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グラン・トリノ~男の中の男だよ!
御年78歳ながら、自身の映画では最高のオープニング(全米)を
飾ったクリント・イーストウッドの「グラン・トリノ」、
早速、見てきました。


主演、出演作としては、「ミリオン・ダラー・ベイビー」から
4年近く経っていますし、クリントいわく、「役者として最後の
映画」、かなり気合が入っていました。


映画「グラン・トリノ」

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あらすじ:
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト
(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を
引退して以来単調な生活を送っていた。
そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうに
なったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ
(ビー・ヴァン)と知り合う。
やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を
大きく変えていく。
(シネマトゥデイ)


観客層はやはり高め。
上映後には泣いている方もいれば、拍手を送る方も。
イーストウッド、最後の主演作ゆえに、僕も涙がすこし
こぼれた。

過去の自分の行為を許せずに、心を閉じてしまった
孤独な老人。唯一の理解者の妻が亡くなったので、余計に
孤独を感じてしまう。
息子ともきちんと向き合いたいが、その方法が分からない。

差別発言や悪態をつくのも、その裏返しかも知れない。

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こんな男が隣に住む、モン族との青年と交流を深め、
閉じていた心を少しずつ、開けていく。
特にモン族の祈祷師に心を見透かされるシーンや若き神父との
対話もなかなか興味深いです。


この映画、色々注目所が多いのですが、隣に住むモン族の
タオ、スーを演じた二人は共に、これで映画デビュー。
デビュー作とは思えない演技者ぶりでしたね。

あと、前作の「チェンジリング」も内容は重かったですが、
この映画、愛すべきイーストウッドの魅力満載で、
くすくす笑えるシーンも多く、映画館が柔らいでいましたね。


タイトルにもなった「グラン・トリノ」も映画に出てきます。
72年型のピカピカにしている大事な車。
フォードの自動車工場で長年働いてきた、男の誇りと意地が
この車に集約されているようにも思います。

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普段はほとんどパンフは買いませんが、これは買いでしょうかね。
新藤兼人さんの寄稿や、イーストウッド映画の集大成的な
内容になっていますので、イーストウッドをあまり知らない方にも
オススメであります。


男が最後にとった行動とは?
男の進むべき道とは?


ぜひとも、映画館でお確かめ&楽しんでください!
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by fyamasan | 2009-04-30 05:37 | 映画 | Comments(0)
ミツバチのささやき/エル・スール
確か、まだ堂島に大毎地下劇場があった頃、
この「ミツバチのささやき」「エル・スール」も何度か
上映されていたと思います。

でも、僕は見る機会がなく、「ミツバチのささやき」は
1973年製作なんで、ようやく36年経ってみることが出来た
訳になります。

ちなみに、「エル・スール」は1983年製作です。
30年、20年経ってもいまだにその輝きは変わらない。
不朽の名作の紹介であります。

大阪は梅田ガーデンシネマ、東京はユーロスペースで上映中

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◆『ミツバチのささやき』

監督+原案:ビクトル・エリセ/音楽:ルイス・デ・パブロ/出演:アナ・トレント、
イサベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス

ビクトル・エリセ監督の記念すべき長篇第一作。
撮影はフランコ独裁政権時代の1973年に行われた。
繊細な感性と、純粋極まりない簡潔さの映像と音が綴る、1940年代
カスティーリャ地方の小さな村の、内戦に敗れた養蜂家の物語。
巡回上映で『フランケンシュタイン』を観た少女アナが、姉イサベルのフランケンシュタインは
現実にいる、<ソイ・アナ(私はアナよ)>と呼びかければ
いつでも出てきてくれるという話を信じて、探し始める…。

アナ・トレントのつぶらな瞳がフランケンシュタインを見つめ、
呼びかけに応じるように現れた内戦の兵士にリンゴをさしだす場面など、
数々の忘れえぬシーンから、ラストでは一挙に映画館でしか味わえぬ、
神秘的な光の横溢に昇華する。


