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メジャー監督、デビューを目指して!

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いよいよ2005年も大晦日になりました。
去年は念願の映画年間100本を達成して、
密かに自己満足してましたが、今年は倍の
200本を達成しました。
いや~、我ながら、よく見たなあと思います(^・^)
その200本目の映画が、シネマコミュニケーターの
森川みどり先生もオススメの「ある日どこかで」
DVDで980円で発売中。

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自身の脚本が初めて上映された、
その日のパーティで、脚本家のリチャード
(クリストファー・リーブ)は、見知らぬ一人の
老婦人から、金時計を渡され、「帰ってきて」と
一言、伝えられた。
誰なんだろう?気にはなるが、そのままに
8年間が過ぎた。

たまたま訪れたあるホテルの資料室。
そこにあったある女優の写真エリーズ
(1912年時)に、リチャードは心が奪われ、
彼女を色々調べるうちに、8年前に時計を
くれたあの老婦人は、この女優だったことが
分かった。

もう70年前の女性に会えるはずがないのだが、
リチャードは何とか彼女に会おうとタイム
トラベルを試みる。
どうやってタイムトラベルしたかは、映画を
見て下さいね。
さあ、70年前の世界へ旅たち、無事に
エリーズに会えたリチャードだったが、
果たして、時空を超えたロマンスは
実ったのでしょうか?

今は亡き、「スーパーマン」のクリストファー・
リーブの知る人ぞ知る隠れた名作。
僕もこれは高校の時に、懐かしのLDで
見た覚えがあります。
今年、森川みどりさんがオススメされたので、
10年ぶりぐらいに、見直しました。
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あの当時受けた感じと全く違う
(当たり前の言えば、当たり前ですが)
こんなにも切なくて、悲しいけど、恋の素晴らしさを、
そして、肉体は滅びても愛は死なないものだと
言うことに、気づかされました。
ラストをどう受け止めるかは、見た人によって
違うと思いますが、
僕はハッピーエンドと感じました。

ストーリーも良いのですが、音楽もいいんですよ。
リチャードとエリーズが好きな音楽が、
ラフマニノフ作曲「パガニーニの主題による
狂詩曲・第18変奏」。
切ないラブストーリーにぴったり合っています。

このお正月、家でのんびりと過ごす時には、
この「ある日どこかで」をオススメします。

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さあ、これからさいたまスーパーアリーナへ
「プライド・男祭り」を見てきます。
小川VS吉田のカード以外にも、好カード
続出なので、楽しみであります。

2005年のマイベスト5あたりかな?は、
年明けに発表しますので、お楽しみにして下さい。

色々な方にコメントやTBをもらい、励まされました。
来年も頑張って、映画を見て、僕の思いを
伝えたいと思いますので、宜しくお願いします!

それでは、皆さん、よいお年を!
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by fyamasan | 2005-12-31 06:42 | 映画 | Comments(2)
大阪にあるミニシアターのシネマ・リーブル。
開館5周年を記念して、特別レイトショーが
あり、僕は劇場で見逃していたこの映画を
見てきました。
2003年度上映作品の中で、当館で一番の
興行成績をあげた、「死ぬまでにしたい10のこと」

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23歳の主人公のアン(サラ・ポーリー)には、
優しい夫に、二人の愛らしい娘と
生活は厳しいが、素敵な家族に囲まれて
幸せに過ごしている。




しかし、突然告げられた、「あと3ヶ月の命」。
彼女はその残りの3ヶ月を悔いのないように、
生きようと、「その死」までにしたいことを10、
ノートに書き留める。

それらは、
1.娘たちに毎日「愛してる」と言う
2.娘たちが18歳になるまで毎年贈る誕生日の
メッセージを録音する
3.夫以外の人とつきあってみる
4.刑務所にいるパパに会いに行く
などなど。

そして、彼女は残りの人生を毎日、毎日懸命に
生きていく。今まで何とも思わない日常の生活が
彼女にとっていかに大事だったかが,彼女の心に
痛切に響いてくる。


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黒澤明監督の「生きる」など、死を宣告されてあらためて
「生きる」ことに目覚めていく人間を見ていると、自分も
含めて、いかに生きていることの実感を持たないで
生きているかが、身に染みてきます。
思えば、人生の半分以上は「生きる」や「生きている」など
考えずに過ごしているのでは?
と思えてしまいます。

でも、それだからこそ、人間は生きていけるのでは?


