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リトル・ダンサー~やはり号泣して

確かロードショー公開は2001年だった
ように思えます。
心斎橋のミニシアターで見ました。
見終わるとすぐタワーレコードに行き、
サントラをゲット。
今でも繰り返し聞いてます。
梅田はOS名画座で朝限定で上映
していたので、早速見てきました。

映画「リトル・ダンサー」

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時代は今から20年ほど前のイングランドは
北東部の炭鉱町。
炭鉱業も先が見えず、会社側と組合の
対立が続き、町は騒々しかった。

主人公のビリー(ジェイミー・ベル)は母を
亡くし、頑固な父(ゲアリー・ルイス)と
短気で不器用な兄、痴呆症が始まった
祖母とつつましく暮らしていた。
父親からボクシングジムに通わされた
ビリーの心を捉えたのは、ボクシングではなく、
同じ階で練習しているクラッシックバレエ。

言葉では説明出来ないが、ダンスしている
時の自分は最高に気分がよく、何もかも
忘れられた。
バレエの先生(ジュリー・ウォルターズ)からも
筋がいいと言われ、バレエ学校に進んで
みないかといわれる。
しかし、炭鉱夫の父と兄のスト中の給料では、
とてもお金を出してくれとは言えないビリー。
先生のお金で入学のオーディションを
受けることになったのだが、前日に兄が
警察に捕まり、
オーディションどころではなくなってしまう。

ビリーの熱いバレエへ気持ちはどうなるのか?


リトル・ダンサー~やはり号泣して_c0033213_2243838.jpg

(現在のビリー君です)

今またこの映画を見て色々再発見がありました。
2001年当時ではまだ「勝ち組、負け組」なんて
言葉あまり聞きませんでしたが、ビリーの
家族を含めこの町の人々はいわゆる負け組
の人たちになるんですね。

父も兄も、そして先生も、この町で何とか生きて
いくことで精一杯。
ビリーのバレエのへの思いを自分の夢の
ようにして見守り、大事にしていく。
その過程が描かれるシーンは本当に涙もの。
ストを頑張っていた父が涙をこらえて、
ストを辞め仕事場に行く時には、頑固親父の
背中がとても大きく見えました。
この親父、「GOAL!」でも同じような頑固親父役で
出てますので、チェックしてください。

負け組とか勝ち組、そんなもの関係ないんだよねと
あらためて思いました。
負け組と自分を卑下してしまうことが、
本当の負け組になるんではないかと感じます。

映画の場面、場面での構図も、ビリーと先生が
ボクシングのリングのロープ越しに話をする
場面や、町を走るビリーの後ろに大きな海が
見え、一隻の船が見える場面など、
多分監督はこの場面で伝えたいことは、このこと
じゃないかと考えながら見ていると、中々面白いです。

(ここから多少ネタバレ)
ラストの成長したビリーにバレエダンサーの
アダム・クーパーが演じています。
登場場面があっという間なんでお見逃し無く。
もう少し踊る場面もあればなあと。

リトル・ダンサー~やはり号泣して_c0033213_2412036.jpg


音楽も、T・レックスを始め、The Jam、
The style councilなどUKロックが全開です。

まだ未見の人はDVDで、是非とも見て欲しいです。
僕の「こころの映画、ベスト10」に入っています。
映画が終わって、近くにいたおばちゃんの一言が
良かったです。
「やっぱりスクリーンで見なあかんね」
by fyamasan | 2007-01-22 02:44 | ヨーロッパ映画

メジャー監督、デビューを目指して!


by fyamasan
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