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夢の三競演

11月28日は、シアターBRAVAで
「夢の三競演~三枚看板・大看板・金看板」という
タイトルで、桂 文珍、桂 南光、笑福亭 鶴瓶の
三大落語家により、豪華競演を見てきました。

会場はやはり、年配の方が多かったですかね、
熱気ムンムンの大入り、満員でした。
僕は落語を見に行くのは初めてなので、どんなものかあと
思いましたが、落語はコンサートと同じく、噺家だけが頑張っても
駄目で、お客さんの反応があって始めて、一体となって、
噺家も話しやすくなる、お客も楽しめるという感じになるそうです。

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最初は前座の桂 つく枝から始まり、
いよいよ三大の一人鶴瓶登場。
落語の定番の「愛宕山」を、汗だくになって。
続いて、文珍の「包丁間男」、
休憩後、南光の「質屋蔵」で締めくくりました。

いや~、楽しめました。
TVでもあまり落語を聞く機会は無かったので、生で聞く落語は
面白い&臨場感があります。
言うまでもないですが、「上手い!なあ」の一言ですね。

今年が2回目という事で、「来年もあるよ」と言っていたので、
楽しみにしておきたいです。

なかなか味わえない豪華な落語家の噺。
少し早いクリスマス・プレゼントかも知れません。
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by fyamasan | 2005-11-29 03:46 | その他 | Comments(2)

サヨナラ、ミヤギ先生!

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少し前のことになりますが、
11月25日、「ベストキッド」
シリーズのミヤギ先生を演じていた
パット・モリタ氏が亡くなりました。
73歳で、原因は自然死との事。




思えば、僕が映画を好きになったのは、
この「ベストキッド」を見たからです。
中学生の僕を、映画に夢中にさせたのは、
ミヤギ先生でした。

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今から考えると、「そんなトレーニングで
空手が上手くなるはずがない」のですが、
その当時は信じ込んでましたね。
それだけ、ミヤギ先生の教えにぞっこんでした。
いや~、お恥ずかしい次第ですなあ(^@^)


戦争中には、日系人なので、収容所に入れられた過去も
あり、あの笑顔からは想像もつかない苦労もされたんだと思います。

「ベスト・キッド」でアカデミー助演にノミネートされた時は、
本当に取って欲しかったですね。
宮本武蔵の真似で、箸でハエを取るシーンは可笑しかったなあ。
でも、ダニエル(ラルフ・マッチオ)の方上手いんですよね。

「ベスト・キッド」以降、あたり役が無いまま、生涯を終えられましたが、
映画ファンには、ミヤギ先生は永遠に不滅です。

有難う、そして、さようなら、ミヤギ先生!
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by fyamasan | 2005-11-29 03:21 | 映画 | Comments(3)

スウィート・スウィートバック~黒人版、父子鷹

今では、黒人の監督、主演、製作など珍しくもないが
1970年代当時では、考えられないものだった。
当時の映画では、黒人を筆頭に、メキシコ人、中国人など
マイノリティーに属する人たちのステレオタイプ的な描き方は、
白人が考える、まさにそれだった。

そんな黒人の描かれ方に不満を感じ、
黒人が納得する映画を作れないものかと、必死で考えていたのが、
ブラックシネマのゴッドファーザーと呼ばれる、
メルヴィン・V・ピーブルズ。

「ウォーターメロン・マン」の成功で、客を呼べる黒人監督と
なった彼だが、ハリウッドが求める映画をまた作りたくなかった。
そして、メジャーの映画会社のオファーを蹴って、
自主映画の製作に入った。
これが後に伝説と呼ばれる映画、「スウィート・スウィートバック」である。

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物語はシンプル。
娼婦に育てられた黒人青年
スウィートバックが、白人警官に
暴行を加えられていた
黒人活動家を助け、その白人
警官を殺害してしまう。
そして、そこから彼のメキシコ
までの逃避行を描いたもの。

