カテゴリ:韓国映画( 31 )

生き残るための3つの取引~今年のマイベスト!かな?

少し前に上半期のベスト5を発表したばかりですが、
これがおそらく今年のベスト1かな。

イケメン俳優やK-POP旋風でちょっと見るのを控えていた韓国映画
ですが、これは見ごたえありで、久々に体が震えた映画でした。


恐るべし韓国映画、こんなフィルムノワールを見せてくれるとは。


映画「生き残るための3つの取引」

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あらすじ:
警察庁広域捜査隊のチョルギ刑事(ファン・ジョンミン)は、優秀だが警察大学出身
でないため出世街道から外れていた。
そのころ連続殺人事件犯逮捕に失敗した警察は、犯人をでっち上げるという暴挙に出る。
その白羽の矢がチェ刑事に立ち、彼は昇進と引き換えに裏工作を引き受けるが、
チュ検事(リュ・スンボム)にそのことをかぎつけられる。


ノンストップなアクション。
これでもかと見せ付ける主人公の葛藤。

北野武の「アウトレイジ」が、”全員悪人”というキャッチコピーでしたが、
この映画も、まさにそれでした。

いつまでも出世の道が開けない熱血漢の刑事も、いつのまにか、
出世への誘惑に負けて、ドロドロの道を歩いていくことになる。

また、上昇志向の頭の切れる若き検事も、自身の欲望を抑えることが
出来ない。

そこに、なんとか事件の早期発見を願い、犯人をでっち上げようとする
警察に、不動産ブローカーやうさんくさい、建設会社の会長など、
魑魅魍魎な輩らが、人の足を引っ張ろうと画策する。

このドロドロな世界から、誰が抜け出すのか?
誰が、ババを引くのか?

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ラストも衝撃の事実があり、本当に、人間のエグイところを見せつけられますが、
でも、強烈に面白い!


これは見逃せませんね!

冷血な検事の部下には、ほんわかなゆるキャラを置いたりと、良い具合に
メリハリがあります。


ハリウッド、リメイクもありそうな感じですが、こんな邦画、見たいなあ。
というか、作りたいなあと、心底思いました。


天晴れ! リュ・スンワン監督


DVDは10月4日発売!
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by fyamasan | 2011-08-27 00:52 | 韓国映画 | Comments(0)

冬の小鳥~明日への希望を信じたい

この映画もそんなに宣伝が無いまま、ひっそりと終わりました。
韓国映画ですが、イケメン韓流スターが出てくることのない、映画には
やはりおばちゃんは来ませんね。

切なくも、厳しい現実を見せられながらも、明日への希望を
感じましたね。

そう、原題は「A BRAND NEW LIFE 」


映画「冬の小鳥」

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あらすじ:
1975年、よそ行きの格好をした9歳のジニ(キム・セロン)は、
父(ソル・ギョング)と一緒にソウル郊外にあるカトリックの
児童養護施設の門をくぐる。彼女がシスターに施設の案内を
してもらっているうちに、父親は黙って去って行ってしまう。
そのことにショックを受けたジニは食事にも手をつけず、
周囲に溶け込むことも頑として拒んでいた。


愛する父に捨てられ、孤独を、怒りを小さな体に抱えながら
生きているジニ。
それは、施設の庭の隅でひっそりと行き続ける瀕死の小鳥の
姿と重なっていく。

外国人夫婦が養子にと、度々訪れるが、ジニは彼らに気に
入られようと愛想よくもしない。
逆に養子になりたくて、英語も勉強、常に笑顔のスッキの
頑張りぶりが対照的。


今、ある現実をなかなか受け入れられない9歳の少女。
それでも時間は流れていく。

やがて、少しずつ、少しずつ、向き合っている現実に
向おうとジニは決意していく。


ジニを演じたキム・セロンが素晴らしいですね。
ジニと仲良くなるスッキを演じたパク・ドヨン も
良いですね。

施設から養子へと迎えられ、フランスへ渡った
ウニー・ルコント監督自身の経験談からなるこの物語。

ものすごく心が寒くて、悲しくて、涙出そうになります。

でも、見終わると暖かくなるんですよね。

そうか、だから、原題が「A BRAND NEW LIFE 」になるんですね。

小さくも僕も希望を感じました。

道端にひっそりと咲くような地味な映画かもしれません。
でも、その芯の強さ、豊かさを感じてもらえたらと。
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by fyamasan | 2010-12-03 14:05 | 韓国映画 | Comments(0)

