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メジャー監督、デビューを目指して!

ラストキング・オブ・スコットランド~ダークサイドに

1月の「ダーウィンの悪夢」から
2月の「ルワンダの涙」、そして、
4月の「ブラッド・ダイヤモンド」と
僕が見ただけでもアフリカを舞台にした
映画がどんどん公開されています。
未見ですが、「輝く夜明けに向かって」や
大阪ではもうすぐ公開の「ツォツィ」と
しばらくはアフリカ旋風はまだまだ続きそう。
そんな中、大本命ともいえる映画がこちら、
映画「ラストキング・オブ・スコットランド」
実在したウガンダの元大統領・アミンを
描いています。


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1971年。
青年医師のスコット(ジェームズ・マカボイ)は、
理想と夢を持って故郷のスコットランドから、
ウガンダへやってきた。
ちょうどウガンダはクーデターが起こり、
軍人のアミン(フォレスト・ウィテカー)が
大統領になったばかり。
自由、平等、平和などをスローガンに上げて、
アミンは国民および、世界から支持を受ける。

たまたまアミンの怪我を治したことから、
スコットはアミンの信任を得て、主治医になる。
そして、深くアミンの政治活動に関わるうちに、
アミンのもうひとつの顔(心)を見るのだった。
自由を掲げていた男の持つ本性は、猜疑心の
塊の孤独な独裁者であり、虐殺者でもあった。

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今年のアカデミー賞の男優賞を受賞した、
フォレスト・ウィテカーの演技にまず
圧倒されました。
冒頭に彼の就任演説のようなものがあり、
そのスピーチに、スコットは心奪われるのすが、
見ている観客もその存在感に圧倒されるはず。
鶴瓶を思わせる和やかで大らかなその雰囲気。
スピーチもユーモアあふれ、人懐っこく、人を
惹きつけるには十分なキャラクター。
「自由、平等、平和」を求める若き大統領が、
いつの間にか、暗黒のダークサイド
落ちてしまう。

人間の二面性、多重人格を思わせるアミンの人間性。
直接の行動シーンは映画にはそんなに出て
きませんが、笑顔の裏でしていた事実に、
スコットが驚くと同様、
見ている僕らもショックを受ける。

この映画、確かにアミンの変貌ふりも
怖いのですが、アミンの側近として
政治に深く関わり、いつしか自分も
権力の力に魅了されつつある
スコットにも怖さを感じます。
ダークサイドに落ちるか、そのギリギリの
所で踏ん張るスコットの姿に、誰もが
そうなる危険性を持っている訳ですから、
考えると怖いものです。

事実を元にした映画ですが、サスペンスの
要素も十分にあり、見事なエンターテイメントに
仕上がっているのが、やはり凄いです!

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8年の就任期間に30~50万人の人々を
虐殺したと言われ、「アフリカでもっとも血に
まみれた大統領」というレッテルを貼られた
アミン大統領。
このような人物を生み出したものは何なのか?
多くのアフリカ映画を見れば答えは出てきます。
西欧諸国がアフリカを利権の食い物にした結果
ですよね。
「ブラッド・ダイヤモンド」では今なおダイヤの利権を
巡り、西欧諸国の姿が見え隠れする。
儲かればいい、そんな現代の資本主義、経済重視
主義の落とし子のような存在にアミンはなっていると
僕は思うのですが。

アミンが2003年に亡命先のサウジアラビアで
亡くなっていたことにもショックを受けました。
ほんとについ最近まで生きていたんだと。

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出演者にあの「Xーファイル」シリーズの
ダナ・スカリー捜査官を発見。

最後に、映画を見ている途中、大体ラスト20分
近くで映写機の故障で一時中断状態に。
最初は直るのが時間がかかるので、
払い戻ししたいという話でしたが
(レイトショーだったので、電車の時間が
気になります)
何とか復旧して最後まで見終えました。
でも、途中で20分近くの休憩があったため、
なんかどーんという感動&衝撃が少なかった
ような気がします。
帰りにチケット貰ったので、ラッキーといえば
ラッキーななんですが(^。^)
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by fyamasan | 2007-04-12 08:11 | 映画 | Comments(0)