今から考えるとどうって事のない
映画だが、時代は70年代。
白人に逆らい、黒人の自由を描く
映画など無かった時代。
とても危険な映画だった。

X指定も受け、成人映画扱いになった。
女性の裸やストリップのシーンも多く、主人公の
スウィートバックの特技は、何と「ファック」だからたいしたもの。

さて、この映画を見るとそれはそれでいいのだが、
この映画を作るに至った動機やら、製作過程など、
いかに「スウィート~」が出来上がったのかを描いた
映画を見てもらうと、より一層楽しめる。
それが、「バットアス」
メルヴィンの息子、マリオ・V・ピーブルズが監督、主演を務める。

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黒人が胸を張って見れる
映画を作りたい。
その一心で始めた「スウィート~」。
内容から中々出資者のめどが
立たない。
ようやく探した出資者もクランクイン
前に逮捕されたりと、前途多難が
待ち受けていたが、メルヴィンは
自腹を覚悟で製作を始めた。

案の定、最初からトラブル続き。
瞬く間に予算はオーバー。
金策に走りながら、撮影を行い、
一人7役もこなすメルヴィン。

疲労と睡眠不足で、失明の危機にまで陥る。
スタッフの不当逮捕やトラブルは続くが、
メルヴィンの全身全霊をかけた映画が
ようやく完成する。
しかし、内容から一般の映画館では上映出来ない。
B級映画配給会社を説得して、何とか全米で2館の劇場で
上映される事になった。
そして、これが伝説の始まりとなるのである。
(今や大御所であるアース・ウインド&ファイアーも
この映画のヒットで一躍脚光を浴びるのである)


「スウィート~」と「バットアス」、この二本を見ると
本当に、メルヴィン&マリオ親子の熱い思いが伝わってくる。
同じ映画好き、映画を作りたい者としては、
こんな凄い男がいたのかと、驚きと尊敬の念で
頭が下がってしまう。

メルヴィンがこの映画を作らなかったら、その後に
続く黒人映画、「黒いジャガー」や「スーパー・フライ」などの
誕生は無かったかも知れない。

「バットアス」で、メルヴィン役を演じるのが、息子のマリオ。
大ヒットした「ニュージャック・シティ」の監督を務め、
映画会社からは続編を要求されたが、それには応じず、
リアルな黒人の西部劇を描いた「黒豹のバラード」を撮る
あたりは父親譲りであろう。

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(左からメルヴィンと孫二人と息子のマリオ)

この映画、特に今、何かを追いかけている人に見て貰いたい。
映画に限らず、自分の夢を追い求めている人たちに。
自分の夢、思いを叶える為には、信念と情熱を持ち続ける事も
大事だが、叶える為には、犠牲にするものもある事も考えないと。
メルヴィンはこの映画を作る為に、仲間や家族を、果ては自分自身まで
犠牲にしてまで、作り上げた。

ここまでしなくては夢は叶えられないのか?
でも、そこまでかけた夢だからこそ、叶った時の喜びは、
言葉で言い表せないでしょう。

先の事を考えると不安で悩む事の多い僕に、
メルヴィンは「お前はここまでの覚悟があるか?」と
語りかけているように思えてならない。
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by fyamasan | 2005-11-28 04:59 | 映画 | Comments(0)

誰かがあなたを愛してる~秋にぴったりな

秋の夜長にぴったりな映画と思ってたら、
もうすぐ冬ですね。
急がねば。でも、紅葉もこの時期だし、まだいけるかな?