クロッシング~この現実に目を

映画は娯楽である。
と思っています。
ゆえに、重たい内容を、重たいままに映画にするのは
どうかと思います。
また、ドキュメントと映画の狭間で、エンターテイメント
とは何かを考えてしまいます。


ドキュメントではない、映画として、娯楽として、どうしても
伝えたい思いを伝えるにはどうしたらいいのだろうか?


この映画も重い内容。
エンターテイメントというより、家族愛に泣かされました。

今もこの物語が続いてるという事実が、なんとも悲しい現実です。

映画「クロッシング」

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あらすじ・

中国との国境に近い北朝鮮のとある寒村で、親子三人で
暮らすヨンスは、肺結核にかかった妻の薬を求め、
命がけで中国へ渡る。
しかし、脱北の罪で追われる身となり、北朝鮮に戻ることが
できなくなってしまったばかりか、他の脱北者たちとともに
韓国に亡命することになる。その間に病状が悪化した妻は
とうとうかえらぬ人に。
一人残された11歳の息子・ジュニは、父を探しに、
あてのない旅に出るのだが…。


おそらく多くの脱北者からを取材することにより、
メディアでは報道されることのなり、北朝鮮の現実を
知り、やるせない怒りと悲しみが沸いて来て、涙が
止まらなかった。

貧しくも家族3人で暮らすヨンス一家。
ヨンスは有名なサッカー選手で、総書記からの勲章もあった。
ただ、日々の暮らしに精一杯で、蓄えがない。
妻の妊娠と病気が一家を路頭に迷わせることになる。

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悲しい現実。
だけど、背景に映る自然は、これ以上なく、美しい。
ジュニがヨンスを求めてさ迷う砂漠など、映画の背景が無ければ、
壮大な大自然を堪能出来たでしょうに。

脱北者たちを飯のタネにするブローカーの存在。
様々な過去や想いがあろうが、彼らも生きていかなければならない。

終戦後の日本を思わせるギラギラした飢えた子供たち。
彼らの現実は映画好きな金正日(キム・ジョンイル)に、
届くことはあるのだろうか?

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ジュニとの再会を心待ちにして、息子のために買った
サッカーボールとシューズを何度も見直すヨンスの姿に
涙が止まりませんでした。
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by fyamasan | 2010-06-30 03:19 | 韓国映画 | Comments(0)

グッド・バッド・ウィアード~ソン・ガンホ、最高!

韓国映画の西部劇。
予告編を見た時から気になってました。

ソン・ガンホのコミカルな演技が最高でした。

映画「グッド・バッド・ウィアード」

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あらすじ・

混乱が続く1930年代の満州。
こそ泥のユン・テグ(ソン・ガンホ)は大陸横断鉄道に
強盗を仕掛け、日本軍人から謎の地図をせしめることに成功した。
だがその時、列車が別の何者かに襲撃を受ける。
襲撃したのはパク・チャンイ(イ・ビョンホン)の率いる
ギャングたちで、彼らは偶然テグが手にした日本軍の
宝の地図を狙って来たのだ。
さらにそこに列車に乗っていた賞金ハンターのパク・ドウォン
(チョン・ウソン)も参戦。
3人は宝の地図を巡って争奪戦を繰り広げ……。
(Qoo)

いや~、痛快、痛快でした。
2時間があっという間に終わりました。
アクションが少し長いかなあと思いましたが、
CGを使わずにしていると聞いて、生身のアクションの
凄さが堪能出来ました。

