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メジャー監督、デビューを目指して!

13歳の夏に僕は生まれた~boy to manな夏

誰しも子供だった自分が大人に近づいた瞬間が
あるのでは?
何か昨日までの自分とは違う、同級生がすこし幼く見えた。

去年、日本でも好評価を得た「輝ける青春」
(これは6時間くらいの長編で、僕はまだ見てません)
のマルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督の最新作を
見て来ました。
映画「13歳の夏に僕は生まれた」

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北イタリアで裕福な家庭に育った少年サンドロ。
なに不自由ない生活をしている。
ただ、熱中できるものが見つからない、そんな少年だった。
13歳の夏、父と父の友人とサンドロの3人で自家用ヨットで
地中海にクルージングに出かけた。
のんびりと快適に過ごす3人。
ある真夜中、サンドロが海に落ちてしまう。
船内で話こんでる二人は気づかない。
助けを呼ぶサンドロだが、いつしか力尽きてしまった。

ふと目を覚ますとそこは密航船の中。
助けられたのだ。しかし、周りはイタリアを目指す不法移民ばかり。
助けてくれたルーマニア人の少年ラドゥや妹のアリーナとも仲良くなった。
やがて船はイタリアへ着き、サンドロの無事に家族は大喜び。
しかし、今まで知らなかった社会を知り、素直に喜べないサンドロがいた。
あまりにも違いすぎる不法移民との生活&環境。
何か自分に出来ることはないのだろうか?
サンドロは子供から大人への一歩を踏み出していく。

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W杯の決勝でジダンが見せた頭突き。
家族への侮辱が原因だと言われますが、ジダンもアフリカからの
移民の子。
フランス映画にもよく描かれてますが、ヨーロッパにはアフリカや
近隣諸国から多くの移民がやってきます(不法も含めて)。
そして、イタリアがその窓口的存在になっているようです。

この映画では、ヨーロッパの移民問題&社会状況を描きながら、
サンドロ少年の成長を見事に描いています。

サンドロ役のマッテオ・ガデラ君、これが映画初出演と思えないぐらい
いい演技です。
事故前と事故後の表情の違いに注目ですよ。
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興味深いのは、冒頭にサンドロがあるアフリカ人に言葉をかけられる
のですが、これを他のアフリカ人に聞いても分からない。
なんて意味なんだろうと色々考えるわけですが、これが意外なところで
分かるから面白い。
どんな言葉が気になる人はぜひ、映画館でお確かめください。
凄く含蓄のある言葉です。

唯一僕が難癖をつけるとしたら、ラストですね。
あれはあれでいいんでしょうが、僕はもう少しその先が見たかったです。
「後は観客が考えて」という、こちらへ投げてくる映画も多いですが、
もう少し何かが欲しかったです。

でも、今年のベスト10には入るだろうな!


こんな劇的な事はなかなか無いですが、そういえば、自分の何かが
変わった時って何時だったかな?と思い出してみるのもいいかも
しれないですよ。

知ってました?
6月20日は難民の日だそうです。
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by fyamasan | 2006-07-18 01:46 | ヨーロッパ映画 | Comments(0)