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メジャー監督、デビューを目指して!

空中庭園~秘密の無い家族とは?

少し前に公開された
映画「疾走」
は現代の家族の
もろく崩れ去る姿を描いています。
この「空中庭園」でも、同じ家族の姿を
描いていますが、一味違う仕上がりに
なっております。
映画「空中庭園」小泉今日子(主演)・
豊田利晃(監督)
原作・角田光代(直木賞作家になりました)

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この映画の主役となる京橋家には
あるルールがあった。

・家族の誰もが秘密を持たないし、
誰も隠し事はしない。

映画の冒頭で、朝食の時間に、長女のマナ
(鈴木杏)が、母の絵里子(小泉今日子)に、
「私はどこで作られたの?」と、「え?」と思う
(普通、朝というか親には聞けない質問だろ?)
質問をして、それに対して、絵里子や
父の貴史(板尾創路)も普通に
「ああ、ホテルの野猿だよ。あそこのホテル
しか空いて無かったからね」と答えるという、
驚きの展開で始まるのでびっくりしてしまう。

そんな秘密の無い家族のはずなのだが、
家族がそれぞれ秘密を持っているから面白い。
絵里子は家族に学生時代は生徒会長を
していたと、明るい学生だったと言っているが、
実は引き篭もりのいじめられっ子で、
イジイジ、ナヨナヨしているから
あだ名も「なよ子」だった。
貴史も浮気者で、二人の女性と関係を持ち、
マナは学校をさぼり、平気でホテルに行くし、
長男のコウ(広田雅裕)は、万引きまで
してしまう。

こんな矛盾だらけの家族、ひとつのほころび
から家族がそれぞれ秘密を持っていることが
分かり、そして、、、。

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「仮面夫婦」という言葉があるなら、この家族は
「仮面家族」だろうか。
家族の誰もが、家族の一員を演じていて、
「学芸会」のようである。
(映画でも、貴史の浮気相手、ミーナ(ソニン)も
同じ事をつぶやく)
ただ、この家族ごっこも家族にまだ「愛」」が
あるから、まだホッとする。
このあたりが「疾走」と違うところかな。
どんな愛があるかは、映画を見てのお楽しみに!

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薬師ひろ子もそうですが、キョンキョンも
僕としては、女優というより、アイドルとしての
イメージが強かったですが、この映画を見て、
女優小泉今日子をしっかり認識出来ましたね。

この映画、配役がすごくぴったりで、
特に、絵里子の母役の大楠道代が、
ダントツで光ってました。
むちゃくちゃな母なんですが
(しかし憎めないキャラですね)、
人生経験から語る一言一言には重みがあるんですね。
ぜひ、映画で聞いてください。

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監督が今まで「男くさい」映画を撮っている
豊田利晃。
(僕は格闘技好きからだけでなく、
「アンチェイン」は傑作だと思います)
映画の公開前に、覚せい剤で捕まり、
映画そのものが危ぶまれましたが、無事、
公開出来てなによりです
(しかし、公開期間はあっという間でした(悲))

この映画では、カメラワークに注目して
欲しいですね。
少し気分が悪くなるような感じを
受けますが、監督独自の光の当て方や
表現方法が見事ですね。

現代の家族を描いた映画の中でも、
ダントツに優れていると思います。
自分の家族と重ね合わして、見てみるのも
いいかもしれないですね。
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Commented by kimion20002000 at 2006-03-23 00:59 x
TBありがとう。豊田監督、復帰がまたれますね。僕は、原則があって、刃物沙汰以外は、本人が罰を受けるのは本人の問題であり、他人がとやかくモラルをふりかざしていうべきではないと思っています。ましてや、作品論には関係ないことです。
Commented by fyamasan at 2006-03-26 17:07
> kimion20002000 さんへ

コメント有難うございます。
そうですね、この事件をバネにして、さらにスケールアップした豊田監督の映画を見たいですね。
by fyamasan | 2006-02-16 03:07 | 邦画 | Comments(2)