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イ・ビョンホン、チョン・ウソンがクールな役を演じている
ので、逆にソン・ガンホのコミカルぶりが際立ち、
一番オイシイところを持っていってますね。

僕的には、チョン・ウソンを久々にスクリーンで見て、
やはり男前やなあと、改めて思いました。
賞金ハンターという設定もぴったりでしたね。

宿場町というんでしょうか?
そこでのアクションが見ていて面白かったです。
ロープや竹などそこいらにある、小道具を使い、
それを武器にして戦っていく。

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満州が舞台ということで、もちろん日本人も出てきます。
古田新太さんも出てましたね。

日本軍が隠したお宝は何だったのか?
そして、誰が手に入れるのか?

3人の意外な関係にも注目!


痛快韓国西部劇を堪能してください!
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by fyamasan | 2009-09-10 02:49 | 韓国映画 | Comments(0)

アンティーク~西洋骨董洋菓子店

あんまり期待しないで見に行くと、意外と掘り出し物に
当たる事がありますね。

この映画もそれでした。
ほぼ期待せずに見てましたが、
「あれ、これ、めちゃめちゃ、面白いやん!」


久々の韓国映画の紹介です。


映画「アンティーク~西洋骨董洋菓子店」

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あらすじ:
甘いものが苦手なジニョク(チュ・ジフン)は、
突然会社を辞めて洋菓子店アンティークを開店する。
働く店ごとに恋愛トラブルを起こしてきた天才パティシエ、
ソヌ(キム・ジェウク)をはじめ新たな仲間も加わり、
忙しくも楽しい毎日が始まった。
ソヌの作るスイーツに多くの人が魅了されてゆく中、
町では連続誘拐事件が発生する。
(シネマトゥデイ)

よしながふみの人気漫画「西洋骨董洋菓子店」の
映画化であります。
TVドラマ、アニメとなっていたようですが、僕は全然
知りませんでした。


あらすじだけ読むと、イケメンが出てきて、ラブコメ
みたいな感じかなと思いますが、これ違うんですね。

実は、ジニョクが洋菓子店を開いた訳は、ただ彼女が
欲しい、モテタイだけではなく、きちんとした理由が
あるんですね。
これが連続誘拐事件と絡んでくるわけでして、この
あたりは詳しくは言えませんが、なかなか奥が深いですね。

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表面が洋菓子店のドタバタ・ラブコメで、裏面が
連続誘拐事件に絡む物語が進んでいきます。

こういう展開もあるんだなあと感心した次第ですね。

また、映画に出てくる、魔性のゲイ、天才、パティシエの
ソヌが作るスイーツにも注目ですよ。

「うわあ~、めちゃめちゃ美味そう」
「めっちゃ、食べたい~!」

綺麗で本当に美味しそうです。

前にファンダン・ショコラを作った時も、食べた時は
至福でしたね。

あ、そうそう、皆さんはケーキを食べる時はどんな時でしょうか?

この映画では「幸せな時に人はケーキを食べるんだ」
なぜなら、それは、、、、。

この答えは、映画で。


もう劇場公開も終わりかけ?かな?
機会があれば、ぜひとも!
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by fyamasan | 2009-05-18 05:31 | 韓国映画 | Comments(0)

光州5・18~事実に光を

自国の暗部の歴史をきちんと映像化する韓国。
「シルミド」に続き、今も正確な死者数が
分からない、「光州事件」を取り上げた
映画「光州5・18」


あらすじ・

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1980年5月18日、韓国・光州市。
この町で25000余名の戒厳軍が民主化を要求する学生、
市民らと衝突した“光州事件
…タクシー運転手の青年ミヌ(キム・サンギョン)は
早くに両親を失い、たった一人の弟ジヌ(イ・ジュンギ)と
暮らしていた。父親代わりでもあるミヌは、弟に格別の
愛情を寄せていた。
そして、ミヌが想いを寄せる看護師のシネ(イ・ヨウォン)。
彼女は母親を亡くし、父親フンス(アン・ソンギ)との
二人暮らしだった。彼らの平和な日常は、その日を境に
突如として襲った嵐のような戦禍にまみえていく。
ミヌは、ただその現実が夢であることを願った。
軍の銃弾に倒れた弟のジヌ。
かけがえのない愛と命が次々と犠牲になっていく。
ミヌは、ただ愛するものを守りたい一心で戦いを
挑んでいくのだが…。