毎日、毎日、「生きること」に実感を持ち、使命感を持って
「生きて」いたら疲れて何も楽しめなくなるかも?

この映画では、アンは家族の誰にも「その死」を
秘密にしたまま、ひっそりと消えていこうとしています。
これもひとつの選択だし、家族を悲しませないための
アンの優しさかもしれませんが、残りの3ヶ月を家族と
向き合って「生きる」選択は無かったのだろうかと、
考えてしまいます。

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そこで僕は千葉敦子さんを
思い出しました。
フリーランスの女性ジャーナリストの
先駆けのような人で、彼女は乳癌で
亡くなりましたが、死の最後まで
自分の状態を克明に綴り、死というものに、
向き合いながら、最後までジャーナリスト
として生きました。
もし、家族の者が癌と宣告されたら、それを
当人に宣告するか、どうかの議論において、
千葉さんは絶対に告知すべきだと、
常々言っておられた。
ガン患者が、その死と向き合い、家族と過ごして、
残りの日々を大切に過ごすべきだと。
死を宣告されると確かに怖くて、どうしようもなくなりますが、
そこからどう生きるかが、問題となるのでしょう。

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もしアンが死を夫や母親、職場の人たちに公表して、
そこから死と向かいあう人生を過ごしたのなら、
また違った感動が出てきたかもしれません。

死というものは、死ぬ人だけでなく、愛する人を
失った者も悲しみや喪失感を感じてしまうので、
死ぬ人だけが、苦しいのではなく、
残された人もそれ以上に苦しみを味わってしまう。
だから、もし僕がこの主人公と同じ立場にたてば、
残り少ない時間を出来るだけ、家族や周りの
人たちと過ごす選択を取りたいと思います。

死と向きあうことの意味について、考えされられた映画でした。
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by fyamasan | 2005-12-28 05:00 | 映画 | Comments(2)
春先に見た「コーラス」と同様に、音楽がいかに人間に
勇気を与え、生きる力をもたらしてくれるかを、この
映画「歓びを歌にのせて」は教えてくれる。

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天才音楽家であり、世界に名高いオーケストラの指揮者の
ダニエル(ミカエル・ニュクビスト)は、過密な公演スケジュール
や度重なるプレッシャーなどで、心臓を患い、すべてを捨てて、
生まれ故郷のスウェーデン北部のある村に戻ってきた。

音楽とはもう無縁な生活をしたい、そう思う彼の心に
もう一度、音楽魂に火をつけたのは、村の聖歌隊のメンバー。
週に一度、歌好きが集まってるだけの、アマチュアのコーラス隊。
このコーラス隊の真摯な歌への態度に、彼は余力を振り絞って
熱い音楽魂を教えていく。
彼の指導でコーラス隊は、レベルを上げて、村でコンサートを
開くようになり、オーストリアでのコーラスコンクールにまで出場
するようになった。
しかし、閉鎖的な村の体質に合わないダニエルのやり方に
反対する人たちによって、ダニエルは聖歌隊の指導を外されてしまう。

この映画を見て、感心したのは、登場人物の描写が見事なこと。
誰もが、毎日の生活に不満や心に何かしら傷を持って生きている。
ダニエルやこのコーラス隊の人たちも一緒。
暴力夫に耐えながら二人の子供を育てるガブリエル。
笑顔が素敵なレナも、愛した人にだまされた過去の恋を引きずって
いるし、牧師の妻インゲも牧師である夫との生活に不満があったり、
幼少からデブと言われてきた男や知的障害児のトーレなど、舞台と
なったスウェーデンだけの話じゃなく、ごく身近にいる人たちが
描かれている。

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そして、彼らがダニエルが教える音楽によって、 今まで踏み出せ
なかった人生の一歩を踏み出していく、そこに感動があるんですね。
特に、ヘレン・ヒョホルムが演じたガブリエルが、ダニエルによって
天性の声を見出され、コーラスでソロパートを歌うシーンは、
もう鳥肌ものです。
他のコーラス隊のメンバーも本当に楽しそうに歌を歌っています。
それを見ると、見ている方も楽しく、嬉しくなりますね。

