Osaka-cinema-cafe

cinecafe.exblog.jp

メジャー監督、デビューを目指して!

出口のない海~電車で泣いた

9月16日に映画公開が決まりました。
出演・市川海老蔵、伊勢谷友介、
上野樹里など。
脚本が山田洋次/富川元文
監督が佐々部清。
そして主題歌を竹内まりやが歌う、
映画「出口のない海」
と、ここまで書いたら映画を見てきたような
感じですが、原作を読んだだけですので。

c0033213_17672.jpg

あともう少し遅ければ、
戦争に行くこともなかったのに。
野球を続けていけたかも
知れないのに。



甲子園の優勝投手、並木は肘の使いすぎで、
思うようにボールが投げられなかった。
期待された大学野球でも、今や
忘れ去られた存在に。
でもまた投げてみたい、そんな想いが
彼に魔球を考えさせる。

時代は太平洋戦争に入り、最初は
連戦連勝で日本中が沸きに沸いたが、
次第にアメリカ軍に追い詰められ、
徴兵を免除されていた学生にも召集が
かかった。

大好きだった野球部の仲間達。
召集でバラバラになり、並木は海軍へ配属。
そして、敗戦直前の日本軍、海軍が
考え出した起死回生の
最終兵器、「回天」に乗り込むことになる。
片道だけの燃料で敵に突っ込む神風特攻隊、
その潜水版が「回天」であった。
魚雷の中に人間が入り、敵の戦艦に
突撃するのである。
いわば人間魚雷を意味していた。


僕はよく電車の中で本を読んでいますが、
この本を読んでいる時、
涙が出てきて、どうしようもなく困ってしまった。

「戦争なんて勇ましいものなんかじゃない、
ただ、悲しいだけだ」
並木がつぶやくその一言にとても胸が痛くなった。

c0033213_148997.jpg
いろいろ書くとまた文句をいう
輩が出てくるのも嫌なので、
ひとつだけ書いておきたいの
ですが。
人間魚雷とは死ぬことを意味します
が、兵士は色々な思いを抑えて
死ぬ事を覚悟します。
でも、「回天」の場合、魚雷の中に
人が入るわけで、まして終戦近く、
設備、材料もしっかりしている
はずはないです。
当然、実戦の場で故障となり、
人間魚雷になれず帰ってくる
兵士もいる。
そんな兵士への周りからの
冷たい視線。
「なぜ、のこのこと戻ってきた。
お国の為に命をかけたはずでは?」
こんな視線にさらされるのが嫌で、
戻ってきた兵士は先を争って
また志願する。


僕はここに本当にやりきれない思いがして、
やるせなかったです。


原作は、ひとつの青春物語として、恋あり、
友情あり、笑いありでただのお涙頂戴の
戦争モノではないので、凄く楽しめます。
でも、内容が内容だけにその楽しさの陰に
悲劇が付きまとうので、
どうしようもなく悲しみも襲ってきます。

映画はどんな具合なのか、楽しみと
不安な気持ちですね。
僕の大嫌いな「男たちの大和」のような
感想を持たなくて、いいように願います。

こちらが大津島にある回天発射訓練基地跡です。
ここでも撮影が行われたとの事です。
       ↓↓↓
c0033213_1574976.jpg

[PR]
by fyamasan | 2006-07-27 02:00 | 読書 | Comments(0)