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メジャー監督、デビューを目指して!

溝口健二の映画~赤線地帯

黒澤明、小津安二郎、溝口健二といえば
日本が誇る世界に認められた映画監督。
しかし、黒澤、小津の映画はよく映画館で
上映されますが、溝口映画は少ないのでは
ないでしょうか?

今年が没後50年の節目の年、梅田はガーデン
シネマで22日まで「溝口健二の映画が
特集されています。
今日は遺作となった「赤線地帯」を見てきました。

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舞台は東京は吉原の歓楽街
サロン「夢の里」で働く女性、そこへ通う男。
出入りする男女、様々な人間模様が描かれていく。

時代は売春廃止法案が可決されるかどうかで、
国会が紛糾している時。
サロンの主は商売があがったりだと憤慨し、
「他の人が出来ないことを俺達はやっているんだ。
これは社会貢献だぞ」と息巻く。
女性達も働く居場所が無くなるという危機感を
持ちながら仕事をしている。
そんな時、関西から街娼上がりのミッチーが
店にやってくる。
また田舎に家族を残すゆめ子の元に1人息子が
尋ねてきたりと、「夢の里」は少し騒がしくなる。

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歓楽街に生きる女性の苦しみとしたたかさを、
見事に描くと同時に、翻弄され、なんとも哀れな
男の性に、男としてなんとも痛い映画を
見せつけられた気持ちになる。

溝口映画と聞いて僕は映像の美しさを思い出します。
そして、難解ではない普遍的なテーマを持っているとも。
まだ1本しか見ていないので、偉そうなことは
言えませんが、この「赤線地帯」を見て、
「なるほど、そうやね」と感じることが出来ました。
出演は京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子
などの豪華な女優陣。
彼女らを美しく描きつつも、時には人生のギリギリの
土壇場で働く、したたかな女性として描く様は、
これが50年経っても色あせない映画であることを
教えてくれます。

DVDでも没後50年ということで、ボックスが
出ていますが、機会があれば関西方面の
方は映画館へ足を運んで頂きたいです。

僕も出来るだけ、見てみようと思います。
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by fyamasan | 2006-12-12 02:53 | 邦画 | Comments(0)