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メジャー監督、デビューを目指して!

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新作ではありませんが、今、塚口サンサン劇場で、893(ヤクザ)映画
特集として、北野武映画3本が上映されます。


その第1弾が、「ソナチネ」。

製作が1993年なので、ほぼ20年前の作品。

僕は映画館で見れなかった(興行的にも大失敗で)ので、今回の上映は
楽しみにしていました。

「キッズ・リターン」以前と以後で、武の映画の作風は変わります。
この「ソナチネ」は以前のもの。

この映画がヨーロッパでは人気を呼び、武の映画の評価が変わります。
そして、有名になったキタノブルーもこの映画からだと思います。


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映画「ソナチネ」

あらすじ・

組長から沖縄の中松組への加勢を頼まれ、村川(ビートたけし)は
片桐(大杉漣)とケン(寺島進)を引き連れて現地へ赴いた。
しかし、東京から助っ人が来たということで、かえって抗争相手の組を
刺激することになってしまい、抗争はますます激化。
かろうじて生き延びた村川らには、
今度は殺し屋が送り込まれていく……。

ストーリー的にはどうってことのない話なんですが、やはり
「間」が良いんでしょうね。

殺しの場面、ちょっと笑う場面、それぞれ、独自の「間」があります。

これが見ていて、ちょうど良いというか、芸人として、俳優として
武がやってきたものが、ちょうど、この「間」に集約されていると
思います。

僕が思うに、松本人志との差は、この「間」なんかじゃないかと
思うんです。

武は監督となる前に、TVや映画で色々な現場を見てきています。
それらを踏まえて、俺ならこう撮るというようなことを考えて
いたのではないでしょうか?

松本人志はほとんど撮影現場を知らないと思います。
また、映画も批評本を書くほど、見ていないですからね。

でも、現場を知っている、映画をよく見ている、研究しているから、
良い映画が撮れるわけでもなく、これも天性のものがあると
思います。

武も若いが、大杉漣、寺島進なども若い。
僕は「おおっ」と思ったのが、矢上健一さん。

最近は保守的な役柄がはまりすぎですが、この映画では
バリバリの野心のあるヤクザ。

こんな役をしていたんだと、あらたに発見しました。

東京のどんよりした空気感と沖縄のまっさらの青。

そして、映画全体を重くも軽くもする印象的なテーマ曲。

武映画を語るうえで外せない映画ですね。


この「ソナチネ」を見て、あらためて思ったのが、

北野武映画は、見るんじゃなくて、感じる映画だということ。


チャンバラトリオの南方さんも良い演技してはる。
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by fyamasan | 2012-11-27 01:10 | 邦画 | Comments(0)
この秋には例年になく邦画がどんどんと公開されていますね。

こちらも公開してから結構早めに見に行きました。

R15なんで、中学生は見に行きませんが、。

高校生はどんな思いで、この映画見るのかなあ?

映画「バトルロワイヤル」を思い出しました。


映画「悪の教典」

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あらすじ:

ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と
支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)。
生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師
だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない
反社会性人格障害者であった。
学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、
平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。
しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。
それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、
クラスの生徒全員を殺すことだった。

内容が内容だけに、拍手喝采とはなりませんが、アンチなダークな
ヒーロー誕生でしょうか!


「海猿」の伊藤英明が演じているのが、また良いですね。
今までなんとも思いませんでしたが、なんかこれからの伊藤英明を
見てみたくなりました。

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用意周到にするも、結構ずさんに思える殺人計画。
いろいろと突っ込みは入りますが、最後は殺人鬼を応援してしまう、
自分がいて、なんとも、変な気持ちでした。

人間誰にもある、ダークな部分をうまく隠しながら、ここまで
生きてきたのは、すごいなあと。
この、殺人鬼誕生の話あたりは、次の後半で明かされるのでしょうか?


二階堂ふみ、染谷将太、林遣都らの出演。
あと、橋本愛が出ていたら、若手俳優の注目株がみな出ているのも
豪華です。

山田孝之、吹越満、矢上健一など、名わき役の存在も良いわあ!

