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メジャー監督、デビューを目指して!

アジアンタムブルー~水たまりの風景

大崎善生という作家をご存知でしょうか?
僕はある雑誌で知り、「パイロットフィッシュ」を
読みました。
なんとも切なくも優しい気持ちになる、
そんな印象を受けました。
彼の代表作、「アジアンタムブルー」が映画化されたと
聞いて、しかも僕が密かに(しなくてもいいか)、片思い
中の松下奈緒さんが出てるとは。
これは見に行かなくてはと、急いで見て参りました。
映画「アジアンタムブルー」

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聖人(これじゃない)、成人雑誌の編集者の
山崎(阿部寛)はSM女王(小島聖)の紹介で
まだ無名のカメラマン葉子(松下奈緒)に出会う。
現在の山崎は離婚後、友達の妻と不倫中。
何かぽっかりと心に穴が空き、ただ無性に
時間だけが過ぎていく、そんな状態だった。
そんな時に、純粋無垢な葉子との出会いが
山崎をもう一度人生をやり直したい、
そう思わせてくれた。
人生に希望を持ち、これから葉子と一緒に
歩んで行こうと決めた山崎に、神様は罪な事をする。
突然体調を崩した葉子は、実は末期がんに
侵されていた。
仕事を辞め、山崎は葉子を連れて、南仏の
ニースへ飛んだ。
残されたわずかな時間を二人で過ごす為に。

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映画を見終わると、なんとも不思議な気持ちになった。
まず、映画の中で、カメラマン葉子の撮った写真が
何枚も出てくる。

これがまた、良いんですね。
水たまりの風景をよく撮っていた葉子。
水面に反射して写る様々なもの。
子供の頃なら、長靴で水たまりに入り、遊んだり
していたけど、大人になった今、水たまりを
まじまじと見つめた事などあったかなあと
考えました。
反射して写るものがこんな風に見えていたのか?
新しい発見がありましたね。
これからは雨の日が楽しみになりました(^・^)


映画はかなり男の視点で描かれていると思います。
これを女性はどう感じたのか、聞いてみたいですね。
原作とはまた一味違うみたいですね。
僕はまだ読んでいないので、なるべく早く読んでみます。

ここ最近流行の映画や小説は最愛の人が
病気やなんやかんやで亡くなってしまいます。
この悲劇を描くだけの映画も多い。
でも、この映画はそれとはまた違う印象を受けました。

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最愛の人を亡くす悲しみ、残されたわずかな時間を
どうすごすのか?このあたりの描写もきちんと
描いていますが、僕が思うに葉子亡き後のことを
二人がしっかり確認していたことが大きいのかなと
思いました。

葉子の亡き後の山崎の人生に葉子が出来ることは
なんだったのか?
南仏のニースで二人がその答えを探していきます。

答えは見つかったのか?
またなぜ、ニースなのか?
このあたりは映画を見てのお楽しみですよ。
ラストの映像もなかなかの見応えありです。

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南仏のニースの綺麗な風景も、本当に綺麗に
スクリーンに描かれていますよ。
ジャン・コクトーが愛した街。
一度は行ってみたいですね。

これからの雨の日、水たまりを見つけると
この映画を思い出すかもしれません。
そして、水たまりの近くにカメラを構える葉子の姿を
思い描くかもしれませんね。

映画のサントラでピアノは松下奈緒さんが弾いています。
こちらも注目です。
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追記
「アジアンタムブルー」とは、
「アジアンタム」はシダ科の観葉植物のこと。
ハート型をして、可愛い感じですが、
枯れ始めると何をしてもダメらしいです。
その状態を「アジアンタムブルー」と呼ぶそうです。
まれにそのブルーから立ち直るアジアンタムも
あるそうですが。
育てるのにはかなりの愛情が必要でしょうね!
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by fyamasan | 2006-12-10 05:05 | 邦画 | Comments(0)