ホテル・ルワンダ~今年の超必見の映画
2006年 02月 25日
この映画を見ている途中、涙が溢れ出て
どうしようもなかった。
それは、同じ人間への絶望感でもあり、
期待感でもあった。
人間の醜さ、嫌らしさ、どこまで人間は
馬鹿げた行為をとり続けるのか?
それと対照的に、危険を冒しつつ、
他人の命を懸命に守る人々。
子供達の笑顔と歌声に、厳しいが
明日への希望が見えた。
映画「ホテル・ルワンダ」
1994年というと、もう10年以上も
前のことであり、映画の舞台となった
アフリカ・ルワンダから遠く離れた
日本では、すでに忘れ去られた事の
ようになっています。
ルワンダの首都、キガリ。
二つの部族(フツ族とツチ族)がいるこの
国では、歴史的背景もあり、
一種即発の状態を迎えていた。
ベルギー系の高級ホテル、ミル・コリンで
働くポール(ドン・チードル)は、
支配人であり、オーナーや従業員からの
信頼も厚く、軍の将軍や
裏家業の商売人など、いろいろな人と
繋がりがある顔の広い男だった。
彼を悩ますのは、最近のルワンダの
政治事情。
現在はフツ族の優勢であり、
ツチ族が押され気味。
何かあれば、「ゴキブリ(ツチ族)を殺せ!」と
いうFM放送が流れ、街はピリピリしている。
ポールはフツ族なのだが、妻はツチ族。
もし何かあれば、ただ事では済まされない。
そして、フツ族の大統領がツチ族に殺
されるという事態が発生。
首都は大混乱となり、フツ族による、
ツチ族への大虐殺が始まった。
(3ヶ月で100万人が殺されました)
この映画はただルワンダの悲劇を
描いただけでなく、
人間ポールの成長をも描いています。
最初はただ、自分の家族を守る事
に固執していただけでしたが、
最終的には1200人もの命を助ける行動を
取ります。
(それゆえ、彼は「ルワンダのシンドラー」と
呼ばれるのです)
悩み苦しみながら、一歩づつ進む
彼の姿には、本当に心動かされました。
映画的にもストーリー展開もしっかり
しており、ただの事実を
見せるだけのものではありません。
ジャン・レノ、ホアキン・フェニックス、
ニック・ノルティなど、
この映画に賛同した(と思いたい)
俳優の演技にも注目です。
内容などから、日本での上映が
営業的にも厳しい事や、海外で
評判となり配給権が高騰したこともあり、
日本での上映は見送られていましたが、
何とか日本でも上映して欲しい、
その思いが3万人の署名を集め、
ついに公開となりました。
このあたりの詳細はこちらをご覧下さい ↓
・「ホテル・ルワンダ」の日本公開を応援する会
昨年末に見た
「ロード・オブ・ウォー」の
主役の武器商人たちは、このルワンダでも
多くの武器を流し、大金を得たのでしょうね。
また、武器輸出国のアメリカ、イギリス、
フランスなどは一方で国連軍として、治安や
平和維持活動をしてますが、裏では武器を
売っているという矛盾したこの大国の論理や
危険とわかればすぐに軍隊を引き払う
そのご都合主義。
そんなものにあらためて
気づかせてくれました。
期間も上映館も限られていますが、
ぜひとも映画館へ足を運んで
貰いたいです、切に思います。
(大阪ではただいま、梅田ガーデンシネマのみ)
現在もアフリカでは、部族間で
ルワンダと似た虐殺がまだまだ
続いています。それを考えると
この「ルワンダの悲劇」はまだ
終わってはいないのですね。
どうしようもなかった。
それは、同じ人間への絶望感でもあり、
期待感でもあった。
人間の醜さ、嫌らしさ、どこまで人間は
馬鹿げた行為をとり続けるのか?
それと対照的に、危険を冒しつつ、
他人の命を懸命に守る人々。
子供達の笑顔と歌声に、厳しいが
明日への希望が見えた。
映画「ホテル・ルワンダ」
1994年というと、もう10年以上も
前のことであり、映画の舞台となった
アフリカ・ルワンダから遠く離れた
日本では、すでに忘れ去られた事の
ようになっています。
ルワンダの首都、キガリ。
二つの部族(フツ族とツチ族)がいるこの
国では、歴史的背景もあり、
一種即発の状態を迎えていた。
ベルギー系の高級ホテル、ミル・コリンで
働くポール(ドン・チードル)は、
支配人であり、オーナーや従業員からの
信頼も厚く、軍の将軍や
裏家業の商売人など、いろいろな人と
繋がりがある顔の広い男だった。
彼を悩ますのは、最近のルワンダの
政治事情。
現在はフツ族の優勢であり、
ツチ族が押され気味。
何かあれば、「ゴキブリ(ツチ族)を殺せ!」と
いうFM放送が流れ、街はピリピリしている。
ポールはフツ族なのだが、妻はツチ族。
もし何かあれば、ただ事では済まされない。
そして、フツ族の大統領がツチ族に殺
されるという事態が発生。
首都は大混乱となり、フツ族による、
ツチ族への大虐殺が始まった。
(3ヶ月で100万人が殺されました)
この映画はただルワンダの悲劇を
描いただけでなく、
人間ポールの成長をも描いています。
最初はただ、自分の家族を守る事
に固執していただけでしたが、
最終的には1200人もの命を助ける行動を
取ります。
(それゆえ、彼は「ルワンダのシンドラー」と
呼ばれるのです)
悩み苦しみながら、一歩づつ進む
彼の姿には、本当に心動かされました。
映画的にもストーリー展開もしっかり
しており、ただの事実を
見せるだけのものではありません。
ジャン・レノ、ホアキン・フェニックス、
ニック・ノルティなど、
この映画に賛同した(と思いたい)
俳優の演技にも注目です。
内容などから、日本での上映が
営業的にも厳しい事や、海外で
評判となり配給権が高騰したこともあり、
日本での上映は見送られていましたが、
何とか日本でも上映して欲しい、
その思いが3万人の署名を集め、
ついに公開となりました。
このあたりの詳細はこちらをご覧下さい ↓
・「ホテル・ルワンダ」の日本公開を応援する会
昨年末に見た
「ロード・オブ・ウォー」の
主役の武器商人たちは、このルワンダでも
多くの武器を流し、大金を得たのでしょうね。
また、武器輸出国のアメリカ、イギリス、
フランスなどは一方で国連軍として、治安や
平和維持活動をしてますが、裏では武器を
売っているという矛盾したこの大国の論理や
危険とわかればすぐに軍隊を引き払う
そのご都合主義。
そんなものにあらためて
気づかせてくれました。
期間も上映館も限られていますが、
ぜひとも映画館へ足を運んで
貰いたいです、切に思います。
(大阪ではただいま、梅田ガーデンシネマのみ)
現在もアフリカでは、部族間で
ルワンダと似た虐殺がまだまだ
続いています。それを考えると
この「ルワンダの悲劇」はまだ
終わってはいないのですね。
by fyamasan
| 2006-02-25 07:20
| 映画