太陽を盗んだ男~長谷川和彦の熱い魂
2006年 09月 17日
現在、高槻松竹セントラルでは、
「サスペンス傑作選2」というタイトルで、
主に1960年、70年代のサスペンス邦画の
上映をしています。
僕は「飢餓海峡」と「太陽を盗んだ男」の
二本を映画館で見たくてしかたなかったので、
まずは「太陽を盗んだ男」を見てきました。
もはや伝説となっている、長谷川和彦監督。
3本しか映画を撮ってとらず、どれも評価は高いの
ですが、特に「太陽を盗んだ男」は抜群の人気を誇る。
さて、どんな話なのかといいますと、
主人公城戸(沢田研二)は、中学の理科の教師。
風船ガムとあだ名があり、いつもよく寝ている。
ところがこの男、とんでもない計画を立てていた。
それは、原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、
自家製の原爆を作り出してしまうこと。
映画の前半はプルトニウムを盗み出す為の
周到な用意や、原爆を作る過程がスリリングに
描かれており、どんどん引き込まれる。
そして、原爆を完成させたのは良いが、さて、
何をすればいいのか、考えていない。
このひとつ抜けた所がまだ面白い!
政府に対して、何か原爆で要求しようと、
色々考えて、まず、第一に、プロ野球の
ナイター中継を最後まで見せろという要求を
考える。
1970年代当時は、延長も無く、途中で
放送が終わるのが当たり前。
巨人ファンの城戸はそれが嫌でしかたなかった。
さあ、その後、どんな要求を出すかは、
映画を見てのお楽しみ。
ヒントは、ローリング・ストーンズ。
ローリング・ストーンズは初来日が
1989年です。
何なのでしょうかね?
偶然に知り合った警部(菅原文太)を交渉相手に、
警察VS城戸の戦いが描かれていき、
この熱い戦いは最後まで疾走していく。
映画は147分と長めだが、それを感じさせない
演出で、さすがに伝説の監督が撮った伝説の
映画であると、頷かざるを得ない。
冷静に考えると「ありえない」のですが、
それがどんどん引き込まれていくから不思議だ。
2006年のこの時代から見ると、アラも目に付くが、
そんなことなど吹き飛ばすパワーが溢れている。
このパワーに匹敵する邦画はなにが
あったかなと考えてしまう。
主演の沢田研二に、「仁義なき戦い」の菅原文太。
池上季実子演じる新人類的な不思議な女性。
水谷豊や西田敏行がチョイ役なのが、
凄いでしょう?
そして、助監督に相米慎二の名前が出るから、
なんとも不思議な感じ。
映画が好きな人、サスペンスが好きな方なら、
この映画を見ていないとは、
なんともったいないことか。
DVDも出ていますので、一度ガチンという
衝撃を体験してください!
「サスペンス傑作選2」というタイトルで、
主に1960年、70年代のサスペンス邦画の
上映をしています。
僕は「飢餓海峡」と「太陽を盗んだ男」の
二本を映画館で見たくてしかたなかったので、
まずは「太陽を盗んだ男」を見てきました。
もはや伝説となっている、長谷川和彦監督。
3本しか映画を撮ってとらず、どれも評価は高いの
ですが、特に「太陽を盗んだ男」は抜群の人気を誇る。
さて、どんな話なのかといいますと、
主人公城戸(沢田研二)は、中学の理科の教師。
風船ガムとあだ名があり、いつもよく寝ている。
ところがこの男、とんでもない計画を立てていた。
それは、原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、
自家製の原爆を作り出してしまうこと。
映画の前半はプルトニウムを盗み出す為の
周到な用意や、原爆を作る過程がスリリングに
描かれており、どんどん引き込まれる。
そして、原爆を完成させたのは良いが、さて、
何をすればいいのか、考えていない。
このひとつ抜けた所がまだ面白い!
政府に対して、何か原爆で要求しようと、
色々考えて、まず、第一に、プロ野球の
ナイター中継を最後まで見せろという要求を
考える。
1970年代当時は、延長も無く、途中で
放送が終わるのが当たり前。
巨人ファンの城戸はそれが嫌でしかたなかった。
さあ、その後、どんな要求を出すかは、
映画を見てのお楽しみ。
ヒントは、ローリング・ストーンズ。
ローリング・ストーンズは初来日が
1989年です。
何なのでしょうかね?
偶然に知り合った警部(菅原文太)を交渉相手に、
警察VS城戸の戦いが描かれていき、
この熱い戦いは最後まで疾走していく。
映画は147分と長めだが、それを感じさせない
演出で、さすがに伝説の監督が撮った伝説の
映画であると、頷かざるを得ない。
冷静に考えると「ありえない」のですが、
それがどんどん引き込まれていくから不思議だ。
2006年のこの時代から見ると、アラも目に付くが、
そんなことなど吹き飛ばすパワーが溢れている。
このパワーに匹敵する邦画はなにが
あったかなと考えてしまう。
主演の沢田研二に、「仁義なき戦い」の菅原文太。
池上季実子演じる新人類的な不思議な女性。
水谷豊や西田敏行がチョイ役なのが、
凄いでしょう?
そして、助監督に相米慎二の名前が出るから、
なんとも不思議な感じ。
映画が好きな人、サスペンスが好きな方なら、
この映画を見ていないとは、
なんともったいないことか。
DVDも出ていますので、一度ガチンという
衝撃を体験してください!
by fyamasan
| 2006-09-17 01:51
| 邦画