また、この映画には人間の醜さといいますか、嫌な面も描かれてます。
牧師はダニエルが来るまでは、村人から尊敬され、村の第1人者で
あったわけです。
しかし、ダニエルが来てから、少しずつ村人たちが変わってきて、
ミサにも来なくなったり、一番は妻がどんどんコーラスに夢中になり、
自分から遠のいている事。
妻に「罪深い!」と説教をたれようとするが、逆に説教されてしまいます。
「罪なんで最初から無いのよ、貴方たち聖職者がかってに作り上げ、
それでえらそうに私たちに説教たれて、権力が欲しくて
使っているだけじゃないの!」と。
何も反論出来ない牧師、追い討ちをかけるように、
隠していたエロ本が見つかってしまう
(何とも恥ずかしい場面です)。

全身全霊でぶつかるダニエルに、表面的な牧師が
勝てる訳がないんです。
しかし、なかなか自分の殻から、新たな一歩を
踏み出せない牧師。
人間が出来ている牧師であるはずなのに。

ラストにこのコーラス隊が生み出す奇跡も
楽しみにしてください。
どんな奇跡かは、映画を見てからですね。

新しい一歩を踏み出す勇気を、生きることへの
賛歌を謳いあげるこの映画を、今年の最後の
最後あたりに見ましたが、マイベスト1に決めました。

「ラヴェンダーの咲く庭で」や「コーラス」など、
音楽が良かった映画が今年多くありましたが、
来年も多いことを期待したいです!
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by fyamasan | 2005-12-26 03:32 | ヨーロッパ映画 | Comments(10)
今年見た「ヴェニスの商人」もそうですが、
身長は高くない、いや、かえって低い彼ですが、
映画を見ているとそんな背の低さとか気にならない。
圧倒的な存在感が、映画館のスクリーンから
伝わってきますね。
やはりたいした役者です。アル・パチーノさん。
映画「セルピコ」

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1973年製作なので、彼もまだ若い。
正義感にあふれた若者、セルピコ
(アル・パチーノ)は、警察学校を卒業し、
念願のNYPDの一員となった。
しかし、正義と理想を持って飛び込んだ
この世界に、瞬く間に現実の実態を見せつけられる。

汚職で組織は腐敗しており、セルピコの正義感など、
誰も持っておらず、お金を受け取らない、正義を守りたい
セルピコは、周りの警官から異端児扱いされる始末。
最終手段として、正義を貫こうとして、彼は同じ警官を告発するという
形をとるが、それはまた悲劇の始まりでもあった。

社会派映画の傑作といわれるだけあって、ずしりと
重いものがのしかかる。
警察だけでなく、いわゆる聖職といわれる職業では、入る前と
入った後では、ギャップが他の職業以上にあるように思えます。
そこで妥協して、自分もその流れに流されるか、それともその職を
辞めていくか、このどちらかにたいていはなるのでは。

この映画は、実在の人物、セルピコを描いており、
妥協せずに流されず、自分の信念を貫いた
セルピコの生き様を見ると、自分は何やってんだか、
何とも気恥ずかしくなる。

求めた正義の為に、恋人も失い、裏切り者と呼ばれ、
怪我も負ったセルプコの代償は、悲しいくらい大きすぎた。
実話だから余計に心に響いてきます。

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理想に燃えた警察官に成り立てのアル・パチーノの姿と
現実の世界に打ちのめされても、それでも何とか
踏ん張るアル・パチーノの姿の対照ぶりもぜひ、見て貰いたい。
好青年から髭面のヒッピーまがいの姿になっていく過程は、
だんだんすさんでいく、セルピコの心の様子を
描いているようで興味深い。

また、僕はこの映画のテーマ曲が素晴らしかったように思えます。
映画音楽では、「セルピコ」なんて殆ど出てきませんが、この音楽を
聞いたら、こんなにいい音楽なのに、なぜ、そんなに有名じゃないの?と
思ってしまうのではないでしょうか!
「ゴッドファーザー」以上に印象に残りました。

「今のこのままでいいのかな?」
そんな疑問が自分の心に出てきた時は、ぜひ、この映画を見て、
セルピコの熱い生き様を見て考えてください。
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by fyamasan | 2005-12-24 02:42 | 映画 | Comments(0)
映画「ヘッド・ハンター」。
タイトルからは想像出来ませんが、サスペンスになっています。
もはやB級映画にしか出られないのか?
クリスチャン・スレーター。
まだまだ頑張れるはず。

