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ビハインド・ザ・サン~自由が、希望が見えた時!

最新作、「ダーク・ウォーター」の公開せまる
ウォルター・サレス監督の2001年度の映画
「ビハインド・ザ・サン」を見てきました。

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舞台はブラジル。
時は1910年。
ブラジルの東北部のある村。
もう何世代も前から、土地の
権利を巡って、2つの家族が
血で争う抗争を繰り返していた。




ブレヴィス家のトーニョ(ロドリゴ・サントロ)は、
フェレイラ家に殺された兄の敵を討つが、
それがまた抗争の始まりにもなり、今度は
トーニョがフェレイラ家に狙われる番となった。
トーニョには、歳の離れた弟がいる。
この子、「坊主」といつも言われるだけで、
名前がないんですよ。
後に、「パクー」と呼ばれるようになるのですが。

ビハインド・ザ・サン~自由が、希望が見えた時!_c0033213_1712482.jpg


面白いのは、復讐するのにも、お互いのルールが
あるんですね。何世代にも続いているので、
慣習化したといえるでしょう。

家族を殺されたとしても、すぐに復讐してはならない。
殺された者が着ていたシャツを干して、血の色が
黄色に変色した時が、その復讐をしていい時だ。

トーニョは殺されるであろう自分の将来に何の
希望も見出せなかったが、ある日、近くの村に来た
旅回りのサーカス団(といっても、二人しかいないが)
の、クララに恋をしてしまう。
20年間生きてきた中で、絶えず、抗争に振り回され、
恋や安らぎ自由など考えられなかった。

ビハインド・ザ・サン~自由が、希望が見えた時!_c0033213_16472824.jpg


一方の、クララの旅回りで疲れた心を癒してくれたのは、
トーニョの素敵な笑顔だった。

復讐と家と名誉しか頭にない父にとって、トーニョが
恋愛をするなんてことは、考えられない事だ。
「命を狙われているのに、なんて様だ。死んだ兄を見習え!」と
ばかりにしかりつける。

殺された者のシャツの色が黄色になり、いよいよ復讐の
時は来た。
大雨の夜中、フェレイラ家の者がトーニョを殺そうと
やってくる。
またクララもサーカス団を抜け出して、トーニョに会いに来た。

初めて知る愛の喜びに耽るトーニョ。
だが、すぐ近くまで敵は近づいている。

何世代も抗争を繰り返す両家の、出口の見えない未来に
うんざりしながらも、その宿命に生きるしかない、
家族の表情&描き方がいい。
この描き方が、あの「SHINOBI」に欲しかったと思います。

愛や自由など考えられなかったトーニョが、それに触れる
瞬間の表情もまたいい!
家が全てだった彼にとって、家以外の世界に出会った時、
未来というものが見えてきます。

トーニョはどうなるでしょうか?
見えた未来は、クララとは?
ぜひ、お確かめてください。

ビハインド・ザ・サン~自由が、希望が見えた時!_c0033213_17114041.jpg

トーニョを演じたロドリゴ・サントロがまた
いい男です。
セクシーな男優の何位かは知りませんが、
かなり上位に選ばれたみたいですよ。
主演作は少ないですが、これから出てくる
男優なので、注目してくださいね!
by fyamasan | 2005-10-08 17:12 | 映画

メジャー監督、デビューを目指して!


by fyamasan
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