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To be continuedのエンドクレジット。

どんな続きがあるのか、今から楽しみです!
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by fyamasan | 2012-11-24 03:13 | 邦画 | Comments(2)

夢売るふたり~男と女

最近、邦画続きですが。

こちらも気になっていました。

西川美和監督の最新作。

人間の闇や暗い部分を描くのが得意な西川監督。

今回はどんな風に描くのか?


映画「夢売るふたり」

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あらすじ:
東京の片隅で小料理屋を営む貫也(阿部サダヲ)と妻の里子(松たか子)。
店は小さいながらも順風満帆だったが、火事で全てを失ってしまう。ある日、
貫也が常連客と一夜を共にし、すぐに里子の知るところとなるが、里子は結婚詐欺で金をだまし
取ることを考案する。結婚願望の強いOLなど寂しい女たちの心の隙につけ込んで、店を
再開するための資金を稼ぐ二人。しかし、夫婦の関係に影が差し始め……。


この映画、賛否両論でしょうね。
なかなか一筋縄ではいかない。

冒頭の店の繁盛の様子。
5周年のお祝いの記念品など。

そこから火事で、いっきに人生、急降下してしまう。

話とは違うのですが、僕が気になったのは、松たか子が演じた里子の指輪。
指に結婚指輪をしている。

実際には、ほぼ、夫である、貫也(阿部サダヲ)が料理をしています。
でも、調理場に入ったり、包丁を持ち、ラーメン屋ではネギを切っている。
でも、指輪が。

なんか細かいことに気になると、どうも、ダメで。

料理する人は、基本料理中は外します。

僕ならば、指輪を外すシーンを入れたけどなあ、と。

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結婚詐欺の話なんですが、あんまり見ていて、すっきりはしません。
でも、松たか子が、妻を演じているから、見ていられるのかもしれませんね。
夫もそうですね、阿部サダヲだから、こちらも許せてしまうのかも。

誠実そうな人柄ゆえに、女性は気を許してしまうのかも?

女性の強さ、したたかさ、情念、そして、弱さ。
男の弱さ、ずるさ、意気地なしさ、まめさ。

夫婦ってなんだろう?

結婚って?

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結婚詐欺をして、お金をためて新しい店を出すという目的が、次第にずれていき、
二人の人生、関わった人たちの人生をも狂いだしていく。


女性が描くとこうなるのか?

男性が、描くと、園子温の「恋の罪」になるのでしょうかね?



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「恋の罪」を見終わった後は、かなりしんどかったですし、もう一度見ようかなあと
なかなか思えないほど、力吸い取られました。


この映画、皆さんはどう思ったのでしょうか?


出演者も豪華。



田中麗奈  鈴木砂羽 木村多江 安藤玉恵 江原由夏 やべきょうすけ

大堀こういち 倉科カナ 古舘寛治 小林勝也 伊勢谷友介 香川照之

笑福亭鶴瓶
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by fyamasan | 2012-11-17 04:08 | 邦画 | Comments(0)
邦画が続きますが、こちらも話題の「のぼうの城」

こちらは原作を読んでいました。

公開が、震災の影響で延期になりましたが、ようやく日の目を
見たので、関係者もホッとしているでしょうね。

ブレイクする前の尾野真知子、芦田愛菜ちゃんも見れたのが、
なんか嬉しくなりましたね。


映画「のぼうの城」


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あらすじ・

天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、
その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と
呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうを
やゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を
掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。
秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる
智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、
その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。



合戦シーンや水攻めのシーンは迫力があり、スクリーンで見る
価値はありかなあと思います。

ただ、ドラマとして、映画としては、どうなの?と疑問が
沸きます。

この物語の一番のテーマは弱者がいかに頭を絞って考えて、
強者に一矢報いるかだと思うのです。

そこに見ている者は興奮と感動を覚えるのでは?