当時としては、僕は小学生の低学年。
韓国が軍事政権で、全斗煥(チョン・ドファン)が
大統領であることを子供ながら覚えて
いた記憶があります。

「光州事件」を取り上げたこの映画。
内容は確かに重いのだが、ラブロマンスやコメディの
要素を取り入れているからか、「シルミド」のような
悲壮感が漂う映画にはなっていない。

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ただ、それが良いのか、悪いのか、見ている人に評価が
別れるのでは?
韓国版の竹中直人?らしき人が、コミカルな役なのだが、
見ていてちょっとやりすぎな感じもして、シリアスな映画に
したいのか?軽い感じなのか、どうも中途半端な気がして、
なかなか映画に入り込めない。

映画の冒頭でも「光州事件」の前置きがあるのですが、
このあたりももっと時間をかけて描写してほしかったですね。
背景がよく分からないと、どうも入りにくい。
軍隊からの虐殺から市民も立ち上がり、武器を取り交戦
していくのですが、このあたりの状況もどうも分かりにくい。

「シルミド」のようなどっしりとした感じかなと僕は
思っていたので、ちょっと「どうなんだろう?」と。
過去の歴史・事件にきちんと光をあてることは評価したい
のですが、映画としては、どうも中途半端になっている
感じが最後まで抜けませんでした。

キム・ジフン監督は
「埋もれていた事件の真実を国民に知らせ、自分の無知を
犠牲者の方々に懺悔(ざんげ)する映画を作りたかった」と
語っており、まだ若い監督なのに、このような言葉を語る
監督には頭が下がります。
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by fyamasan | 2008-06-17 01:15 | 韓国映画 | Comments(0)

あなたを忘れない~日韓の架け橋に

2001年1月26日、JR新大久保駅で、
酔っ払って線路に落ちた男性を
救おうとして、二人の男性が助けに
線路に下りた。
(しかし結末は最悪の3人とも死亡)

そのうちの1人が、韓国人留学生の
李秀賢(イ・スヒョン)さん。
彼がどのような人間だったのか、実話と
フィクションを混ぜて、作り上げたのが、
映画「あなたを忘れない」

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兵役義務を終えて大学に戻った
イ・スヒョン(イ・テソン)は、大学&バンド
活動で忙しい毎日。
大学で日本語クラスを受講したこともあり、
日本への興味が湧き出す。
父は日本の大阪生まれだが、あんまり
日本へのいい印象は持っていない。
そんな父へスヒョンは日本へ留学したい
ことを話す。

3年後、スヒョンは東京にいた。
見るもの全てが新しく、興味津々で東京中を
マウンテンバイクで駆け回る。
そんな時、路上ライブでキラリと光る
女性、星野ユリ(マーキー)を見つけた。
やがて二人は色々なトラブルに巻き込まれ
ながら、恋に落ちていく。
ユリは音楽を、そして、スヒョンは音楽とスポーツを
通じて、日韓の架け橋となる仕事をしたいと。
お互いの将来を語り合って、共に進むはずだった。
しかし、運命の1月26日が来てしまう。

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この映画、ネット上での感想など見てると、
色々な批難が出てますが、僕的には
そんな批難は、イ・テソン演じるスヒョンが
全て吹き飛ばしてくれるとお思います。

彼の演技というか、存在が凄く光っていました。
新聞や雑誌など、それほど詳細に李秀賢さんを
知っている訳ではないですが、実際の彼は
イ・テソン演じた彼だったのではないかと、
僕は感じました。