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ある小さい会社の研究者のベン(ギル・ベローズ)は、画期的な発明をした。
それが世に出れば、会社も株式上場出来るし、それに伴う
ストックオプションなどで、大金を得られる。
もう少しの我慢(安月給なんで)と、何とか仕事をこなしていた。

そんなベンの元に、やり手のヘッド・ハンターのビンセント
(クリスチャン・スレイター)が姿を現す。
今は落ち目だが大手の会社から、破格の値段でヘッドハンティングを
任されていると伝える。
大金に心は揺れるが、会社の社長(マイケル・クラーク・ダンカン)に
恩義を感じているベンは、丁寧にその依頼を断った。
だが、ビンセントの執拗な勧誘はベンの家族まで巻き込んでいく。
目的の為なら、殺人までも犯してしまう、狂気のヘッドハンターの
実態が明らかになってくる。

以前見た、「Jの悲劇」はありそうな怖さがあったが、この映画は
それがありなえいので、心理的には怖さが伝わらない。
ゆえにストーリー的に惹きつけるものがないので、この映画の
魅力とは何なのか?考えてみました。

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もはやB級映画にしか出演オファーがなさそうなC・スレイター
見たさに客は足を運ばないだろうし、ギル・ベローズも
日本では無名、M・C・ダンカンでは、言うまでもないだろうか。
女優では「猿の惑星」で映画デビューしたエステラ・ウォーレンも
ベンの妻役で出てくるが、彼女もまた客を呼べる女優ではない。

監督が「ダーティ・ハリー」シリーズの
ドン・シーゲルの息子だという点は、コアな映画ファンの
気持ちに触れるだろうか?

と言いつつ、自分自身、B級映画を見るのは大好きなのだ。
98%は見なきゃよかった~と深く後悔してしまうが、残りの2%に
とんでもない佳作を発見したりとすると、めちゃめちゃ嬉しくなる。

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例えば、「バウンド」。
これは、あの「マトリックス」の
ウォシャオスキー兄弟監督の
初監督作なんです。
この「バウンド」で認められて、
「マトリックス」に抜擢された
ぐらいなんで、出来の良さは
保証済みですよ。

レズな女性二人がギャング組織の裏金を奪い去る
というストーリーですが、話がよく出来ているし、
映像や二人の女性の描き方が抜群にカッコいい!
未見の方はぜひ、ぜひ、見てください。


今年はどのくらいB級映画を見たのかな?
心に触れるB級映画はあったのかな?
もうすぐ年末だし、考えてみよっと。
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by fyamasan | 2005-12-22 02:52 | 映画 | Comments(4)
最近の映画を見て思うことは、子役の子の演技が
達者なことと、えらい可愛いんですよね。
こんな子供が欲しいなあと!と思わず考えてしまいます。
そして、この映画「ポビーとディンガン」にも
頑張るお兄ちゃんと可愛い妹が出てきます。

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「イマジナリー・フレンド」って皆さんは聞いた事ありますか?
直訳すると「想像上の友達」で、小さい子供がよく、
ままごと遊びなどで、実際には居ないのに、そこにいるかのように
友達と遊んでいる風景が思い浮かぶでしょうか?

妹のケリーアン(サファイア・ボイス)には、ポビーとディンガンという
イマジナリー・フレンドがいる。
もう小学校にも通っているから、そろそろそういう友達とも卒業しないと
いけないのだが、友達がいないケリーアンにとって、ポビーと
ディンガンが唯一の友達なのだ。

だが、ある日、このポビーとディンガンの姿が
ケリーアンには見えなくなってしまう。
どこかで迷子になっているかも知れない、どうしているのか?
心配で食事も通らなくなり、どんどん衰弱していく。
そんな妹を見て、お兄ちゃんのアシュモ(クリスチャン・ベイヤース)は、
妹が書いたポビーとディンガンの似顔絵を、町中に貼り、その行方を
探していく。実際にはいない友達なのだが。

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このお兄ちゃんのアシュモが
いいんですね。
馬鹿にされながらも、妹の為に
必死な姿には、思わず
「頑張れ~!お兄ちゃん!」と
応援してしまう。




この映画を見て、思うことは、
「目に見えるもの、それだけが全てじゃない」と。
子供の事だと思って、馬鹿にしてはいけないし、
目に見えないものの方が、本当は大事なものかもしれない。

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思えば、「となりのトトロ」でも、トトロは子供たちだけに
見えていたはず。
大人=不純とは決め付けられないが、純粋な気持ちが
無くなってくるのは確か。

素直に感動出来なくなってきた。少しの事では、驚きや
喜びも感じなくなってきた。子供の時、何にでも夢中に
なれ、素直に信じれたのに、あの頃の気持ちは
どこへ行ったんだろうか?

