ぐるりのこと~色々な側面で捉える10年間
ぐるりのこと~~
それは、自分の身の周りのこと、または
自分を取り巻く様々な環境のこと。

『ハッシュ!』の橋口亮輔監督が、6年ぶりに
撮った愛すべき人間賛歌

映画「ぐるりのこと」

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あらすじ・
1993年、何事にもきちょうめんな妻の翔子(木村多江)と
法廷画家の夫カナオ(リリー・フランキー)は、
子どもを授かった幸せをかみしめていた。
どこにでもいるような幸せな夫婦だったが、あるとき
子どもを亡くしてしまい、その悲しみから翔子は心を
病んでしまう。そんな翔子をカナオは温かく支え続け、
2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく。
(シネマトゥデイ)

予告編を見る限りでは、リリー・フランキーも
出ているので、飄々として軽い感じかなと思ったけど、
いやいや内容は重いです。

1993年からの10年間を、この夫婦と共に見つめなおしていく。
法廷画家という視線で、10年間に実際にあった事件を
見ている者に呼び戻していく。
「そうか、こんな事件もあったなあ」
「こんなに前の事件なんだなあ」

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法廷画家という、普段知らない仕事をぶりを見れるのも
興味深かったし、そこにある人間ドラマも面白い。

また、子供を亡くして、そのショックから精神を壊し、
さまよい始める翔子の10年の歴史でもあります。
カレンダーを上手に使うことで、月日の流れ、二人の関係が
克明に描かれているのが、面白い。

何事にもきちんとルールを守ることが優先な翔子は、
セックスをする日まで、きちんとカレンダーに印を
つけていたりする。
でも、翔子が精神を病んでいくと、カレンダーには何も
書かれてはいない。

この壊れていく翔子を演じた、木村多江さんが素晴らしい!
翔子という人物の移り変わりを、見事に演じてますね。
ググッと胸に来るシーンも多くて、拍手ですね

リリー・フランキーも映画初主演と思えないぐらい、
良い味だしてましたよ。
飄々と、でも、逃げない意志の強い男。

カナオが書く絵がとても素敵です。
特に、翔子の父親の話に絡む絵が良いですね。

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大事なものを失った
そこからの人間の再生。
「すべてが上手くいくはずはないんだよ」
カナオのセリフのように、人は傷ついて傷ついて、前に
進んでいける。

家に注ぐ太陽の一筋の光。
再生を目指す翔子には希望の光に見えたでしょうね。

6年という歳月を経て、再生を果たした橋口亮輔監督の
次回作が、大いに期待できます
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by fyamasan | 2008-07-16 01:33 | 邦画 | Comments(1)
Commented by kimion20002000 at 2008-08-19 02:26 x
TBありがとう。
ほとんどの映画は、ハッピーエンドか悲劇的結末にしたがりますが、この映画のように、どちらでもなく、ただ人生はそこに困難も伴いながら、愛すべきものとしてある、という視点が僕は好きです。

メジャー監督、デビューを目指して!
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