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シティ・オブ・ゴッド~ブラジル版「仁義なき戦い」
正直、気になっていましたが、見ようか
どうしようかかなり迷ってました。
でも、見て良かった。
久しぶりに大快作を見た喜びに浸れましたね。
5月に見た「ナイロビの蜂」
より数段圧倒されました。
同じ監督ですが。
フェルナンド・メイレレス監督
実話を基にした、映画「シティ・オブ・ゴッド」

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1960年代から約20年続いたブラジルは
リオデジャネイロ郊外の公営住宅
「シティ・オブ・ゴッド」と名づけられた
街での抗争の物語。

「仁義なき戦い」は大人が主役ですが、
この映画は小学生や中学生など
大人ではない子供が主役。
麻薬、拳銃、強盗、レイプなどが
日常茶飯事のこの街。


小学生ぐらいの子が、拳銃持ちながら、
「一番儲かるのは、やっぱりコカインだな」と
大人顔負けのセリフを吐く。


写真家を夢見る少年ブスカペが、色々出てくる人物を
紹介しながら、物語は進んでいきます。
このブスカペの語り口がユーモラスな為、悲惨な現実を
見せられても、そう感じさせない所が凄いです。
ブスカペ君はお人よしで、なかなか憎めないキャラ。
暴力で街を支配しようとする、リトル・ゼ、常に対話を心がける
べネや暴力を憎みながらも抗争に巻き込まれる男など、
「神の街」には、ありとあらゆる人間が存在します。
やがて、この街が二つのグループに別れて、大きな
抗争に発展していくのですが。

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監督のフェルナンド・メイレレスはブラジル人なのですが、
この現実を知らないでいたといいます。

同じ国に住みながら、違う地域で小学生が銃をぶっぱなし、
ドラッグまみれにいる現実を知らないでいるということも、
格差社会の現れでしょうか?(他の地域、他の階層に住む人の
事は知らないよと)、これもこれで怖いですが。
映画でも語られていますが、抗争でかなりの死・負傷者を出してから
警察、マスコミが嗅ぎつけたぐらいですからね。

映画の良さは、時間軸を巧みに使ったストーリー展開。
上から下から隙間からあらゆる角度から見せてくれる
カメラワークの妙。
無駄なシーンを省き、躍動感溢れる編集手腕。
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こんな悲惨な現実の物語なのに、不謹慎ですが、
なんでこんなに面白いのだろうか!
監督のフェルナンド・メイレレスに拍手!
過酷な現実で生きる少年の成長物語でもあり、
友情またはラブストーリーもあり、色々な角度から
楽しめると思います。

音楽も「カンフーファイティング」(「カンフーハッスル」でおなじみ)など、
映画の躍動感にぴったりな音楽が多く、相乗効果バッチシです。

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     (こちらが監督のフェルナンド・メイレレス)


最近見た
「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」

でもそうですが、明日に夢を見られない子供たちの
現実にとても胸が痛くなります。

映画としては十分に楽しめます。
そして現実問題として考える。
この映画を僕は強力にオススメします!
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by fyamasan | 2006-06-29 16:14 | 映画 | Comments(2)
WEEKEND BLUES~内田けんじの原点ここにあり
2005年カンヌ国際映画祭4冠と海外でも
高い評価を得た、「運命じゃないひと」の
内田けんじ監督の、そのプロローブ的な
映画が、こちらの「WEEKEND BLUES」

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失恋してなかなか立ち直れない主人公のサラリーマン(中桐孝)。
ある金曜日の晩、友人(内田けんじ)の彼女、あゆみ(熊沢麻衣子)を
家まで送る途中で意識がなくなり、気がつくと千葉のある町で倒れていた。
「俺、なんでここにいるの?」急いで友人の家に行き、事情を説明して、
ハッと気づく、今日は日曜日。
あの晩から何も覚えていない。
というと丸一日の記憶がないことになる。
金曜日の晩から日曜の朝まで、俺は何をしていたのだ?
どうも考えると、金曜の晩、友人に貰った怪しげな薬が原因では?
さあ、空白の一日の謎は解けるのか?