変な前書きになりましたが、まだこの映画DVDに
なっておりません。
発売は12月23日です。
イブの前ですね、イブには二人でこの映画を
見るのはどうですか?
映画「誰かがあなたを愛してる」

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香港を越えて、ハリウッドへ進出したチョウ・ユンファ。
その彼が香港の大スターだった時代に作られました。

舞台はNYの秋。
演劇の勉強と彼氏(ダニー・チャン)に会う為に、
香港からNYへやってきたジェニー(チェリー・チェン)。
しかし、出迎えに来たのは彼氏ではなく、遠い親戚に
あたるという、見るからに野暮ったい、サミュエル(チョウ・ユンファ)。
サイパンというあだ名があり、やくざな生活をしている。

ジェニーは彼が住んでいる安アパートに間借りすることになり、
新しいNYでの生活が始まった。
しかし、期待とは裏腹に、こちらでの生活は彼女を落ち込ませる。
彼氏はすでにNYで新しい彼女を作っており、
食事に行けば、英語が通じなかったり、バイト先でもトラブったりと。

でも、そんな時、側で優しく愚痴を聞いてくれるのが、サイパンだった。
野暮で不器用だが、心根は優しく、暖かい。
ジェニーはそんなサイパンに少しづつ惹かれていく。
そして、サイパンもジェニーに。

しかし、このサイパン、30過ぎてるのに、恋愛にはかなり奥手。
ジェニーにプレゼントを渡そうと訪れると、元彼がジェニーに、
「もう一度やり直したい」と言っているとは知らずに、早合点して、
二人はまた付き合いだしたんだと、渡す物も渡さず、黙って帰り、
チンピラに喧嘩を売り、怪我をするような男。
こんな純なサイパンを見ていると、ついつい応援してしまう。

そして、サイパンは自分の気持ちを伝える事無いまま、
ジェニーが住み込みで働けるバイトも決まって、
安アパートから引っ越す日が来てしまうのだった。

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僕がこの映画を見たのは、高校生の時。
今からもうかれこれ何年になるのかな?
「出会ったのは秋、ニューヨーク」 このキャッチコピーと
夕暮れの砂浜を歩く二人の姿が印象的なポスターに、
興味を持ちました。

野暮な30男の純愛話。
ギャングものもカッコいいが、こんな純な役柄をやらせたら、
チョウ・ユンファの独断場だ。

彼の素敵なこの笑顔には、母性本能をくすぐられますね?

監督はメイベル・チャンで、「宋家の三姉妹」、「七小福」などが
代表作。「誰かが~」は監督第2作目にあたります。
女性監督ならではの視点と、同じアジア人がNYを撮るとこんな
感じになるのかと、欧米映画と比較して見るのもいいかも知れないですね。
NY育ちのウッディ・アレンの「マンハッタン」や
ロブ・ライナーの「恋人たちの予感」などはどうでしょうね!

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原題は「秋天的童話」。
童話のような、純な男女の恋愛物語。
優しい音楽と、NYの秋の景色と、ユンファの素敵な笑顔が
皆さんを優しく包んでくれますよ。

そして、貴方も気付くかも知れない、
「誰かがあなたを愛してる」と。
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by fyamasan | 2005-11-26 03:56 | 映画 | Comments(0)

清風明月~骨太男120%

容姿ももちろん大事。
筋肉隆々の体も大事。
でも、男が男に惚れるのは、そんなもんじゃない。
生き様なんだよ。
(お、なんかカッコいいこと言ってるなあ)
そう思わせる男達がいました。
しかも男前、そして、筋肉隆々。
どんな男なんだ?
答えは映画「清風明月」を見るべし!

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朝鮮王朝時代。
1つの武官訓練所が作られた。その名も「清風明月」。
その名の意味は、
「いつも心清らかに明るい月を愛でることのできる平和な世の中」。
そんな世の中がくるようにと。
そこで頭角を現したのは、二人の男。
ギュヨプ(チョ・ジェヒョン)とジファン(チェ・ミンス)。
「ひとりが死ぬ時は、もうひとりも死ぬ時だ」と、
厚い友情で結ばれていた。

