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メジャー監督、デビューを目指して!

ブロークバック・マウンテン~ある愛の物語

今年のアカデミー賞で作品賞や主要部門が
確実視されていたのにも関わらず、
蓋を開けたらたったの3部門の受賞。
お慰めの監督賞受賞は、せめてもの
アカデミーの償いでしょうか?
亡き父へ捧げたアジアが生んだ
巨匠アン・リー監督の
映画「ブロークバック・マウンテン」

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1963年のアメリカはワイオミング州。
ブロークバックマウンテンの農牧場に
季節労働者として二人の男が出会った。
牧場で働いていたイニス(ヒース・レジャー)と
ロデオをしていたジャック(ジェイク・ギレンホール)。
イニスはどちらかと言えば寡黙な方で、
対照的にジャックはおしゃべりな明るい男だった。
二人でいる時間が長かった、二人とも
何かを求めていた。
様々な理由が想像出来ますが、ある夜
二人は結ばれてしまった。
しかし、イニスはもうすぐ結婚も控えており、
農牧場の仕事も終わりを迎えた。
結ばれる運命では無かった、ひと時の
思い出として忘れよう、そう決心し、
二人は別々の道を選んだ。

その後、イニスは結婚し、二人の娘にも恵まれた。
一方のジャックはテキサスでお金持ちの女性
(アン・ハサウェイ)と出会い、結婚し、
一人息子をもうけた。
二人は良き夫、父としてごく普通の男として
人生を歩んでいくはずだった。
しかし、ジャックからの手紙が二人の
運命を変えていく。
再会した二人は、お互いの愛する気持ちを
抑えることが出来なくなっていた。
守りたい家族がいる、しかし、愛する人は、、、。

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同性愛の映画ということで、偏った見方も
されていますが、これも男女の愛と同じで、
ひとつの「ある愛の物語」です。
男女の愛でも、身分差の違い、年の違いなど
障害がたくさんあります。
ただ、男女が愛するのは普通のことと
思われており、それは許される愛。
しかし、同性愛はまだまだ認められていません。
映画の舞台となった1960年代の田舎の
保守的な町では、同性愛などもってのほか、
「汚らわしい」その一言につきていたと思います。

この映画見ていて、胸が締め付けられたのは、
美しさと悲しさを写すイニスとジャックの瞳。
もう切なくて、切なくて。
特にジャックがイニスへの愛が本物か
どうか確かめるために、メキシコへ行って
男を買うのですが、それをイニスに話すときの
ジャックの瞳は、男だとか女だとかは関係ない、
愛を訴えるひとりの人間の瞳なんですね。

それと二人の愛や悲しみを包み込む
ワイオミングの壮大な風景は、CGではない
本物だからでしょうか、見ているこちらも
雄大な自然に包まれている感じになります。
喜びも悲しみも全てを包み込む。

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あらためて愛には様々のものがあり、
受け入れられない愛もあることを痛切に感じました。
そして、愛することはこんなにも切ない
犠牲を伴うものなのか。
50年、100年も経てば同性愛が、
男女の愛のように受け入れられている
かもしれませんし、まだまだなのかは
今はまだ分かりません。

ただ偏見や価値観の違いで、切ない愛が
実らない社会にはなっていて欲しくない、そう思いました。

テーマ曲となるギターの音色が、胸に響きます。
多様化する愛の形を皆さんも考えてみませんか?
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by fyamasan | 2006-03-21 02:07 | 映画