◆『エル・スール』

監督+脚本:ビクトル・エリセ/撮影:ホセ=ルイス・アルカイネ
出演:オメロ・アントヌッティ、ソンソレス・アラングーレン、イシアル・ボリャン

『ミツバチのささやき』から10年、生まれ故郷アンダルシアを捨てて
活きる主人公の父(オメロ・アントヌッティ)の、南=エル・スールへの
断ちがたい想いを、娘の目を通じて描く。
エリセ夫人のアデライダ・ガルシア=モラレスが書いた小説が原作。
冒頭、窓の外の光が明るんでいく父の家出の場面をはじめ、
8歳の少女エストレリャが水源の位置を振り子で当てる父に従う場面や、
父がカフェで手紙を読んでいるのを、窓の外から見つめる場面、
15歳に成長するワンシーンの秋の見事なシーンがわりや、
アンダルシアの幻想の場面など、息をのむ美しさで物語が展開する。

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2本の映画を見て、映画というより、絵画を堪能したような気になった。
叙情、詩情豊かな映像に引き込まれた優雅な時間でした。

「ミツバチ~」ではアナを演じたアナ・トレントのつぶらな瞳には
たまらない魅力を感じた。

光と影の見事なコントラスト、特に暗闇の描き方が良いですね。
スペインの舞台となる村は寂しいところなんですが、寂しさと
こころ休まる何かを感じさせる映像ですね。
色彩美も素晴らしい!


これは何度となく見ていきたい映画でありますね。
映画館で見れて良かった(^。^)


スペインの現代史をもっと知っていれば、さらに映画の内容、
監督が描きたかったものが分かるのでは、ないでしょうかね?


素晴らしい映画でした! 天晴れ!
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by fyamasan | 2009-04-17 02:42 | ヨーロッパ映画 | Comments(0)
フロスト×ニクソン~ガチの殴りあい?
この映画も早く見たかったです。
予告編を見たときも、緊迫感がただよってましたね。
1日1回の上映はなかなか見に行くのが、厳しいですが。
小箱な映画館ながら、割と入りは良かったように思えます。

映画「フロスト×ニクソン」

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あらすじ:
1974年8月9日、第37代アメリカ合衆国大統領
リチャード・ニクソン(フランク・ランジェラ)が、
ウォーターゲート事件の汚名にまみれて辞職。
その光景をテレビで見ていたトーク番組の人気司会者
デビッド・フロスト(マイケル・シーン)は、ニクソンに
対する単独インタビューを企画。
ニクソンの代理人にコンタクトを取る。
(シネマトゥデイ)


映画は一見、ドキュメンタリーか?と思うような
擬似で始まりますね。
こちらも何かNHKなどのドキュメントを見ている
みたいで、身構えてしまいますね


失脚後、金と名誉回復が欲しいニクソン。
何とか、ニクソンを捕まえて、TV界に業績を残したいフロスト。
この二人の思惑が、世紀の視聴率を生んだインタビューへと
進んでいきます。

インタビューですから、もちろん殴り合いはないのですが、
言葉で、相手の出鼻を挫いたり、逆に自分の足元をすくわれたり
と、まるでボクシングのような試合展開にはなるんですね。

ニクソンが「これは二人の戦いだ。スポットライトを浴びるのは
一人で良い。ノー・ホールズ・バードなんだ」と、何度も言います。


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「ノー・ホールズ・バード」とは、格闘技における
「何でもあり。ルールは無いよ」という意味になります。
ポルトガル語では「ヴァーリー・ツード」となり、
総合格闘技好きな僕としては、この言葉が連呼さえるので、
なにか、嬉しくなりましたが

映画では、ニクソンが老練な策士のように、フロストを巧みに
自分の有利なように、インタビューを進めていきますが、
フロストも多額の金(60万ドル)を払い、自分のキャリアをかけて
挑むわけですから、そう簡単には引き下がれない。

