溝口健二の映画~赤線地帯
2006年 12月 12日
黒澤明、小津安二郎、溝口健二といえば
日本が誇る世界に認められた映画監督。
しかし、黒澤、小津の映画はよく映画館で
上映されますが、溝口映画は少ないのでは
ないでしょうか?
今年が没後50年の節目の年、梅田はガーデン
シネマで22日まで「溝口健二の映画が
特集されています。
今日は遺作となった「赤線地帯」を見てきました。
舞台は東京は吉原の歓楽街
サロン「夢の里」で働く女性、そこへ通う男。
出入りする男女、様々な人間模様が描かれていく。
時代は売春廃止法案が可決されるかどうかで、
国会が紛糾している時。
サロンの主は商売があがったりだと憤慨し、
「他の人が出来ないことを俺達はやっているんだ。
これは社会貢献だぞ」と息巻く。
女性達も働く居場所が無くなるという危機感を
持ちながら仕事をしている。
そんな時、関西から街娼上がりのミッチーが
店にやってくる。
また田舎に家族を残すゆめ子の元に1人息子が
尋ねてきたりと、「夢の里」は少し騒がしくなる。
歓楽街に生きる女性の苦しみとしたたかさを、
見事に描くと同時に、翻弄され、なんとも哀れな
男の性に、男としてなんとも痛い映画を
見せつけられた気持ちになる。
溝口映画と聞いて僕は映像の美しさを思い出します。
そして、難解ではない普遍的なテーマを持っているとも。
まだ1本しか見ていないので、偉そうなことは
言えませんが、この「赤線地帯」を見て、
「なるほど、そうやね」と感じることが出来ました。
出演は京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子
などの豪華な女優陣。
彼女らを美しく描きつつも、時には人生のギリギリの
土壇場で働く、したたかな女性として描く様は、
これが50年経っても色あせない映画であることを
教えてくれます。
DVDでも没後50年ということで、ボックスが
出ていますが、機会があれば関西方面の
方は映画館へ足を運んで頂きたいです。
僕も出来るだけ、見てみようと思います。
日本が誇る世界に認められた映画監督。
しかし、黒澤、小津の映画はよく映画館で
上映されますが、溝口映画は少ないのでは
ないでしょうか?
今年が没後50年の節目の年、梅田はガーデン
シネマで22日まで「溝口健二の映画が
特集されています。
今日は遺作となった「赤線地帯」を見てきました。
舞台は東京は吉原の歓楽街
サロン「夢の里」で働く女性、そこへ通う男。
出入りする男女、様々な人間模様が描かれていく。
時代は売春廃止法案が可決されるかどうかで、
国会が紛糾している時。
サロンの主は商売があがったりだと憤慨し、
「他の人が出来ないことを俺達はやっているんだ。
これは社会貢献だぞ」と息巻く。
女性達も働く居場所が無くなるという危機感を
持ちながら仕事をしている。
そんな時、関西から街娼上がりのミッチーが
店にやってくる。
また田舎に家族を残すゆめ子の元に1人息子が
尋ねてきたりと、「夢の里」は少し騒がしくなる。
歓楽街に生きる女性の苦しみとしたたかさを、
見事に描くと同時に、翻弄され、なんとも哀れな
男の性に、男としてなんとも痛い映画を
見せつけられた気持ちになる。
溝口映画と聞いて僕は映像の美しさを思い出します。
そして、難解ではない普遍的なテーマを持っているとも。
まだ1本しか見ていないので、偉そうなことは
言えませんが、この「赤線地帯」を見て、
「なるほど、そうやね」と感じることが出来ました。
出演は京マチ子、若尾文子、木暮実千代、三益愛子
などの豪華な女優陣。
彼女らを美しく描きつつも、時には人生のギリギリの
土壇場で働く、したたかな女性として描く様は、
これが50年経っても色あせない映画であることを
教えてくれます。
DVDでも没後50年ということで、ボックスが
出ていますが、機会があれば関西方面の
方は映画館へ足を運んで頂きたいです。
僕も出来るだけ、見てみようと思います。
by fyamasan
| 2006-12-12 02:53
| 邦画