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映画を見ていると、野村萬斎の「でくのぼう」ぶりは伝わるもの、
弱いものがいかにして、強者に勝つかが、上手く描かれておらず、
「んん~?」となってしまった。

悩みに悩んだ末に、降伏せずに、合戦をするという苦渋の選択を
するはずなのに、最初から、「やりましょう、やりましょう!」と
田畑をあらされる百姓のことを考えておらず、あげくに、百姓も
あっさりと協力するし。


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成田長親が考えた策に、あっさりと豊臣側が引っかかりすぎるのも、
なんとも。
まあ、あれだけの差があれば、心に隙が出来るのが、当たり前なんですが、
勝つことよりも、戦うことに重点を置いている光成にも気になりました。


注目の合戦シーンはすごいので、こちらも人物描写などに力を入れて
くれたら、もっと面白いものが出来たのにと、残念です。

黒澤映画のような活劇になっていないのも、残念です。


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カタルシスを得ることなく、映画を見終わってしまったのが、
非常に悔しいです。
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by fyamasan | 2012-11-10 03:58 | 邦画 | Comments(0)
「ツナグ」に続いて、井筒監督の「黄金を抱いて翔べ」も
早速見てきました。

ただ、原作の高村薫さんの映画化は、結構、失敗気味なんで、
心配してましたが、どうだったんでしょうか?

映画「黄金を抱いて翔べ」

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あらすじ・


裏社会の住人相手の調達屋として生きる幸田(妻夫木聡)は、
大学の同級生だった北川(浅野忠信)からある計画を持ち掛けられる。
それは大阪市の銀行が誇る、コンピュータを駆使した完璧な
防犯システムが施された金庫から240億円相当の金塊を強奪すると
いうものだった。システムエンジニアの野田(桐谷健太)、
北川の弟・春樹(溝端淳平)、爆破のプロでスパイでもあるモモ
(チャンミン)、元エレベーター技師のジイちゃん(西田敏行)
というメンバーで金庫に挑む幸田たちだったが、彼らの意外な過去や
裏切りが浮上し……。



2時間弱の映画。
それなりにハラハラドキドキ感もあり、楽しめたのは楽しめたんですが、
原作を読んでいないと、人物関係や過去、背後が非常に分かりにくい。
知っているという前提で進むんで行くので、この人は、「え、なぜ?」と
疑問符が付いてくる。

それと時代設定がいまいち、ピンと来ない。
2012年の設定では、銀行のセキュリティはもっとすごいだろうし、
金を盗むにしては、人前で堂々と喋っているし、結構、緊張感が
ないですね。

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北朝鮮や公安絡みの話も面白いんですが、人物関係の説明がない分、
話に入りにくい。

いっそ、このあたりを省くかして、金に困った男たちの金塊の争奪戦に
したほうが、もっとシンプルになったのでは?と思います。

でも、そうなると、高村薫の作品を映画化した意味がなくなりますね。

リアルを追求する井筒監督にしては、結構粗が多かったような気がします。


予告編も期待持てたので、ワクワクして、劇場に行きましたが、
僕としては、出来には満足できませんでした。

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でも、役者は良かったですね。

特に妻夫木の正体の分からない役柄が、良いですね。
最後まで、なぜ、この計画に参加したのかが、分からないのが、
残念でしたが。

「悪人」の頃よりも、一皮剥けた印象を受けました。

浅野忠信、桐谷健太、西田敏行、など、適材適所や役柄。
東方神起のチャンミンも、良い味だしてましたね。

溝端淳平くんの役柄が、いまひとつ、よく分からなかったです。

大阪が舞台なんで、見慣れた場所が出てきます。
それを探すのも楽しみですね。
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by fyamasan | 2012-11-08 05:10 | 邦画 | Comments(2)
この秋、珍しく?見たい邦画がたくさんありますね。