「運命じゃないひと」
でも、時間軸が上手に使われていましたが、
ここでもそれは健在です。
なるほど、そこに繋がってきますかと、納得納得。
そして、小物使いもウマイです。
一枚の写真がいい感じで、引き出しになってますね。
全体的には、自主映画の匂いがぷんぷんしますが、
お金をかけてない分だけ、アイデアで勝負とばかり、
いい脚本になってます。

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この「WEEKEND BLUES」と「運命じゃないひと」、共通しているのは、
男は失恋でウジウジしてるけど、女はなかなか曲者という所。
監督の経験から来てるのかなと、ちょっと考えちゃいますが。

内田けんじの時間軸魔法にかかりたい人は、二本まとめて見ると
楽しさ倍増ですぞ!
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by fyamasan | 2006-06-28 22:06 | 邦画 | Comments(0)
ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方
10代、20代の人は、あんまりかな。
30代後半からよく見たという人が増えるのでは?
コメディ俳優?元祖カメレオン俳優の ピーター・セラーズ。
その彼の波乱万丈な人生を描いたのが、この映画、
「ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方」

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元々はラジオのコメディ番組で人気者だった
ピーター・セラーズ(ジェフリー・ラッシュ)。
映画界へ進出しようにも、ハンサムではない?
彼には、中々道は開けませんでした。
ある戦争映画の老兵士役で認めて
もらってから、彼の映画スターとしての
キャリアがスタートします。
ここからとんとん拍子で、駆け上がって
いくのですが、誰にも理解されない
孤独など、セラーズの隠された
一面がどんどん描かれていきます。

セラーズと言えば、最近スティーブ・マーチン主演で
リメイクにもなった、「ピンク・パンサー」のクルーゾー警部が
有名ですが、3役、4役もこなしたスタンリー・キューブリックの
「博士の異常な愛情」も彼の名を(カメレオン俳優)を一躍
有名にしました。
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しかし、この何役でも出来る=一体自分は何?
俺の個性はどこにあるんだという、自問に長く苦しむ
ようになります。
中は空洞で、役になりきれるが、役が出て行くとまた、元の
空っぽになる。
クルーゾー警部をこういう悩みを抱えながら演じていたとは。
他にもソフィア・ローレンへの妄想にも似たストーカー的な
一方通行な愛。マザコン。
子供に対しても、腹が立つと本気で起こってしまう、大人気ない所や、
妻がいても、美女がいれば手を出すといった女性癖の悪さなど、
スクリーンでは見れない(当たり前か?)、素顔の痛々しくくらい
人間くさいピーター・セラーズが見れます。

映画は多少、長く感じますが、セラーズを演じたジェフリー・ラッシュの
本人なりきりの演技の素晴らしさに目をつむりましょう。
何度もいいますが、素晴らしいです!
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シャーリーズ・セロンも第何番目の妻として出てきますので、
こちらも注目してもらいたいです。

この映画を見て、あらためてセラーズ映画を見直すと、また違った感想が
出るのではと思います。

「Ray」でのレイ・チャールズ。
「ビヨンド・the・シー」
でのボビー・ダーリン。
「五線譜のラブレター」での、コール・ポーターなど、
映画スター、ミュージシャンの意外な人生が見れるのは面白い。

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by fyamasan | 2006-06-28 18:58 | 映画 | Comments(0)
タイヨウのうた~夜明けのシンデレラ
評判が凄くいいので、早速見に行きました。
レントショーゆえ、少なかったですが、
映画の後半ぐらいからすすり泣く声が。
監督が若干25歳の小泉徳広
映画「タイヨウのうた」

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XP(色素性乾皮症)という、太陽の紫外線に
あたると命に関わる、未だ治療法もない
難病に侵されている高校生の雨宮薫(YUI)と
サーフィン好きな高校生、孝治(塚本高史)との
ひと夏の恋を描く。

薫は昼間は外に出られない為に、夜、
街へ出て路上ライブをして、自分の
素直な気持ちを歌っている。
午前4時になると家に帰るそんな毎日に、
変化をくれたのは、孝治だった。
授業前に海でサーフィンをする孝治は
仲間と待ち合わせする場所が、薫の
家から見える。
名前も何も知らない彼に薫は密かに
恋をするのだが。

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この映画も、ここ何年間のラブストーリー
にある、病気&死によって
引き離される恋人たちの物語の一つと
なっています。

主演のYUIが本物の歌手ということで、
新鮮さはありますが、やはり演技的に
すこししんどいかなと、
僕は感じてしまいました。
孝治役の塚本君がすごく良かったので、
その点が残念。
薫の父役が岸谷五郎さん、この人も
良かったですね。
YUIじゃなくて、五郎さんの演技に、
ポロッと涙が来ちゃいました。
調理の姿も似合ってましたね。
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気づいた方もおられると思いますが、
薫がいつもライブする場所である日、男性が
ライブしているのですが、着ているTシャツが
「SPEED WAY」でアイデン&ティティと
書いてます。