訓練所を卒業したあと、ギュヨプは国境の警備隊長として、
ジファンは朝廷の警備武官となり、国に奉仕していた。
しかし、反乱が起こり、ギュヨプは部下の命と引き換えに、
反乱軍に加わる事なった。
そして、ジファン率いる朝廷警備軍と戦い、ギュヨプ自ら
ジファンを刺して、反乱軍の勝利となった。
ギュヨプは新しい朝廷から武勲として、最高位の武官に任命された。

それから5年が経ち、反乱軍のメンバーは要職に就き、
政治の実権を握っている。
そんな彼らが次々と殺されだした。そして、この犯人探しに、
ギュヨプが自ら動き出すと意外な事実が浮かび上がる。
犯人の刀に「清風明月」の名が刻まれていた。
死んだと思っていたジファンは、実は生きていた。
かっては厚い友情を誓った二人が、今度は敵として
戦わなくてはならなくなった。

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うーーん、この二人の男、熱いです。
スクリーンから彼らのほとばしる汗が飛び出してくるような、
迫力を感じます。熱気が凄い!
CGやワイヤーアクションを出来るだけ避けたという事で、
実際の撮影でも、二人は真剣を使い、刀と刀の切り付け合う
シーンなど、物凄い迫力です。

皮肉な運命に翻弄される二人の熱い生き様を見てると、
「お前ら、男だよ!」と年末のPRIDE「男祭り」に出て貰いたい、
そんな気持ちになる。
吉田VS小川以上の熱い戦いに。

そして、圧巻がラストの橋上での戦闘シーン。
バッタ、バッタと切り倒していく。

「冬ソナ」にも出てきたという、春川の衣岩湖の橋。
これこそ、TV画面ではなく、大スクリーンで味わって欲しいです。

こんな迫力ある時代劇、日本でも作れないかな?
熱い男が、マッチョ好きな人は、必見ですよ!
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by fyamasan | 2005-11-25 03:34 | 韓国映画 | Comments(0)

ビヨンド・the・シー~ボビー・ダーリン

「他人の不幸は大きければ大きいほど面白い」と
口の悪い人はいいますが、スターと呼ばれる人の
人生も、めちゃめちゃなほど、見ている者には面白い。
(身近にいる人には、大変だと思いますが)
日本ではあまり馴染みのない、ボビー・ダーリンの
生涯をミュージカルタッチで描いたのが、この
「ビヨンドtheシー ~ 夢見るように歌えば ~」です。

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ボビー・ダーリンの熱烈な大ファンだったという
ケビン・スペイシーが、監督、脚本、製作、主演と
文字通り、全てをつぎ込んだ映画であります。

「15歳まで生きれたら」と、医者に言われたほど、
幼少期のボビーはリュウマチで心臓を患い、
明日に希望の持てない少年だった。
そんな彼に「15歳以上生きてやる!」と
生きることへの希望を与えたのは、
音楽への出会いであった。
母からピアノを教わるうちに、ギター、
ドラムなど、音楽にどんどんのめりこんでいく。

そして、19歳には故郷を離れ、芸能界へ。
最初は厳しい時を迎えたが、次第に彼の
音楽は認められ、エンターテナーとして、
飛ぶ鳥を落とす勢いになり、
一目ぼれしたハリウッド女優とも結婚。
グラミー賞の受賞、アカデミー候補に
あがるなど、順風な人生を歩むことになる。

しかし、人生はいいことばかりではありません。
ボビーは出生の秘密を知ったり、音楽が
時代に合わなくなったり、夫婦間の問題など、
人生の挫折を知る事になる。

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注目はもちろんケビン・スペイシー。
この映画化へ構想10年、そして、
ボビーを演じる為に4年もの月日を
費やして、準備をしてきました。
その甲斐あってか、ボビーの生き写しと
呼ばれるほどに、本人そっくりに歌います。
この人、こんなに歌上手かったんやと、
役者根性を見た気がしました。


この映画を見て思ったのは、家族の存在の
素晴らしさ。
父親がいない為、母はもちろん姉や義兄など、
家族がボビーを後押しします。
特に母親の存在なしでは、ボビーの成功は
ありえなかったでしょう。
音楽と引き合わせたのも母親だったし、
ボビーの心にいつも母の存在がありました。