ネットの批難で僕はそれは違うと思うのが、
この映画によって、同じ事故で亡くなった日本人
関根史郎さんが冒涜されているというもの。
同じ日本人が助けるならともかく、国籍の
違う人が命をかけて助けに入った。
その事が人の心を捉え、人種問題、人を
助けるということなど、色々な事を
考えるきっかけになったはず。

現に李秀賢へ寄せられた見舞金は
寄付され、アジアからの留学生への
奨学金へとなっています。

関根史郎さんとこの映画は全く
別問題だと思うのですが。

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(こちらが実際の李秀賢さん)

日韓の家族観の違い、同じ世代の
価値観の違いなど多少オーバーに表現
されてるもの、じっくり考えてみるのも
いいのではないでしょうか!

原題が「26 years diary」となっています。
イ・スヒョンが26年間で、見たもの、したこと、
一つの青春物語として、見て貰いたいと
思います。

ユリを演じたマーキー((HIGH and
MIGHTY COLORのボーカル)、演技は
いまひとつですが、歌声には
引き込まれました。

竹中直人、原日出子、金子貴俊、吉岡美穂、
ルー大芝など多彩な俳優陣が脇を
固めていますよ。
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by fyamasan | 2007-02-01 14:18 | 韓国映画 | Comments(2)

縁起の悪い女 VS 理由あり女

もう公開は終わってしまいましたが、今秋からの
韓国映画で共に「過去あり女」ながら描き方が
全く違う映画がありましたので、ご紹介します。

こちらは韓国で300万人が号泣し、ラブストーリー、
歴代1位となりました、
「ユア・マイ・サンシャイン」

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母と二人暮らしで、仕事は農業。
なかなか結婚相手がいない、36歳のソクチュン。
そんな彼が恋したのは、商売女のウナ。
何かの過去があり、恋愛はこりごりだという
ウナの心を捉えたのは、ソクチュンの
純粋すぎる熱い気持ちだった。

晴れて二人は結婚し、幸せな生活が始まった。
しかし、ウナの元夫が現れだし、そして、ウナが
実はHIVにかかっていた事がわかり出すと、
二人は別々の生活を強いられる。
ウナは刑務所へ(HIVを知りながら売春をした
という理由)、そして、ソクチュンは家族、親類
からウナを縁を切らないと追放するぞと脅される。
「一度きりの人生ならウナと過ごして死にたい」と、
ソクチュンはウナを救い出そうと。

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実話から生まれたこのラブストーリー。
最後のクレジットが終わる頃に、現在の
二人の事が書かれていますので、ご注目。

ウナは昼は体を売り、夜はスナックで働く女性。
凄く気になったのが、売春先で男に言われた言葉、
「縁起の悪い女やの!」
縁起が悪い女だからこそ、男運も無く、道を
踏み外してしまったのだろうか?
しかし、その縁起の悪さもソクチュンの愛が
吹き飛ばしてくれた。
1人の女性の過去を変えるソクチュンの純粋な
愛には、僕はただ羨ましさと尊敬を覚えてしまった。
過去にどんなことがあったとしても、愛の奇蹟が
あることを教えてくれます。

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そして、こちらは批評家あたりには好評。
これからの韓国映画を担うイ・ユンギ監督の
「チャーミング・ガール」

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郵便局に勤める29歳の女性、チョンヘ(キム・ジス)。
家でのんびりと猫を戯れながら休日を過ごす彼女。
浮いた話もなく、「何か不思議な女性」と
見られるチョンヘには誰にも打ち明けられない
ある過去があった。

映画はそんなチョンヘの日常を淡々と描いていく。
本当に淡々と描く。
ただ、過去と現在がオーバーラップする場面など
演出は凄い。
徐々に明らかになるチョンヘの過去。
そして、チョンヘも過去を忘れて、新しい恋へ
進みたいとおもうのだが。


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「ユア・マイ・サンシャイン」と「チャーミング・ガール」は
共に「過去あり女」の話ですが、共に同じ男性が
出てきます。
「ユア・マイ~」でソクチュン役を演じた
ファン・ジョンミンを「チャーミング~」のチョンヘは
密かに恋するのです。

このファン・ジョンミン。
「ユア・マイ~」では体重を20kgも増やして
役柄になりきってましたが、普段の細めが
「チャーミング~」の彼なんでしょうね。
最初は言われるまで分かりませんでしたが、
なかなかの役者根性ですね。


この2本を女性ならどう感じ、見たのかが
男性の僕には気になります。
愛の奇蹟ではなく、日常にあふれる愛の一歩を
踏み出そうとするチョンヘの方へ共感がわく
のではと思いますが、
如何でしょうか?