これは、中村獅童が主演した

「アイデン&ティティ」
に出てくるバンド名と
そのTシャツではないか!
こんな細かいネタを用意しているとは、
小泉徳広監督もなかなかなものですな。

薫が深夜の繁華街を歩き回る、
360度回転の映像は、
薫の気持ちが凄く伝わる、いい映像でした。

あと、ひまわりが効果的に使われてましたよ。
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by fyamasan | 2006-06-26 17:02 | 邦画 | Comments(4)
GET RICH OR DIE TRYIN'~   痛すぎる青春
カリスマラッパーの50セントの衝撃的な半生を、
あの「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」の
監督、ジム・シェリダンが撮ったということもあり、
見て来ました。
いや~、壮絶な、痛い痛いほどの半生に、
感動となんとも言えないやるせなさを
感じました。
映画「GET RICH OR DIE TRYIN'
~ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」

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ニューヨークのクィーンズで生まれた
マーカス。
貧困街の多くの黒人と同じように、
父を知らず、母と祖母の家庭で
育てられる。
父がいなくても大好きな母がいれば、
それだけで幸せだった。
Hip hopが好きで、歌詞も分からないまま、
ラップをするそんな少年だった。
しかし、麻薬の売人をしていた母が
殺されてから、マーカスも
同じ売人の道を歩み始める。
仲間と組んで組織で頭角を現すマーカスだが、
誰かにはめられ刑務所へいく。
幼じみのシャーリーン(ジョイ・ブライアント)との
再会もあり、売人といういつ死ぬか分からない
生活から抜け出そうと考えたマーカスは、
刑務所で知り合ったバマ(テレンス・ハワード)と
ラップで這い上がろうとするが、
組織からはそう簡単には抜け出せない。

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去年公開された、
「コーチ・カーター」
や春先に公開された
「ライズ」
スパイク・リー、ジョン・シングルトン監督
作品を見ると、貧民街と呼ばれる黒人社会では、
麻薬の売人になるか、音楽(Hip hop)で
のし上がるか、スポーツで進学していくか、
おおまかに言えば、この3つの選択肢しか
ないように思えます。
その中でも売人が一番身近に出来て、
お金も入るため、多くの黒人の若者が
この道へ入り、そして多くの者が命を落とす。
そのため、子供を作っても成長するまで、
子供を見守れない。
20歳まで生きれる黒人男性の数の少なさに
以前、驚いた事がありますが、
この映画は、こういった貧民街に生きる
黒人たちの怒りや悲しみが
ストレートに描かれており、痛いぐらいの
青春物となっています。

僕はてっきり黒人監督が撮ったものと
思いきや、アイルランド人のジム・シェリダンが
監督を務めたことに驚きました。
主役のマーカスを演じた50セントは、
U2のボノ経由で監督と知り合い、
監督のHip hopの精通ぶりに
びっくりしたとのこと。

「父の祈りを」「ボクサー」や「イン・アメリカ/
三つの小さな願いごと」など過去の
監督作品を見ると、共通するのが、
アイルランド人としてのアイデンティティーを
感じさせる映画であるということ。
恵まれた民族ではないという共通点もあり、
ジムはこの映画に興味をもったのでは、
ないでしょうか?

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バマを演じたテレンス・ハワードは、
今年のアカデミー賞で主演男優にも
ノミネートされましたし、作品賞を取った
「クラッシュ」
にも出ていました。
これから大注目の黒人俳優です。




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50セントといえば、エミネムの存在も
忘れてはいけないですね。
50セントと同じように、白人ながら
彼の半生も凄いです。
それを描いたのが、「8 mile」です。
あわせてご覧になると、Hip hopの
受け取り方が変わってくるかも
しれません。



尻だしルックのB・ボーイ&ガールの日本の
Hip hop好きな10代には、特に見て
欲しいなあと思いますね。
単なるファッションやカッコ良さだけでは、
Hip hopを語るなかれ!