そんな大人になってしまった人も、この映画を見れば、
もう一度、あの頃の気持ちを取り戻せるかも?

優しい奇跡がラストに待っていますよ。
ぜひ、映画館で、ご覧下さいね!
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by fyamasan | 2005-12-21 06:20 | 映画 | Comments(0)
「宇宙戦争」の上映時に予告編を見てから、
色々な情報が入る度に期待が高まりました。
早く見たい、早く見たい、その気持ちを
抑えられずに、公開初日の初回から見てきました。
映画「キング・コング」

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時は、オリジナル版「キングコング」の公開年度の1933年。
もちろん舞台はNY。
大恐慌後のNY、景気の良い話は聞かれない。
映画監督のカール・デナム(ジャック・ブラック)は、
製作途中の映画の撮影中止をスポンサーから告げられる。
そうさせてたまるかと、脚本家のジャック・ドリスコル
(エイドリアン・ブロディ)と失業中の舞台女優アン・ダロウ
(ナオミ・ワッツ)ら、映画クルーを連れて、映画の撮影地の
幻の孤島、スカル・アイランドを目指して旅立つ。

そして、この島で彼らが見たものは、現代では到底見ることが
出来ないものばかり。
絶滅したはずの恐竜やサソリやハエ、三葉虫などもめちゃめちゃでかい。
怪しげな原始人。
そして、お待ちかねのキング・コングも姿を現す。

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映画の前半は、この島でのアクションシーンのすごさに釘付けになる。
CGを使った恐竜とキング・コングの決闘シーンは、ものすごい迫力。
「ジュラシック・パーク」と「ゴジラ」などの特撮映画を数本見たような
満足感が味わえます。
恐竜と一緒に逃げ惑う人間たちの「ありえないシーン」も、
つい自分も逃げ惑う感じが共感出来て、ハラハラしてしまいました。
(面白いのは、どんだけ追いかけられてもカメラを放さなかった
カール・デナムに映画監督魂を見ましたね)
そして、キング・コングから最初は逃げていたアン・ダロウも、
キング・コングの優しさに触れて、二人で夕焼けを見るシーンなど、
なかなかの良いシーンになってます。

映画の後半は、NYに戻り、捕獲したキング・コングを商売道具に
しようと、カール・デナムらは一儲け企むのですが、。

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映画の流れはオリジナル版と殆ど同じですが、唯一の違いは、
監督のピーター・ジャクソンが語るように、これは明らかに
ラブ・ストーリーなんですね。
アン・ダロウを想うキング・コングの表情豊かなこと、
CGが無かった頃では再現出来なかっただけに、
オリジナル版を見て、監督を目指したという、
ピーター・ジャクソンにとっては、
感慨無量ではないでしょうか!

3時間と聞いた上映時間も気にならず(多少はトイレに席を離れる
人を見ましたが)、前半のアクションでハラハラと興奮し、後半の
切ないラブストーリーに思わず、ジーンとして欲しいですね。

オリジナル版を見て、比較しながら見るのもよし、何の先入観も
持たずに行くのも良し、とにかく、映画館で味わって貰いたい。
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by fyamasan | 2005-12-19 03:39 | 映画 | Comments(4)
今、聞くところによると(千歳香奈子さんによると)、
アメリカのファッション・コスメ業界では、
空前のゲイシャ・ブームが巻き起こってるらしいです。
バナナリパブリックでは、「ゲイシャキャンペーン」を
展開中で、美容メーカーのFreshは香水や、白粉、
洗顔料やローション、入浴剤など「ゲイシャ・コレクション」を
発売しております。

これもこれも、一つの映画の影響と考えると、映画が持つ
力は凄いものだと、改めて感じてしまう。
映画「SAYURI}

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舞台は京都。
戦時中の話も出てくるので、
おそらく1930年~40年代
あたり。

お金と引き換えに売られて
しまった田舎の二人姉妹、
佐津と千代(大後 寿々花)。
佐津は女郎部屋、千代は
置屋に。
千代は、置屋の女将
(桃井かおり)の元で、
働き始めますが、意地悪な
花形ゲイシャの初桃