この辺りの二人のやり取り、攻防が見物ですよ。
二人のクローズ・アップが交互に出てくるので、かなり
緊迫感はありますね。

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実際では、映画のようなスリリングな展開にはならなかった
ようです。
フィクションの部分が多いので、アカデミー賞にも敬遠された
とのこと。

そえゆえ、映画は面白い展開ですので、お楽しみに。

ニクソンについて、色々と調べたうえで、この映画を見たら、
さらに細かいところにも楽しめるのでは、と。


ジョージ・ブッシュに「9・11」の陰謀説に迫る
インタビューのようなものは出来ないのかな?
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by fyamasan | 2009-04-16 02:23 | 映画 | Comments(0)
ポチの告白~朱に交われば赤くなる
いや~、エンターテイメント。
しかし、社会派映画。
しかも3時間の長さ。
でも、その長さを感じさせない。

大型ロードショー公開とはなりませんが、
徐々に公開劇場が増えてきていると思いますが、
ぜひとも、見てもらいたい映画です。

映画「ポチの告白」

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あらすじ・

交番勤務の実直な巡査・タケハチ(菅田俊)は、
刑事課長の三枝に認められて刑事に選抜昇進。
娘も生まれ、順風満帆の生活が始まるかに見えた。
しかしその実直さゆえ三枝のどんな指示にも盲目的に従い、
やがて後輩の山崎(野村宏伸)と共に警察犯罪の主犯格に
なっていく。
そんな彼の前に、ある日警察犯罪を追っている飲食店経営者の
草間と新聞記者の北村が現れる。
邪魔な2人を排除するよう、タケハチは三枝に指示され……。
(gooより)

原案が警察の不正にするどい追求をしてきた、ジャーナリストの
寺澤有さんの話なので、めちゃめちゃリアリティがあります。

僕が思い出すのは、神奈川県警の不祥事かな。
あれから、警察の不祥事がどんどんあからさまに
なってきたように思えます。

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警察では上司の命令は絶対であり、同僚または警察は家族である。
こんな状況では、不正は正せないし、ずるずると悪に
染まることにも、罪悪感を感じることもないままに
なるんでしょうね。

警察犯罪を真正面から描いた問題作。
しかも、この映画、善良な警察官が一人も出てこない。
皆、利権や犯罪に手を染めている。

また、政治家や検察、裁判所といった、公民で習った
三権分立がまったくなされていない現実にも驚くばかりだ。

「朱に交われば赤くなる」

この言葉通り、無骨で正義感の塊のようなタケハチが
悪に染まっていく過程。

そして、「権力が人を変える」
警察という権力を得た人は、いかに変わっていくのか、
この辺りも見ていて興味深い。

また、悪の権化のような刑事課長の三枝(後に署長へ昇進)の
なんとも狡賢く、利用する時、捨てる時、その非情な人間性も
また面白い。
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野村宏伸も静かな悪を、まだ完全にはなりえてませんが、
躊躇しながらもはまっていくその過程がいいですね。


笑ってしまったのが、アウトロー作家の宮崎学が
裁判官の役で出ていたこと。
捌かれる立場が多いけど、裁く立場としても居心地は
どうだったんでしょうかね


「無知は恥じることではない。
無知でいることに何も感じないことこそ、
恥ずかしいことである」

こんな言葉を思い出しました。

3時間という長い映画ですが、その長さを感じさせない
久々に見た骨太な社会派エンターテイメント。

怒りを感じるのか?
恐怖を感じるのか?
または絶望を感じてしまうのか?

