シティ・オブ・ゴッド~ブラジル版「仁義なき戦い」
2006年 06月 29日
正直、気になっていましたが、見ようか
どうしようかかなり迷ってました。
でも、見て良かった。
久しぶりに大快作を見た喜びに浸れましたね。
5月に見た「ナイロビの蜂」
より数段圧倒されました。
同じ監督ですが。
フェルナンド・メイレレス監督
実話を基にした、映画「シティ・オブ・ゴッド」
1960年代から約20年続いたブラジルは
リオデジャネイロ郊外の公営住宅
「シティ・オブ・ゴッド」と名づけられた
街での抗争の物語。
「仁義なき戦い」は大人が主役ですが、
この映画は小学生や中学生など
大人ではない子供が主役。
麻薬、拳銃、強盗、レイプなどが
日常茶飯事のこの街。
小学生ぐらいの子が、拳銃持ちながら、
「一番儲かるのは、やっぱりコカインだな」と
大人顔負けのセリフを吐く。
写真家を夢見る少年ブスカペが、色々出てくる人物を
紹介しながら、物語は進んでいきます。
このブスカペの語り口がユーモラスな為、悲惨な現実を
見せられても、そう感じさせない所が凄いです。
ブスカペ君はお人よしで、なかなか憎めないキャラ。
暴力で街を支配しようとする、リトル・ゼ、常に対話を心がける
べネや暴力を憎みながらも抗争に巻き込まれる男など、
「神の街」には、ありとあらゆる人間が存在します。
やがて、この街が二つのグループに別れて、大きな
抗争に発展していくのですが。
監督のフェルナンド・メイレレスはブラジル人なのですが、
この現実を知らないでいたといいます。
同じ国に住みながら、違う地域で小学生が銃をぶっぱなし、
ドラッグまみれにいる現実を知らないでいるということも、
格差社会の現れでしょうか?(他の地域、他の階層に住む人の
事は知らないよと)、これもこれで怖いですが。
映画でも語られていますが、抗争でかなりの死・負傷者を出してから
警察、マスコミが嗅ぎつけたぐらいですからね。
映画の良さは、時間軸を巧みに使ったストーリー展開。
上から下から隙間からあらゆる角度から見せてくれる
カメラワークの妙。
無駄なシーンを省き、躍動感溢れる編集手腕。
こんな悲惨な現実の物語なのに、不謹慎ですが、
なんでこんなに面白いのだろうか!
監督のフェルナンド・メイレレスに拍手!
過酷な現実で生きる少年の成長物語でもあり、
友情またはラブストーリーもあり、色々な角度から
楽しめると思います。
音楽も「カンフーファイティング」(「カンフーハッスル」でおなじみ)など、
映画の躍動感にぴったりな音楽が多く、相乗効果バッチシです。
(こちらが監督のフェルナンド・メイレレス)
最近見た
「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」
でもそうですが、明日に夢を見られない子供たちの
現実にとても胸が痛くなります。
映画としては十分に楽しめます。
そして現実問題として考える。
この映画を僕は強力にオススメします!
どうしようかかなり迷ってました。
でも、見て良かった。
久しぶりに大快作を見た喜びに浸れましたね。
5月に見た「ナイロビの蜂」
より数段圧倒されました。
同じ監督ですが。
フェルナンド・メイレレス監督
実話を基にした、映画「シティ・オブ・ゴッド」
1960年代から約20年続いたブラジルは
リオデジャネイロ郊外の公営住宅
「シティ・オブ・ゴッド」と名づけられた
街での抗争の物語。
「仁義なき戦い」は大人が主役ですが、
この映画は小学生や中学生など
大人ではない子供が主役。
麻薬、拳銃、強盗、レイプなどが
日常茶飯事のこの街。
小学生ぐらいの子が、拳銃持ちながら、
「一番儲かるのは、やっぱりコカインだな」と
大人顔負けのセリフを吐く。
写真家を夢見る少年ブスカペが、色々出てくる人物を
紹介しながら、物語は進んでいきます。
このブスカペの語り口がユーモラスな為、悲惨な現実を
見せられても、そう感じさせない所が凄いです。
ブスカペ君はお人よしで、なかなか憎めないキャラ。
暴力で街を支配しようとする、リトル・ゼ、常に対話を心がける
べネや暴力を憎みながらも抗争に巻き込まれる男など、
「神の街」には、ありとあらゆる人間が存在します。
やがて、この街が二つのグループに別れて、大きな
抗争に発展していくのですが。
監督のフェルナンド・メイレレスはブラジル人なのですが、
この現実を知らないでいたといいます。
同じ国に住みながら、違う地域で小学生が銃をぶっぱなし、
ドラッグまみれにいる現実を知らないでいるということも、
格差社会の現れでしょうか?(他の地域、他の階層に住む人の
事は知らないよと)、これもこれで怖いですが。
映画でも語られていますが、抗争でかなりの死・負傷者を出してから
警察、マスコミが嗅ぎつけたぐらいですからね。
映画の良さは、時間軸を巧みに使ったストーリー展開。
上から下から隙間からあらゆる角度から見せてくれる
カメラワークの妙。
無駄なシーンを省き、躍動感溢れる編集手腕。
こんな悲惨な現実の物語なのに、不謹慎ですが、
なんでこんなに面白いのだろうか!
監督のフェルナンド・メイレレスに拍手!
過酷な現実で生きる少年の成長物語でもあり、
友情またはラブストーリーもあり、色々な角度から
楽しめると思います。
音楽も「カンフーファイティング」(「カンフーハッスル」でおなじみ)など、
映画の躍動感にぴったりな音楽が多く、相乗効果バッチシです。
(こちらが監督のフェルナンド・メイレレス)
最近見た
「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」
でもそうですが、明日に夢を見られない子供たちの
現実にとても胸が痛くなります。
映画としては十分に楽しめます。
そして現実問題として考える。
この映画を僕は強力にオススメします!
by fyamasan
| 2006-06-29 16:14
| 映画