これはケビン・スペイシーにも言えるかも
知れないです。
スペイシーが「ユージュアル・サスペクツ」で
オスカーを手に入れた時の、コメントが
僕の印象に残ってます。

「僕は母から、お前は才能あるから、
絶対に役者として成功するから、あきらめないで
頑張りなさいと、事ある度に言われ、
それを励みにここまで来れました。
今の僕があるのも母のおかげです」

のような事をスピーチしていたと思います。
スペイシーがボビーが好きなのは、歌も
そうでしょうが、母との結びつきにも、
共感を持てたのでは、ないでしょうか!

話は元に戻って、ボビーの母親が実は
、、、なんですね。
真相は映画を見て、お確かめ下さい。
事実を知ると衝撃ですね。
でも、それをボビーは後年、克服します。

歌とダンスと、ボビー・ダーリンの素敵な曲が
映画に溢れています。
フランク・シナトラの後釜はボビーしかいないと
云われたほど、将来性を買われていたのに、
病気の為、37歳で亡くなっています。
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レイ・チャールズ、フランク・シナトラなどの
ミュージシャンに見られる、めちゃくちゃな
人生を送ってないので、ドラマ的には
平坦な感じはします。
が、いわば奇跡を起こして、音楽の道で
成功した男ですから、平凡な人生であるはずがない。

ボビーの知名度の低さから、この映画も
もひとつ話題になりませんでしたが、
彼の音楽を知れば、これから日本でも
十分に認められるはず。

埋もれている第2のボビー・ダーリンは
出てくるのか?
映画化を期待したい!
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by fyamasan | 2005-11-24 16:35 | 映画 | Comments(0)

ドア・イン・ザ・フロア~悲しみは癒せるのか?

小学生の女の子が殺され、ダンボール
箱に入れられて捨てられていたという。
そのニュースを聞いて、両親の気持ちを思うと、
何とも言い難い、怒りと悲しみが溢れてくる。

愛する人を亡くしてしまった時、人はどうすれば
その悲しみから立ち直れるのか?
映画やドラマでも多く描かれていますが、
この映画もその1つ。
「ドア・イン・ザ・フロア」

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海辺に大きな家を建てて、傍から見れば一見幸せに
見える家族。
夫のテッド(ジェフ・ブリッジス)は成功した児童文学作家で、
妻のマリアン(キム・ベイシンガー)は美しく、娘のルース(エル・ファニング)は
5歳で可愛い盛り。

しかし、この家族、実はほんの少しの事で、家族が崩壊して
いくような危険な状態だった。

そんな家族がひと夏を迎えようとしていた時、
一人の高校生、エディ(ジョン・フォスター)がやってきた。
作家志望で、テッドの助手としてひと夏過ごす事になった。

そして、エディは美しいが何とも悲しい表情のマリアンに
恋してしまう。
このエディの出現で家族に大きな変化が現れてくる。

この家族の悲しみの原因は二人の息子が亡くなった事。
高校生だった。そして、一人は助手のエディにそっくりなのだ。
家の廊下に家族の写真が飾られており、エディはその写真を見て
ビックリするのだが。

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テッドとマリアンは息子の喪失から立ち直る為に、子供を作り
新しい土地に引越し、一からやり直そうと決めたが、それも
うまくいかなかった。

皆さんも経験があると思います。
大事なもの、大事な人を失った時、どんな言葉よりも、どんなものより
時間がその悲しみ、喪失感を癒してくれたはず。
しかし、この時間さえも、この家族には癒しきれなかった。
まだ短すぎたかもしれない。

テッドは仕事を理由に不倫を繰り返し、マリアンはエディと
体を重ねる事で、悲しみから逃れようとしていた。
お互いの事はよくわかり、気持ちは手に取れるほどなのに、
何もしてやれない。
そんなもどかしさの中、マリアンはある決意をする。