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人格が、権力が人を変えてしまうということで、
ドイツ映画の「es(エス)」を思い出しました。

こちらも人間心理の奥を描く、怖い映画でした
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by fyamasan | 2009-04-13 04:50 | 邦画 | Comments(0)
追悼、モーリス・ジャール
昨年、大阪・ヨーロッパ映画祭での「アラビアのロレンス」の
記事を書きました。
その時に、来日されたモーリス・ジャール氏にも触れましたが、
そのモーリス・ジャールが3月29日、お亡くなりになりました。

あの時は転んでしまい、怪我が大変だったと聞きましたが、
舞台でも元気な姿で、「アラビアのロレンス」の音楽の話などを
愉しそうに話していた姿が今でも印象に残っています。

偉大なる音楽家、
モーリス・ジャールへ、追悼の意味をこめて、プラネットプラス1が
特集上映をします。


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以下はプラネットから抜粋しました

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昨年11月、「第15回大阪ヨーロッパ映画祭」の名誉委員長として来日した
モーリス・ジャール氏が先日(3/29)永眠されました。
ジャール氏のご冥福をお祈りすると共に、生前の偉大なる業績を振り返る
追悼上映が緊急決定しました。

今回上映するのは、「第15回大阪ヨーロッパ映画祭」にて
上映されたドキュメンタリー作品『モーリス・ジャールの軌跡』。

モーリス・ジャール氏が作曲に携わるようになった原点ともいえる
テレビショー時代から、『アラビアのロレンス』劇中音楽担当となった経緯や、
一緒に仕事をした監督たちの証言、ロサンジェルスの自宅で当時のことを
語ってもらうなど、ジャール氏のライフワークを存分に知ることができる作品です。

映画に寄り添い、主張しすぎず、音楽が流れていることを観客が意識せずに
自然に耳に入る映画音楽を理想としたジャール氏。
監督によっては音楽が入ることでだめになるようなシーンでも音楽を
入れることを求める人もいる・・・と映画にとっての音楽についてを熱く語る
ジャール氏はまさに映画音楽の神様のよう。
この機会をぜひお見逃しなく!



■上映スケジュール
4/18(土)13:00〜モーリス・ジャールの軌跡
       (上映後、当映画祭実行委員長パトリス・ボワトーよりご挨拶)
       15:00〜特別上映 ① (*)
       17:00〜モーリス・ジャールの軌跡

4/19(日)13:00〜モーリス・ジャールの軌跡
       15:00〜特別上映 ② (*)
       17:00〜モーリス・ジャールの軌跡
* 特別上映は近日発表!

■場所
プラネット・プラスワン・スタジオ
〒530-0016
大阪市北区中崎町2丁目3-12パイロットビル2F

■チケット料金
一般:¥1500
会員/学生:¥1200
※特別上映は¥1000均一

■問い合わせ
 プラネット・プラスワン・スタジオ
  電話:06-6377-0023


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となっています。

僕も昨年は初の劇場での「アラビアのロレンス」を体験して、
大感激した一人ですが、音楽も素晴らしかったです。

「インドへの道」「ドクトルジバゴ」などはアカデミー賞もとり
有名ですが、「刑事ジョン・ブック/目撃者」「ゴースト」「いまを生きる」
「危険な情事」「ジェイコブス・ラダー」など、本当に色々な作品を
手がけています。

僕としては、「いまを生きる」や「ゴースト」、「危険な情事」などは
多感な?高校生ぐらいで見ていますので、かなり印象に残っていますね。


皆さんもぜひとも、もう一度スクリーンでモーリス・ジャール氏の
音楽に触れてみるのはどうでしょうか?
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by fyamasan | 2009-04-09 02:32 | 映画 | Comments(0)
  

メジャー監督、デビューを目指して!
by fyamasan
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映画、格闘技(プロレス)
阪神タイガース
音楽(ロック、ジャズ、
R&Bなど)

映画を通して世界と
コミュニケーション
出来る会社

Osaka-cinema-
Communication
設立が、目標

そして、
「人々の心を開く映画を
作りたい」

座右の銘

「たかがピンチじゃないか!」


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