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メジャー監督、デビューを目指して!

タブロイド~人間の二面性を問う

確か劇場公開はあっという間に終わった気がしました。
早くその映像を見たくて見たくて仕方なかったので、
DVDの発売を待ちに待ってました。
「「シティ・オブ・ゴッド」を凌ぐ衝撃」のキャッチコピーが
頭を離れない。
映画「タブロイド」

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舞台となるのは、南米はエクアドル。
今、この国を恐怖に陥れるある事件があった。
子供を誘拐し、レイプし、惨殺するというもの。
犯人像も分からず、人々は「モンスター」と名づけていた。

この「モンスター」の正体を追って、マイアミからTVクルーが
やってきていた。
そんな矢先、彼らが見たものはショッキングなものだった。
車で子供をひき殺したと思われた男、ビニシオが、車から引き摺り下ろされ、
子供の父親や周りの大人たちからリンチにあっている。
火が付けられ火炙りな男の映像をTVクルーは撮らえていた。

留置所で、ビニシオからレポーターのマノロ(ジョン・レグザイモ)は、
レポーター心に火がつく話を聞いた。
「俺をここから出してくれたら、「モンスター」について話してもいいぞ」

特ダネが欲しいマノロは、彼と約束を交わし、インタビューを始めていく。
しかしインタビューを進めるうちに、マノロはある疑惑を持つようになる。
犯行現場を、「モンスター」しか知らない内容まで、この男は語っている。
モンスターから話を聞いたというが、もしかこの男こそが「モンスター」では
ないのか?
疑惑が確信になるが、この特ダネをTVで流したいマノロは
警察に通報できない。
レポーターとしてこの男を生かしておくのか?
それとも警察に届け出るのか?

そして、本当にこの男は「モンスター」なのか?

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この映画の興味深い点であげるとすれば、
一つはレポーターとしての仕事優先か、一人の人間としての使命が優先か?
この狭間で揺れ動くマノロを見事に描いている点。
もう一つは、、ビニシオという男が「モンスター」なのか?違うのか?
どちらなのかを、これまたスリリングに描いている点。

リンチなどの衝撃映像も凄いですが、人間の内面の複雑さが克明に
描かれるので、痛い映画ではあるが、目を背けられない。

よくニュースで、事件後、「え、あの人が犯人? 良い人でしたよ」と
近所に住む人が語る場面を見たことがあると思います。
人間の二面性=善な部分と悪な部分。
何かの拍子で一線を越えてしまう。
これは誰にでもあることだし、それを人は理性で止めているのだが、
踏み越えた時の人間心理とは?

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難を言えば、もう少し「モンスター」なる人物の内面を描ききって
欲しかったですね。
ラストもDVDでは特”別”バージョンがあり、僕はこの”別”バージョンの方が
良かったですね。

ショッキング映像もありますが、人間の二面性を少し覗いて見ませんか?
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Commented by カオリ at 2006-11-07 16:49 x
私も「シティ~」を凌ぐというので、見ましたよ。ちょっと違う路線でしたが・・・メディアのあり方を考えさせられますね。

ところで今頃ですがシャリーズ・セロンの「モンスター」のDVDを最近見まして、この作品も思い出していたところです。
Commented by fyamasan at 2006-11-08 00:40
>カオリさんへ

コメント有難うございます。
そうですよね、メディアのあり方について、考えさせられますね。
難しいところですが。
シャーリーズ・セロンの「モンスター」、すっかり忘れてました。
インパクトのある映画でしたが、ドキュメントもあるみたいですね、
そちらも見てみたいです。

by fyamasan | 2006-11-07 03:24 | 映画 | Comments(2)