには、思わずホッとしますね。
またアヴナーは料理が得意なので、料理を作るシーンが随所に
出てきます。
これも見ていて緊張がほぐれるシーンであります。
緊張するシーンが多く、長くて重いんですが、ぜひ、見て貰いたい。
そして、色々考えて頂きたい。
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by fyamasan | 2006-02-09 03:18 | 映画