(コン・リー)に苛められたり、母や姉恋しさから、
ここを抜け出したい、そして先の見えない生活にうんざりしていた。

そんなある日、橋のたもとで一人の紳士、会長(渡辺謙)
から声をかけられる。
「こんな美しい日に、そんな悲しい顔は似合わないよ」、
「けっしてべそをかいてはいけないよ」と。
ゲイシャを連れた会長の言葉が千代の運命を変えていく。
ゲイシャになれば、この人ともう一度会えるかもしれない。
今と違う世界で生きられるかもしれない。
この時から、千代はゲイシャへと歩み始めていく。
そして、伝説のゲイシャ=さゆりの誕生の瞬間でもあった。

何で、日本が舞台で芸者の話なのに、日本人が主役じゃないのか?
また変な日本を、日本人を描いているの?と見る前は
かなり不安でしたが、映画が始まると、すんなりと
この世界に引き込まれていきました。

京都の花街の描写や物語のテンポ、そして役者たちの演技といい、
これは間違いなくハリウッド映画なんだと思わせる。
ミシェル・ヨー、コン・リー、チャン・ツィイーの3大中国女優の
演技は素晴らしくて、世界で仕事をする女優の格というものを
見せられた気がした。見事に、ゲイシャを演じてますね。
かくいう日本人も負けていない、女将を演じた桃井かおりの
存在感は飛びぬけていたし、「渡辺謙に負けてたまるか」と、
役所広司の役者魂も感じられた。
さゆりとなる前の千代を演じた大後 寿々花(おおご すずか)
ちゃんも有名女優相手に堂々の演技を見せる。
将来が楽しみですね。

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映画を見て思ったのは、これは男性から見たゲイシャの話で、
女性から見ると、どのように写っているのだろうか?
また、「ラストサムライ」を見た外国人はサムライに憧れたと
思うが、この映画を見て、ゲイシャに憧れる外国人女性は
出てくるのかな?と思わざるを得ない。

この映画でも語られるように、「芸者は感情を持ってはいけない。
いかにいい旦那を見つけ、その人の庇護の下で暮らすかが、
芸者の幸せ。誰かを好きになったり、自立しようなどと思わぬこと」

現在の芸者さんがとのような存在かは分かりませんが、
この映画を見た外国人よりも、日本人の方が、「芸者」に
ついて興味を持つのでは?
「芸者」、「舞妓」、「花魁」、「半玉」など、これらの言葉を
皆さんは、外国人に説明出来ますか?
日本の事を、逆に外国人から教えてもらっているような、
そんな感じもしました。

音楽はスピルバーグ映画では常連のジョン・ウィリアムスと
ヨーヨー・マの見事なコラボレーション。
う~~ん、美しいです。

この冬は、女性の方は、SAYURIに負けじとゲイシャものを
見に付けてみては如何でしょうかね?
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by fyamasan | 2005-12-17 06:00 | 映画 | Comments(3)

悪役レスラーは笑う

大晦日、プライドでの小川VS吉田、
K-1でのキッドVS元気と、総合格闘技、K-1の
勢いに押されぱなっしのプロレス界。
話題になったのは、新日プロレスの身売り話とは、
なんともお寒い状況。

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そんなプロレス界ですが、面白い本を見つけました。
タイトルは、
「悪役レスラーは笑うー「卑劣なジャップ」グレート東郷ー」


皆さんは、グレート東郷というプロレスラーをご存知でしょうか?
おそらく名前がかろうじて出るぐらいでは、ないでしょうか。
しかし、皆さんは、グレート東郷を見ているのです。

今年の邦画の傑作の一つ「ALWAYS~3丁目の夕日」にも、
その映像が使われています。
昭和の街頭プロレスでいつも映像に出てくるのが、
力道山が空手チョップで外人レスラーをなぎ倒す場面と
フレッド・ブラッシーが噛み付いて、対戦相手が血だるまになって
いる場面だと思います。
この噛み付かれて、血だるまになっている男こそ、グレート東郷なんですよ。
(血だるまで分かるかよ!と突っ込まれそうですが)

