Osaka-cinema-cafe

cinecafe.exblog.jp

メジャー監督、デビューを目指して!

セレブの種~倫理かお金か

声高に人種差別を叫ぶことは少なくなりましたが、
やはりこの人の映画は何か一味違う。
スパイク・リー監督
「25時」
「インサイド・マン」
と好調にスマッシュヒットを
送り出す、日本での最新作はこちら
「セレブの種」
原題は「She Hate Me」

c0033213_351297.jpg


舞台はやはりNYであります。
MBAを取得し、大手製薬会社に勤めるエリート
黒人のジャック(アンソニー・マッキー)。
会社が開発を進める、HIV特効薬。
研究元の博士が自殺するし、インサイダー疑惑、
不正な数字も現れるわで、正義感の強いジャックは
内部告発をしてしまう。
でも、それが会社にバレ、彼は解雇され、
口座も凍結されてしまう。
リッチな独身生活を楽しんできた彼が、
このまま生活するには、かなりのお金がいる。
困っていた時に、元カノのファティマ
(ケリー・ワシントン)が尋ねてくる。
しかも彼女を連れて(元カノはレズビアンだった)
用件はなんと、ジャックの精子。
二人とも子供が欲しいが、身元がはっきりして、
しかもエリートなのが欲しいとの事。
最初は嫌がっていた彼だが、種付け料が1万ドルと
聞いて、背に腹は変えられぬということで。
そして、子供が欲しいレズビアンがこの噂を聞いて
ジャックのもとへ押し寄せる。
1人1万ドルでジャックは一晩にどんどん
種付けをしていくが。

c0033213_495829.jpg

140分とやや長めながら心地よさが残ります。
コメディのようで、コメディではなく、
テーマは重いが、重すぎず。
軽めの社会派映画という感じでしょうか。
見た人に、「色々考えてくれよと、皆はどう思う?」と
スパイク・リーが問いかけてくるようだ。

レズビアンに精子を売る、種をつけること。
それが倫理や道徳に対してどういうことなのか。
子供の出来ない彼女には良いことかもしれない。
でも、精子を売る行為は許されるものなのか?

皆さんはどう考えるでしょうか?

そして、もう一つは企業の倫理観を問う。
「お金が儲ければ何をしても良い」
粉飾決算、インサイダー取引など、ばれなければ
何をしてもいい。そんな風潮が強いと思われます。
会社は誰のもの?
利益を上げればそれでいいのか?
勝ち組に入ればそれでいいの?

出演者には、モニカ・ベルッチ(いつ見ても綺麗です)、
スパイク映画の常連のジョン・タトゥーロ。
今回はマフィアのボス役。
「ゴッド・ファーザー」のモノマネもしますので、
要チェック。

c0033213_436217.jpg


ここでももう一つ映画をご紹介。
もうすぐDVDも発売されると思いますが、
昨年公開されました、ドキュメンタリー映画、
「エンロン~巨大企業はいかに崩壊したのか?」

エンロンといえば、最盛期に売上高13兆円、
全米第7位を誇った巨大企業でありました。
しかし、不正疑惑の記事が出てから、ななんと、
46日間で倒産に追い込まれてしまいました。

映画は内部告発をした人物から、会社幹部の大物
まで取材し、エンロン内部で何があったかを
描いていきます。
エンロン危機にうまく立ち回った者、被害を
受けた者と色々な人物が出てきますし、この
企業の倫理観も伺えます。

一言でいうなら、「儲ければそれでいい」、
勝ち組になる為のノウハウはあるが、それを
する為になにをしようが問わない。
倫理観の欠片もない企業。
こんな企業だから壊れる時にはあっという間に
壊れてしまうのでしょうね。


生命と企業の倫理&道徳を考えつつ、
見終えて、男性なら
「自分の精子なら、いくらなのかな?」と
つい考えてしまうのかな?
[PR]
by fyamasan | 2007-03-08 04:50 | 映画 | Comments(0)