ブルージャスミン~「虚」という文字に
2014年 06月 02日
あらすじ・
ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)と
ニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー
(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。
映画「ブルージャスミン」
御年70歳を越えても、毎年、新作を作り続けているウッディ・アレン監督。
最新作がこの映画。
舞台はNYからサンフランシスコに。
かなり痛い?
いや、かなりやばい女(でも綺麗)が、以前の豪華な生活を取り戻そうとするのだが、
世の中はそんなには甘くないんです。
世間に疎いのか?
自分のしたことのおろかさに気づかないのか?
とても良識があるとは思えないジャスミンに。いつしか、同情してしまっている自分が
どうも嫌だなあと思ってしまいましたね。
なぜ、今の状況にあるのか?
過去は?
何があったのか?
現在に過去のシーンを入れて、話が堀下がります。
「なるほどね」ともっと落ちぶれろ!と思ったりもするが、先ほどのように同情もしてしまう。
これはジャスミンの魅力なのか?
それともケイト・ブランシェットの力なのか?
男性と女性目線ではかなり印象が違うと思いますが、こちらも見終わった後、
色々と話が出来そうですね。
チクリ、チクリと胸に何かが突き刺さりますね。
ブラックユーモアという言葉だけでは、表現出来ない何かに心が痛い。
ウッディ・アレン自身もプライベートで色々ありましたから、自虐的な映画のようにも
思えます。
でも、90何分という尺にきっちり収めて見せることは見せているのはさすがです。
アレン節、健在なり!
by fyamasan
| 2014-06-02 04:17
| 映画