こちらが、ジム・シェリダン監督作品ですが、
特に「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」を
オススメしたいです。
「ボクサー」、「父の祈りを」は
ダニエル・デイ・ルイス主演しています。
こちらも注目です。

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by fyamasan | 2006-06-25 18:55 | 映画 | Comments(0)
『オーメン』 THE OMEN ~オリジナルを越えたの?
僕が小学生の頃、バスの中でオリジナルの
「オーメン」を見ました。
当時、怖いという噂もあり、怖いながらも
子供心に見たいという気持ちがあり、恐々
ながら見てました。
殆ど、誰が出て、どんな話だったか
覚えていません。
唯一覚えていたのが、ガラスで首が
切られる場面。
子供にとってはかなりディーープ・インパクト。
オリジナルを越えられるのか?
映画「オーメン」(リメイク版)

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アメリカの外交官であるロバート
(リーヴ・シュライバー)とその妻、
キャサリンは待望の息子を手にした。
しかし、実子ではなく、6月6日
午前6時に誕生した母親不明の
その子は、ダミアンと名づけられ、
二人の愛情によってすくすくと育っていった。

ダミアンの5歳の誕生日、ある事件が起きる。
ダミアンの乳母が突然、誕生会の大勢の
人がいる前で、首吊り自殺をしたのだ。

そして、事件後、訪ねてきたブレナン神父から
衝撃の言葉を聞く。
「ダミアンは悪魔の子であり、次々と災いを
及ぼすだろう」と。
頭のおかしな神父だと相手にしないが、
不吉な奇怪な出来事が立て続けに起こり、
キャサリンも事故で重傷を負ったことにより、
ロバートはダミアンにある疑いをもつようになった。


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bobbyshiro
さんからオリジナルそっくりだと聞いたので、
確認と比較も考えて、オリジナルを
見てからリメイク見ました。

正直、このリメイクには何の意味が
あるのだろうか?と
感じずにはいられませんでした。
何か現代の、今だからこそ伝えたい、
そんなものがあるのかと
思いきや、う~~~ん、同じやん!
2006年6月6日に公開したい、その理由だけだったのでは?

僕の記憶にある、あの首切りのシーンは、
違った形になっており、冒頭の出演者の
クレジットで、出演者の名前に少し遊びがあったりと
所々はなるほどなあと感じますが、
オリジナルを見た後だったので、なんとも。

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      (こちらも衝撃的なシーンです)

悪魔の手先となる、後任の乳母を演じた
ミア・ファーローは良かったですね。
善良な人そうだけど、何か怪しさが感じられる、
正体不明な人間であります。
こういう人が一番怖いんでしょうね。

心理的にジワーと怖くなるというよりも、
ピクッとびっくりする怖さが随所にあり、
近くの女性二人連れは、その都度、
ピクっと怖がってました。

オリジナルの公開後は、聖書を読む人が
増えたため、キリスト教会も
この映画には好意的だったと聞きました。
では、このリメイクではどういう結果に
なるんでしょうかね?
これも気になります。


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僕的には、オリジナルは越えられず、
出直してくださいという感じですが、
続編はあるのでしょうかね?
ラストも同じなので。
どうなんでしょうか?
オリジナル版はパート2とセットで
2000円とお手ごろな値段となっております。
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by fyamasan | 2006-06-25 03:26 | ホラー映画 | Comments(4)
嫌われ松子の一生~松子版「フォレスト・ガンプ」?
随分前に見たのですが、ようやくブログに
アップです。
最近の平塚や秋田の事件で、
クローズアップされる二人の女性の生き方。
特に平塚の事件の女性は、
どうも松子とだぶるなあと感じています。
中谷美紀主演
映画「嫌われ松子の一生」

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中学教師だった松子(中谷美紀)が
一つの事件に巻き込まれて、転落していく
人生を描いています。

同棲相手(宮藤官九郎)からの暴力、
不倫相手(劇団ひとり)にも捨てられ、
金を稼ぐためにソープ嬢になり、
貢いだヒモ男(武田真治)を殺して
刑務所へ。
出所後は、教え子の龍(伊勢谷友介)、
ヤクザと再会し、同棲するようになります。

ようやく幸せになあれるのかと思いきや、
まだまだ松子の人生は辛く長いのです。


山田 宗樹さんの原作「嫌われ松子の一生」を
原作通りにすると、下手するとドキュメントにでも
なりかねないので、CGや大胆な色使い、
ミュージカル調にすることで、全く違う
映画版「嫌われ松子」が誕生しました。
「下妻物語」をごらんになられた方なら、
監督の美意識がそのまま
受け継がれている感じですね。