キム・ベイシンガーの、美しいが、そこには深い悲しみが
漂う、その表情を見ると切なくて胸が締め付けられる。
ほんの少し触ってしまうと壊れそうな美しさなんです。

ジェフ・ブリッジスの演技も素晴らしかったが、
僕にはエディを演じた、ジョン・フォスターがピカイチ。
思春期の青年をほんとに上手に演じてます。
女性への興味から、マリアンの下着で独りHをしたりと
(それがまた本人にばれるわ、マリアンとHしている時、
ルースにも目撃されてしまうと、かなり間抜けです)、
思春期を経験した男性なら分かるシーンが随所に見られて、
物凄く共感してしまいましたね。
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でも、そんな彼もひと夏が終わる頃には、いい顔になり、
いっぱしの大人のようなセリフを言うんですよ。

ルースがガラスで指に大きな怪我をし、その傷が治った時に、

「これから一生、勇気の要る時はこの傷を見ればいい。
手も指も大きくなるけど、傷はずっと同じ大きさだ」。

どうです、なかなかのものでしょう!

この言葉、ルースは一生忘れないのでしょうね。

タイトルの「ドア・イン・ザ・フロア」とは、テッドが書いた絵本の
一冊で、「そのドアを開けるととんでもないものが潜んでいるので、
決して開けてはならない」と、映画の中でテッドが説明します。
でも、これも人によって色々な意味にとれそうです。
現状を受け入れて、過ごすのか?
それとも、思い切って覗いて見る(新しい世界を見る)のか?

映画の中で、テッドが絵を描くシーンがかなりあるのですが、
これは本当にジェフ・ブリッジスが描いているとの事。
ぜひ、映画で確かめて下さい。
また、その絵のモデルがミミ・ロジャースなんです。
「誰かに見られてる」がかなり懐かしいですね。
綺麗ですが、背中を見ると「年取ったね」と思います。

映画は「未亡人の1年」の一部の映画化なので、
続きが気になる方は、原作をお読みくださいませ!
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by fyamasan | 2005-11-24 03:04 | 映画 | Comments(0)

インファナル・アフェア~こちらも完結!

今年、「スターウォーズ」の完結編を
待ち望んでいた人も多いが、この映画
の完結編を待ち望んでいた人も多いはず。

「インファナル・アフェア」。
「男たちの挽歌」から早15年。
香港ルノワールの傑作が誕生!
ただいま、DVD-BOXで絶賛発売中です!

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まずはパートIから
時は1991年。舞台は香港。
マフィア組員のラウ(アンディ・ラウ)は、
ボスからの命令で警察学校へ入学。
そして、晴れて警察の一員となり、
潜入者として、内部情報をマフィアに
流していた。

ラウと同期のヤン(トニー・レオン)は
成績優秀にも関わらず卒業まじかで退学。
実は幹部からの命令で、マフィアに
潜入捜査官として、派遣されたのだった。

ここから10年。
二人はそのぞれの組織で、頭角を現し、
幹部にまで上がっていった。

しかし、警察もマフィアも、お互いが情報が
どこからか漏れている事に気付いて、
「イヌ(スパイ)がいる」と、警察はラウに、
マフィアはヤンに誰が潜入者か調べるように、
指示。調べを進めるうちに、二人はお互いの
存在に気付き始めた。
そして、。

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パートII(無間序曲)は、過去の話へ遡る。
なぜ、ラウはマフィアへ。
なぜ、ヤンは警察学校へ。
マフィアのボスの過去も、警察の上司の過去も
分かり、パートIの現状が理解できてくる。

若き日のラウをエディソン・チャン。
若き日のヤンをショーン・ユーが演じている。
エディソン・チャンは「同じ月を見ている」で
窪塚と共演している。
 
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そして、完結のパートIIIへ
物語はパートIのラストの約半年前から
始まる。