この映画も原作が気になってました(まだ読んでいませんが)
映画は予告編見た時は、どうかなあと思ったんですが、とりあえずは
見てみないことには。

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映画「ツナグ」


あらすじ・

たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい―。
半信半疑で依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の
男子高校生・歩美(松坂桃李)だった。
彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を
祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いである。
横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを
希望する中年男性・畠田(遠藤憲一)。喧嘩をしたまま自転車事故で
死んでしまった親友・御園(大野いと)に聞きたいことがある女子高生・
嵐(橋本愛)。プロポーズ直後に突然失踪した恋人・キラリ(桐谷美玲)の安否を確かめたい
サラリーマン・土谷(佐藤隆太)。
歩美のもとには次々と依頼が舞い込んでくるが、歩美はその過程で様々な疑問を抱く。




う~~~ん、泣いてくださいというばかりの演出ですけどね。
泣けなかったですね。主題歌にJUJUを持って来てますし。

原作はもう少し話があるのかどうかは分かりませんが、3話を交差させる
感じで、物語は進んでいきますが、内容をもう少し掘り下げて欲しいです。

僕的には、これこそ、連続ドラマでするべきじゃないかと思いました。
そして、ツナグの両親の真相を映画で描くのが、一番良い形ではないかと
思いましたが、どうでしょうか?

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生涯に一度だけ、しかも夜の月が出ている間にしか、会えない。
この設定はすごい良いのに、もう少し掘り下げて欲しかった。

祖母に会いたいのは、もっと違う理由があっただろうし、本当に息子との
不仲が一番言いたいのか?

高校生の親友の話、婚約していた女性との話は、興味深く見れました。

会えるといわれても、やはり目の前に来て、逃げてしまうのが、人だと
思うし、だいたい夜中のホテルのロビーに高校生がいたら、おかしい
だろうと、色々と突込みが入ってしまう。

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でも、一番の原因は、ツナグ自身に、それが持つ力の意味と、ネタばれに
なるので、書けませんが、両親との関係、これに悩んだり、葛藤がないので、どうも
感情移入出来ません。

一応、話は完結しています。

でも、このラストで良いのか?と疑問に思いながら、JUJUの主題歌を
聞きながら、エンドロールを見てました。


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樹木希林さん、いったい何歳になったんだろう?

橋本愛も良かったけど、親友の御園を演じた、大野いとも
良かったですね。

八千草薫さんも短いシーンだけの登場でしたが、出てくると
シーンが引き締まりますね。
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by fyamasan | 2012-11-07 03:34 | 邦画 | Comments(0)
おそらくこの映画も、スマッシュヒットすることなく、
映画館から上映は終わるでしょう、残念ですが。
でも、機会があれば、見て欲しい映画です。

ベン・アフレックがオスカー俳優、監督にでもなれば、
話は別ですが(そう遠くない将来、オスカーを獲得するでしょう)

1979年に起こったイランでのアメリカ大使館人質事件。
実はその裏でもうひとつの事件が起こっていた。
しかも、その事件は記録から消されていた。


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映画「アルゴ」


あらすじ:
1979年11月4日、テヘラン。
イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を
過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。
パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の
自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせる
CIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、
6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。
彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。
しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が
伴うものだった……。


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時折、その当時のニュース映像を混ぜて、ドキュメンタリーのような
展開を見せつつも、ベン・アフレック監督、魅せますね。

「アポロ13」のように結末は分かっているのですが、やはり
どうなるのか? ハラハラドキドキしてしまう。

上手くいくかと思えば、障害が発生し、それを乗り越えたら、また
障害が、と。見ているものの心をもて遊びますね。

ウソのような話が段々とリアルに現実感を帯びてきて、それが本当の
話として、進んでいく。


社会派サスペンスのお手本のような映画。

ぜひとも、たくさんの人に見て欲しいです。

映画界の内幕、アメリカ政府(特にCIA)の慌てぶり、内側が分かって
とても興味深いです。


その当時のファッションに、懐かしさも感じました。

陰日なたにいる男たちの心意気も良かったですね。

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日本でも、まだまだ埋もれている話がいっぱいあると思います。
なんとか、こんな感じで、社会派サスペンスエンターテイメントな
映画に仕上げることは出来ないかな?

あ、僕がやれば良いんだ。

頑張ります!
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by fyamasan | 2012-11-03 04:06 | 映画 | Comments(0)