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全編、ハイテンションで突っ走るので、
見終わるとドッと疲れが出てきますが、
映像や音楽などあらゆるものを
2時間弱に詰め込んだ為、それもありかと
考えます。
中谷美紀の体を張った演技にも注目ですが、
出るわ出るわの豪華出演陣。
さりげなく、さりげなく色々な人が出てるので、
これも要チェックですね。


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僕的には、松子の一生を通じて、
戦後史が分かるところが良かったですね。
映画「フォレスト・ガンプ」のように、直接に
出来事に絡んできませんが、TVや、
新聞などを通して、さりげない形で松子が
昭和を歩んでいるのが、分かります。



松子が幸せだったのか、不幸だったのか、
皆さんはどう考えますか?
人と人の出会いというものは、何とも時には
残酷なものだと、考えてしまいますが。
「フォレスト・ガンプ」が陽なら、
「嫌われ松子~」は陰ですかね。


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子供時代の松子(湯浅亜美) が歌う歌
「まげてのばして」が、とても印象に
残ってます。
刑務所でAIが歌う「What is a life」や
和田アキ子、木村カエラが歌う曲が入っている
サントラ「嫌われ松子の歌たち」も
絶賛発売中であります。
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by fyamasan | 2006-06-22 15:43 | 邦画 | Comments(6)
不撓不屈~この男ただ者ではない
2月公開の「燃ゆるとき」
から早くも、高杉良作品の
映画が登場。
飯塚事件を描いた、実名小説の映画化。
滝田栄主演 映画「不撓不屈」

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税理士、飯塚毅(滝田栄)は、正義感溢れ、不正を嫌う男。
中小企業を助けたい、その願いで彼が考えた節税対策が、
脱税指南だとして、国税庁に調査を受けることになった。
これは国税庁相手に訴訟を起こしていた飯塚に対する、
国税庁の嫌がらせ、権力乱用である。
一歩も引かない飯塚に対して、国税庁は飯塚と契約している会社に
脅迫的な調査を続け、飯塚との契約解消を迫り、四人の事務職員
までも逮捕するといった、圧力をかけたきた。
この映画は、非情理な国税庁に対して、悩み苦しみながら、
己の信じる道を貫き、戦った一人の税理士の物語であります。

映画「スタンドアップ」では、少数の女性に対して、大勢の男が
かなり卑劣なセクハラ行為をする場面があり、男として、人間として
とても見ていらませんでした。
そして、この映画でも国税庁という国家権力がここまで個人を
追い込んでいくのかという場面があり、これが権力を使う者の
怖さなんだと、ひしひしと伝わってきました。

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飯塚は言います、「どんな良い法律を作っても、それを使う人次第で、
どうにでもなるんだよ」
この言葉がとても胸に響きました。

この映画、個人対国家という話でもありますが、家族の絆を
描いた映画でもあります。
東京オリンピック前後の話なので、時代の雰囲気は
「Always~3丁目の夕日」
に似ています。
物は無かったけど、あふれるほと情はあったよ。
家族も絶対的な父がいて、それを支える母がいた。
(これが絶対に良いというわけではありませんが)
飯塚も家族がいなければ、国家と戦うということは出来なかった
でしょう、圧力に負けていたのでは、ないでしょうか。
家族がいるから、守るべき者がいるから戦った、そんな感じがします。
あらためて、家族というものの存在の大きさを見直しました。
長男が飯塚に渡す手紙や妻(松坂慶子)のこころ配りの場面は
「家族って良いなあ」と。

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印象的なカットとしては、国税庁に訴訟を取り下げるように云われた
飯塚が玄関で考える場面があります。
ドアが二つあり、そのどちらも空いています。
どちらに進むべきか、悩む飯塚の心境を実に見事に表現しているカットです。

もし、今の時代に、この飯塚事件が、起きたとしましょう。
ここまでひどくなることは無かったかもしれません。
でも、家族という存在があやふやな、人間関係が希薄なこの時代では、
飯塚のように戦える人間がいるだろうか、そんな事を考えてしまいます。

映画館は高杉良作品ということで、サラリーマンや中高年齢層が多かった
ように思えます。
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by fyamasan | 2006-06-22 02:56 | 邦画 | Comments(2)
愛の旅人~シャガール展 愛が溢れてました
気がつくともう6月も後半に突入。
もうすぐ暑い夏がやってきますね。
21日も大阪は暑かったです。
天保山サントリーミュージアムでの
「愛の旅人~シャガール展」を見てまいりました。