グレート東郷は日系人であり、第2次世界大戦後、アメリカで
悪役レスラーとして大活躍し、巨万の富を稼ぎ、初期の日本の
プロレスを支えた一人なんです。
ただ、この東郷さん、その生涯はかなり謎に包まれています。
日系人だが、母方が中国系だったので、戦争中は、日系収容所の
管理人をしていたと云われ、巨万の富を稼いだ事から、
お金に汚いやつ、守銭奴と呼ばれたりして、いい評判が
無い人だったのです。

でも、本当に、そんなお金に汚い奴なのか?
力道山は、東郷に一目置いた扱いで接しており、そのことからも
彼がただのお金の亡者とは違うことがわかります。

このグレート東郷とは何者なのか?
プロレスに興味ある人はもちろんですが、謎に満ちた生涯を送った
人間に興味ある人にも、オススメですよ。

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さて、このグレート東郷に一目置いていた力道山、
彼の生涯を描いた映画が、来春公開されます。
映画「力道山」

力道山を演じるのは、韓国屈指の名優、ソル・ギョング
(「シルミド」や「オアシス」で有名な)。
妻を演じるのが、中谷美紀。
ライバルの木村政彦役に、船木優勝が出ています。

どんな感じになっているのか、来春が楽しみです。
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by fyamasan | 2005-12-16 02:41 | 読書 | Comments(0)
ホラー映画は自分からあまり見たいとは思わないのですが、
この映画はどんな味付けになっているか、気になってました。
ジャパニーズ・ホラー、「仄暗い水の底から」のリメイク。
映画「ダーク・ウォーター」

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離婚後、娘と二人で
再スタートを切ろうと、NYの
マンハッタンからルーズベルト島へ
やってきた母ダリア
(ジェニファー・コネリー)と
娘セシリア(アリエル・ゲイド)。
格安のアパートを見つけ喜んだものも、
娘の部屋の天井の角から、
水雫が落ちてくる。
これが悲劇の始まりだった。





上の階には誰も住んでおらず、水漏れがするはずがないと、
管理人は言います。
ダリアはひとり上の階へ行き、問題の部屋へ入りますが、
部屋全体が水浸しになっている。
慌てて水道の蛇口を止めようとするが、いきなり
黒い水が出てくる。
慌て叫ぶと、そこで目が覚める。
気になり、確かめようと部屋を訪れると、やはり水浸し状態。

夢なのか?幻覚を見ているのか?それとも、
リアルな出来事なのか?

離婚後、娘の親権をめぐって元夫と争っているが、
元夫は、ダリアの情緒不安定さを心配している。
ダリアが目にするものは、情緒不安からきているものなのか?
確かに精神安定剤を服用する事が多くなってきたし、頭痛も増えてきた。
そして、上の階に住んでいたある家族の話を聞いた。
それは、、、、。

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全編、灰色というか、曇りと雨のシーンの連続。
晴れた映像などは、殆ど無かったのではと思います。
これが主人公の心の様子を描いているのでしょうかね。

この映画の悲劇の元は、幼児期の虐待の傷跡でしょうか。
ダリアは実の母から、虐待というより、自分の存在を無視され、
愛されずいた(精神的な虐待)。
だからこそ、自分の娘は愛したい、自分がされたような事はしたくない、
その思いが強いからこそ、親権問題に、異常なくらい神経を尖らせる。

この精神が徐々に崩壊していくダリアを、ジェニファー・コネリーが
熱演してますね。
痩せた体が、その精神的にまいっている感じが出ていて、すごい怖い。
見ている者も、ダリアのように、これは夢、幻覚、現実なのか?と迷う。

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娘セシリアを演じた、アリエル・ゲイドの
笑顔が良いんですよ、
本当に可愛いんですね。
こんな娘が欲しい、そう願います(^・^)



また怪しい管理人をピート・ポスルスウェイト。
この人、ほんまに怪しすぎるぞ。
不動産業者には、ジョン・C・ライリーと、
名脇役が映画を盛り立ててますよ。

ダリアが見たものは、どのようなものだったのか?
皆さんの目でお確かめ下さい。
そして、上の階の家族とは?
ホラーではなくて、母と娘の愛情物語となっていますので、
女性でもごらんいただけますよ(ビクッとなるシーンもありますが)

この映画を見た後、天井から何か水雫とか落ちてこないかと、
心配するかも、特にマンションに住んでいる人は、ご用心を!
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by fyamasan | 2005-12-15 02:52 | ホラー映画 | Comments(2)