マフィアからの潜入者ながら、正義を貫きたいと
願うラウ。自分の正体がバレルのを恐れて、
同じ潜入者を消していく。
(マフィアのボスはラウと同じように8人ほど、
警察に忍ばせていた)

警察の一員ながら、命に従って潜入捜査官を
続けるヤン。しかし、もう疲れていた。
早く元も立場に戻してくれと、上司に頼むが、
その上司が殉職してしまう。
それは自分が潜入捜査官だと誰も証明出来なくなる
事でもあった。
(潜入捜査官の話は極秘扱いで、一部の者しか
知っていない)
そして、ヤンの正体を知ったラウは、警察の
ファイルからついに、ヤンの情報を削除してしまう。
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警察だから正義を貫くのか?マフィアだから
悪事を働くのか?
誰の心にも良心と迷いがあるように、完全な
人間などいない。
ラウのように、正義を行いたいマフィアと
不正や癒着を行う警察など、
本来とは矛盾した存在になっていく。

彼らの行き着く先はどこなのか?

それぞれ二人に安らぎを与えるのは
女性たち。
ラウはボスの妻マリーを愛するようになる。
ヤンはカウンセラーのリー(ケリー・チャン)
と愛し合うようになる。
でも、愛でも二人を救う事は出来なかった。
 

パートIからIIIを通して、久しぶりに骨太な
男たちの生き様を見た気がする。
アンディ・ラウとトニーレオンの火花散る
演技合戦は見物。
男が見て惚れ惚れとする「男っぷり」に、
思わず目頭が熱くなる。

この映画、世界のスコセッシも惚れこみ、
リメイク件を買い取った。
レオ様、マット・ディモンの共演でハリウッドで
映画化される。
どんな味付けになるのか、今から楽しみ!
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by fyamasan | 2005-11-23 04:33 | 映画 | Comments(2)

ALWAYS 三丁目の夕日~良い時代でありたい

平成17年は昭和を回顧する映画の流行なんでしょうかね?
「この胸いっぱいの愛を」
は昭和60年。
「カーテンコール」
は、昭和30~40年代。
そして、この「ALWAYS ~三丁目の夕日」も
昭和33年の東京の下町を舞台にしています。

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東京は夕日町3丁目に住む人たち。
鈴木オートという小さな自動車修理工場に、
青森から集団就職で、六子(掘北真希)が
やってきた。
予想とは違い、小さな工場にため息がつくが、
主の則文(堤真一)は短気だが、面倒見の良い人。
妻(薬師丸ひろ子)も優しく、一人息子の一平も
やんちゃだが可愛く、六子はすぐに馴染んでいく。

そして、この向かいの駄菓子屋に住むのが、
売れない小説家の茶川(吉岡秀隆)。
芥川賞の最終選考まで行った事が唯一の自慢だが、
少年雑誌に冒険小説を書いて、何とか暮らしを立てている。
そんな茶川が、一人の少年、淳之介を預かるはめになった。
片思いの居酒屋で働くヒロミに頼まれたら断れない。

時代は昭和33年。
この町から建設中の東京タワーが見える。
「戦争は終わったんだ。これからでかいビルディングも
出来る、そんな時代が来たんだ」、則文の言葉通りに
東京タワーは、人々の復興へのシンボルだった。

則文の家にTVが来て、町中の人が集まって、
力道山が活躍するプロレスに大人も子供も
熱中する。
思えば、力道山が外国人を空手チョップで打ち倒す
シーンは、日本人の戦争への溜飲をさげた瞬間でもあった。
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氷を入れた冷蔵庫から、電気の冷蔵庫へ。洗濯機も登場し、
TV、冷蔵庫、洗濯機と三種の神器と言われた物の登場も
この頃だった。

