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メジャー監督、デビューを目指して!

明日への遺言~真のラストサムライ!

僕が子供の頃から、今でもたまにですが、
祖母が戦争の話をしてくれます。
大阪の空襲も経験しており、焼夷弾や爆撃の音が
非常に怖くて、動けなかったと。
そして、大阪駅から焼け野原になった御堂筋を
見ると、高島屋の建物が見えたと。
「なんにも残ってなかった」と、語ってくれていました。

場所は名古屋と変わりますが、空爆をおこなったアメリカ軍
搭乗員を処刑した命令を出し、戦後、B級戦犯として、起訴
された、岡田資(たすく)の戦いの日々が始まる。

映画「明日への遺言」

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あらすじ・
1945年、東條英機元首相らA級戦犯が東京裁判で
裁かれる中、横浜地方裁判所では、戦争犯罪行為の
命令者であるB級戦犯、及び実行者のC級戦犯の
裁判が行われていた。
東海軍司令官だった岡田資中将(藤田まこと)と
部下19名は空襲の際、パラシュートで降下した搭乗員を
捕虜として扱わず、正式な手続きを踏まずに処刑
したことで殺人の罪に問われていた。
フェザーストン主任弁護士の弁護のもと、
岡田は、すべての責任は自分にある事を主張した…。


「一般市民に対する無差別爆撃をした兵士は、
捕虜ではなく戦争犯罪人であるから処刑した」と、
自分の行為に言い訳も逃げもせず正々堂々と裁判で
主張する岡田中将。

反対に、戦争中の自分の行為を何とかごまかそうとする、
他の軍人たちの姿も描かれる。

上司が部下の責任を取る。
このことは簡単なようで、難しい。

岡田中将と他の軍人たちの違いとはなんだろうか?

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それは彼のこの言葉に表れていると思う、

「敗戦後の世相を見るに言語道断、何も彼も悪いことは
皆敗戦国が負うのか?
何故、堂々と国家の正義を説き、国際情勢、民衆の要求、
さては戦勝国の圧迫も、また重大なる戦因なりし事を
明らかにしようとしないのか。
要人にして徒に勇気を欠きて死を急ぎ、或いは
責任の存在を弁明するに汲々として、
武人の嗜みを棄て生に執着する等、真に
暗然たらしめらるるものがある」

まさにラストサムライだった、岡田中将。

比べてみてもらいたいのが、こちら


映画「蟻の兵隊」


もし、上官が岡田なら、このような悲劇は起こらなかった
ように思いますが。



映画は大半が裁判シーンで、戦争中の爆撃シーンなど
一部、記録映像が流れます。
僕が一番「おおっ」と思ったのが、オープニング。
これは言いませんが、凄いです。なるほどと思いました。

劇場は高齢の方が多く、僕は真ん中で見ていたので、
周りを囲まれた感じでした。
出来れば、10代、20代の方にこそ、見て貰いたい映画で
あります。
「男たちの大和」などに、泣いていた人には、是非とも、
見た貰いたい。
涙の質を考えて貰いたいです。


原作は大岡昇平の「ながい旅」
藤田まことの渾身の演技を、ぜひとも、映画館で見てください!
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by fyamasan | 2008-03-12 03:06 | 邦画 | Comments(0)