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メジャー監督、デビューを目指して!

太陽~昭和天皇=ヒロヒト

ロシアの映像作家、アレクサンドル・ソクーロフ。
「モレク神」ではヒットラーを、「牡牛座」ではレーニンを描き
ましたが、続いて歴史上重要な人物として
“昭和天皇=ヒロヒト”を描いたのが「太陽」
日本ではタブーとされる天皇家。
A級戦犯合祀反対の声明も出てきた昭和天皇とは
どのような人物だったのか?

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1945年の夏。
敗戦が色濃くなる日本は東京。
周囲は空襲で焼け野原だが、ここ皇居では戦渦は見れない。
昭和天皇=ヒロヒトは地下室で生活し、常にこの戦争の行方を考えていた。
御前会議。そして、敗戦後、マッカーサーGHQ総司令官との
会談を経て、ヒロヒトは「現人神」から「普通の人間」へ変わった(戻った)
ことを宣言する。

この映画、なんとも不思議な映画だなあと、見終わった後、考えてしまう。
ストーリーも色々なことが起こるわけでもなく、淡々と進む。
しかし、なぜか退屈しない。
監督の独自の映像美の影響か?それにぴったりとはまる昭和天皇を
演じるイッセー尾形の演技。
写真や映像で見る天皇にそっくりだ。
有名な口癖、「あ、そう」や口の独特の動かし方など、なりきり以上な
彼の演技は必見だし、佐野史郎やチョイ出演の桃井かおりの
演技にも拍手を送りたい。

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外国人から見ると、天皇とはこんな感じに映るのか?
生まれた時から「神」としての役目を務めざるを得なかった
一人の男の悲劇と滑稽さが伝わってくる。

ただ、これは日本人が撮らなくては、ダメなんじゃなないの?と。
時代の考証の間違いもあるけど、
「SAYURI」
のように、外国人から見た日本も興味深いけど、やはり日本人から
見た昭和天皇を見てみたいと思うのだが。
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Commented by iiyan at 2006-10-26 22:05 x
とうとう見られましたか。かなり気になる映画です。日本人で作るヒトはいない作品ですね。まさにタブーですから。天皇とはなんでしょうかね?
考えるだけでも価値ありますか。
Commented by fyamasan at 2006-10-27 02:29
>iiyanさんへ

遅れましたが見てきました。
なんとも不思議な感覚の映画ですね。
ハイビジョンなどの綺麗なTV画面で見ると、より一層この映画の映像美が分かるのではと思います。
日本人の描く昭和天皇をぜひ見たいですね。
Commented by syunpo at 2006-10-28 21:03 x
イッセイ尾形の芝居は、好き嫌いや賛否がはっきり分かれると思いますが、私は充分楽しみました。演劇的な面白さに加えて、天皇の悪夢のイメージなど、映像的にも独特のセンスを感じさせるものがありました。
日本人が天皇を主役にする作品を撮るのは、ちょっと一筋縄ではいかないでしょうね(苦笑)。
Commented by fyamasan at 2006-10-29 01:40
> syunpo さんへ

コメント有難うございます。
イッセー尾形がいなければこの映画どうなっていたのか?と思いますよね。映像もなんとも不思議なものでしたね。
日本人は難しいですが、何とか圧力を跳ね返して、撮ってもらいたいと思います。
by fyamasan | 2006-10-26 02:53 | 映画 | Comments(4)