映画はこのあたりのエピソードに、茶川とヒロミの恋の行方。
茶川と淳之介の不思議な関係、鈴木家の色々な騒動を
ユーモアに暖かく描いていく。

この映画、ストーリーも良いが、昭和30年代を見事に
再現しているCGにも拍手を送りたい。
大過去や未来は誰も実際に知っている人はいないので、
何とかなるものだが、この時代だと生きている人がいるので、
「そんな事ないよとか、ここは違うよ」と突込みが入るので、
かなり再現するのは難しかったと思います。

僕は昭和40年代生まれですが、近所には駄菓子屋もあり、
近くの公園では夕方遅くまで野球をしていたし、少し離れた
町まで行くことは、大冒険だった。
そんな経験からか、この映画も懐かしく感じられた。
昭和30年生まれの人には、たまらない感動があるでしょうね!

また、この時代を象徴している事で、茶川が淳之介に
いつも言うセリフがある。
「俺とお前は縁もゆかりもない、赤の他人なんだからな」。
この時代には、ただ近所に住んでいるそれだけで、近所の
子供の世話や家の喧嘩の後始末など、近所全体で助け合って
いた。いわば、人情があった時代だった。

僕はこの映画、とても好きだし、大変感動した。
万年筆や指輪のシーンなど、泣けてしかたなかった。
指輪のシーンは、TVドラマ「101回目のプロポーズ」の
あの鉄ネジ?の指輪のシーン、以上の感動がありました。

でも、この映画を見て、僕は物凄く悲しくなってしまった。
それは、僕らが40年前を振り返れば、こんなにも人情が
あふれ、古きよき時代だったのに、もし、今から40年後の
人たちが現在を振り返る映画を作るとき、この映画のような
感動を与える事が出来るのだろうか?
それを考えると、無性に寂しくなってしまうのだ。

物の豊かさではなく、心の豊かさを求めるはずだったのに、
物の豊かさが先にきてしまった。
c0033213_16474444.jpg


「昔はよかったね~」とただの懐古趣味に終わるのではなく、
40年後の人たちが、現在を良い時代だったんだなあと
思わせる時代になるように、今、生きている人たちが頑張らねば、
そう思わせる映画であるように思いました。


50年後の夕日も美しい事を願って!
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by fyamasan | 2005-11-22 16:49 | 邦画 | Comments(2)

俳優やまさんデビュー?

今日は撮影スタッフとして参加している
S監督の「ブラック&ビター」に、初出演と
なりました。

正直、カメラの前で演技なんてした事無いんで、
どうなるものかと思ってましたが、カメラの前に
立つと、意外やなんかテンションが上がってきて、
自分じゃないみたいで、楽しい時間となりました。
(やはり11月という事で、寒かったですが)

主役の元ヤクザの弟分の、チンピラ役での出演です。
スーツに、青シャツとそれっぽいものを着ましたが、
実際の映像ではどんな感じに仕上がっているのか、
楽しみですね。

監督も面白かったですが、俳優も面白いなあと、
また何か機会があれば、出演してみたいですね。

撮影してて、気付いた事は、近くにいる人は、
何かしらのアクションをとっている事。
「あ、なんかの撮影やってんで~」と
話しをしているのが、よく分かります。
あと、大抵の人はカメラに写らないように、避けて通って
くれますが、中には、わざとなのか、かなり強引にカメラに
入ってきますね(^・^)
撮影見る側、する側と見る角度が違うのが、楽しいです。

今年はあとはスタッフとしての参加だけなので、
来年は監督に俳優にと活躍出来る年になれば、
いや、したいなあと思いましたね。
頑張れ~、自分!
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by fyamasan | 2005-11-21 02:33 | 映画制作 | Comments(0)


メジャー監督、デビューを目指して!


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映画、格闘技(プロレス)
阪神タイガース
音楽(ロック、ジャズ、
R&Bなど)

映画を通して世界と
コミュニケーション
出来る会社

Osaka-cinema-
Communication
設立が、目標

そして、
「人々の心を開く映画を
作りたい」

座右の銘

「たかがピンチじゃないか!」


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