「ユア・マイ~」の可愛らしいチョン・ドヨン。
「チャーミング~」の凛とした美しさを持つ
キム・ジス。

DVD化の時には、二人の行き方をぜひ、
見てもらいたいです。
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by fyamasan | 2006-12-20 01:34 | 韓国映画 | Comments(0)

トンマッコルへようこそ~現代のユートピア

昨年の韓国で、ハリウッド映画などを抑えて、
堂々の興行収入1位に輝いたのが、
この映画「トンマッコルへようこそ」
公開初日で20万人。
1週間で200万人。
そして、最終的には800万2千人となり、
これは韓国人の6人に1人が見たという
計算になります。
完成試写会にも、一般試写会のチケットが
あったのですが、いけずじまいで、
自腹で見て参りました。

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1950年の朝鮮半島が舞台。
朝鮮戦争が始まり、南の暫定政権(韓国)と
アメリカ軍の攻撃が北の暫定政権を
脅かしつつあった頃。

半島の江原道の山の奥深くに、「トンマッコル」
という名の村があった。
「子供のように純粋な」という意味を持つこの村。
村人は戦争をしていることも知らず、猪が田畑を
荒らすことが、頭を悩ます事であり、
村人たちはのんびりと穏やかに過ごしていた。

だが、こんな穏やかな村にも戦争を感じさせる
お客さんがくる。
連合軍のアメリカ人パイロット、スミスは
偵察任務中に墜落し、北の人民軍の3人、
そして南の兵士二人と、計6人のお客が揃う。
北と南の兵士達は、いつ殺されるか、いつ殺そうか、
切羽詰った状況だが、村人はそんな彼らに
お構いなく普段通りの生活をしている。
ある日、村人を悩ます猪を兵士達の協力で
捕まえる事が出来た。
これを機に、兵士達はつまらない争いは止めて、
共にこの村に協力するようになった。
アメリカ人のスミスも加わり、兵士達は戦争で
傷ついた心を、この村で癒され、平和な日常を
過ごせるようになった。

しかし、そんな平和な時間はまたしても戦争に
よってなくなってしまう。
スミスが墜落したのは、ここに北の軍事拠点が
あるからだと、アメリカ軍はトンマッコル周辺に
大規模な攻撃を加えようと計画していた。

6人の兵士は、村を守る為、ある計画を
実行するために村を出る。
もう戻る事は出来ないと分かってはいたのだが。

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「トンマッコルへようこそ」はもともと舞台がオリジナル。
舞台では出来ない、映画ならではの映像もあります。

猪を捕まえるシーンではストップモーションを使い、
コミカルな感じになっており、食料小屋を間違って
爆破してしまった時、とうもろこしが破裂し、大量の
ポップコーンが空から舞い降りるシーンは、なんとも
ファンタジーな、この映画の持つテーマが見えてくる。

そもそも戦争をしていることも知らない、
笑顔を絶やさない、見知らぬ人でも
平気で迎える、こんな村があるわけはない。
しかし、こんな村があるのなら、どんなに
素晴らしいだろうと、理想郷を思い
起こさせてくれます。
でも、この村でも外の世界が見たいと言って、
帰らない父親もいるので、誰もがすべて丸く
幸せで暮らしているわけでもない。
このあたりの描写もなかなかいいですね。