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今回も入り口で音声ガイドを買い、解説を聞きながらの
鑑賞となりました。

ここで軽く、シャガールについての説明を。
(やまさんも恥ずかしながら殆ど知りませんでした)
1887年にロシアで生まれたシャガールはユダヤ人。
パリで絵画の才能を開花させた後、ロシアに戻りますが、
革命の為にまたパリへ戻り、制作を続け、ドイツ・ベルリン
でも活躍しますが、今度はナチスの迫害を受け、アメリカへ
亡命。戦争終了後は、パリへ戻り、晩年は南仏で過ごした。
1985年に97歳で生涯を終えました。

戦争や革命など政治的な事件に翻弄されたという印象を受けますね。
それゆえに、彼の作品には「愛」や「平和」がテーマになっているのでは、
という感想を持ちました。

シャガールの絵の特徴は、「花束」、「天使」、「動物」がその絵に
多く描かれており、これらは「愛」を象徴しているようです。
恋人たちが抱き合っている絵も多く、天使や花束などを見ると、
心が和んできますね。

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また、一枚の絵の中に複数の場面を描いているのも、特徴ですね。
真ん中に人物を描いてるとしたら、上の方は街の様子を描いたり、
左下には天使がおり、右下には、花束が飾ってあったりと、
よく見ると、色々な場面が一枚の絵の中にあるので、凄く不思議な
感じがしますね。

この絵の感じを映画のカットで使ったら面白いだろうなと考えました。

25日の日曜日まで開催しておりますので、都合のつく方はぜひ、
ご覧ください!

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なお、天保山マーケット
プレイスでは、
「アイス博覧会」などを
しておりますので、
これからの季節に
ぴったりですよ。

どうですか、
美味しそうでしょう?
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by fyamasan | 2006-06-22 01:30 | 美術館めぐり | Comments(4)
発表~上半期ベスト10!
いよいよ今年も半年を過ぎて、ちょうど上半期の
映画総括ということで、ベスト10を発表したいと
思います。
これまで、新旧含めて103本映画館で見て来ました。
とりあえず、新作から選ぶということで。

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第1位・「雪に願うこと」
意外や地味な映画ですが、ずっしりと
温かい感動を貰いました。
佐藤浩市さん、いい男ぶりでした。
東京映画祭というネームバリューでは
人は来ないのかな?(寂しいですが)
もっと色々な人に見て欲しいですね。


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第2位・「レント/RENT」
冒頭の「シーズンズ・オブ・ラブ」から
もうKOされました。
音楽って素晴らしい、人間って
素晴らしい、そう強く感じさせてくれる
映画でした。




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第3位・「ビリーブ」
2005年の長野スペシャルオリンピックで
活躍する、知的障害を持つ撮影クルーの
姿を追ったドキュメンタリー映画。
違うブログでアップしております。



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第4位・「ホテルルワンダ」
8月にDVDが出ます。
社会派のやまさんも絶賛です。
重い内容の映画を見事にエンターテイメント
しているのが、凄いです。





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第5位・「グットナイト、グットラック」

ジョージ・クルーニ監督&出演。
エド・マーローを演じたデビッド・
ストラザーンの演技が実にいい。
音楽も全編、jazzでカッコイイ。
マッカーシー議員の映像も見れるのも
勉強になりますね。


そして、
第6位・「ある子供」

第7位・「スタンド・アップ」
もうすでにDVD出ていますので、要チェックであります。

第8位・「かもめ食堂」
「新?やっぱり猫が好き」になるのかな?

第9位・「クラッシュ」
こちらは7月28日発売となっています。

第10位・「ゴール!」
日本代表の決勝トーナメント進出を願って!

という結果になりました。
なかなか順位をつけるのは難しいですね。
これが2006年が終わる時にはどうなっているのでしょうかね。
下半期も良い映画が見れる事を願ってます!

また次はDVDのベスト5あたりをしたいと思います。
ご期待くださいね。
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by fyamasan | 2006-06-20 02:32 | 映画 | Comments(8)
  

メジャー監督、デビューを目指して!
by fyamasan
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Communication
設立が、目標

そして、
「人々の心を開く映画を
作りたい」

座右の銘

「たかがピンチじゃないか!」


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