ヒロインの体は大人だが、心は無邪気な子供の
ヨイル(カン・ヘジョン)の存在がトンマッコルの存在、
そのものであると感じてしまう。
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6人の兵士が軍服を脱いで村人と同じ格好に
なった時、ようやく気持ちが一つになれたんだと、
なんとも見ていて嬉しくなった。
同じ民族が、違う思想で殺しあう、そんな馬鹿げた
ことが繰り広げられる。
これは地域を変えれば、今でも世界で起こって
いる訳ですが、トンマッコルのようなオアシスの
ような場所があれば、少しは救われる
のではないかと考えます。

音楽は日本の久石譲が、一度聞いたら
忘れられないテーマ曲を作っています。
韓国人ならず、日本人のこころも癒してくれる
映画ではないでしょうか?
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by fyamasan | 2006-11-20 16:02 | 韓国映画 | Comments(0)

王の男~イ・ジュンギ、美しすぎます

日本では12月9日公開で、お正月映画の中でも
かなり前評判の高い映画であります。
一足早く試写会で見てきました。

映画「王の男」

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16世紀初頭の朝鮮半島。
燕山君(ヨンサングン)が王として支配する時代。
田舎で芸人として暮らすチャンセン(カム・ウソン)と
コンギル(イ・ジュンギ)は、先の見えない生活に
嫌気がさし、飢え死にする前に、
一旗揚げてみようと都(漢陽)に出てきた。

燕山君は暴君として名が知られ、愛妾ノクス
(カン・ソンヨン)を相手に毎日享楽な
生活を繰り返していた。
そんな二人を皮肉った芝居を演じた
チャンセンとコンギルは一躍都で時の人となるが、
王を侮辱したということで、捕まってしまう。

「王が笑ったら侮辱したことにはならないだろう」
というチャンセンの提案が受け入れられて、
王や愛妾、大臣らが見る前で、チャンセンと
コンギルは芝居を始める。
果たして結果は如何に?
笑わなければ、即座に死刑という二人だが。

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なんとも豪華な絵巻物を見たような
感想を持ちました。
威厳があり、格調高いといいますか。

おそらく映画を見た人の殆どが思うはず、
コンギルを演じたイ・ジュンギのその美しさ。
なんでこんなに色気があるのか?
試写会のおばちゃん達からも絶賛された美しさ。
映画館で確認してください。

芸を売っても、魂は売らないチャンセンの
見事な芸人魂ぶりに拍手。
チャンセンとコンギルは熱い友情で結ばれて
ますが、僕てきには兄と妹のような関係
のように思えました。
美貌なコンギルを狙って好色家が体を求めます。
生きていく為にはしかたがないとコンギルは
諦めているのですが、チャンセンはコンギルに
そんな事をさせるのは我慢出来ないのです。
大切な妹守る兄のような心境ではないでしょうか?
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そして、映画では暴君としてしられた
燕山君を一人の悲しい宿命を背負った
人物として描いているのも斬新なところ。
ある出来事があるまで、彼は善政を
ひいていたそうです。
そのある出来事も明らかになりますので、
こちらにも注目して貰いたいですね。

演じるチョン・ジニョンも、暴君として
恐れられる顔と子供のように
無邪気に笑う二つの顔を見事に演じています。

燕山君と愛妾の関係や燕山君の父と
皇太后の関係など、芝居や京劇にしてしまう、
この精神は凄いですね。
テンポも良く、笑いあり、皮肉もある。
一方、人間の心の奥まで覗き込むような
深い人間描写。

国は違いますが、日本にもこのような話はたくさん
ありますので、10代、20代向けのラブストーリーも
良いですが、このような邦画を見てみたいと思いました。

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こちらが↑映画で指人形劇で使われた
ものですが、ネットで売ってました。
欲しいですが、少し高いなあ。
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by fyamasan | 2006-11-12 23:31 | 韓国映画 | Comments(2)


メジャー監督、デビューを目指して!


by fyamasan

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やまさんとは?

映画、格闘技(プロレス)
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音楽(ロック、ジャズ、
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映画を通して世界と
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Osaka-cinema-
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そして、
「人々の心を開く映画を
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「たかがピンチじゃないか!」


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