シティ・オブ・ゴッド~ブラジル版「仁義なき戦い」

正直、気になっていましたが、見ようか
どうしようかかなり迷ってました。
でも、見て良かった。
久しぶりに大快作を見た喜びに浸れましたね。
5月に見た「ナイロビの蜂」
より数段圧倒されました。
同じ監督ですが。
フェルナンド・メイレレス監督
実話を基にした、映画「シティ・オブ・ゴッド」

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1960年代から約20年続いたブラジルは
リオデジャネイロ郊外の公営住宅
「シティ・オブ・ゴッド」と名づけられた
街での抗争の物語。

「仁義なき戦い」は大人が主役ですが、
この映画は小学生や中学生など
大人ではない子供が主役。
麻薬、拳銃、強盗、レイプなどが
日常茶飯事のこの街。


小学生ぐらいの子が、拳銃持ちながら、
「一番儲かるのは、やっぱりコカインだな」と
大人顔負けのセリフを吐く。


写真家を夢見る少年ブスカペが、色々出てくる人物を
紹介しながら、物語は進んでいきます。
このブスカペの語り口がユーモラスな為、悲惨な現実を
見せられても、そう感じさせない所が凄いです。
ブスカペ君はお人よしで、なかなか憎めないキャラ。
暴力で街を支配しようとする、リトル・ゼ、常に対話を心がける
べネや暴力を憎みながらも抗争に巻き込まれる男など、
「神の街」には、ありとあらゆる人間が存在します。
やがて、この街が二つのグループに別れて、大きな
抗争に発展していくのですが。

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監督のフェルナンド・メイレレスはブラジル人なのですが、
この現実を知らないでいたといいます。

同じ国に住みながら、違う地域で小学生が銃をぶっぱなし、
ドラッグまみれにいる現実を知らないでいるということも、
格差社会の現れでしょうか?(他の地域、他の階層に住む人の
事は知らないよと)、これもこれで怖いですが。
映画でも語られていますが、抗争でかなりの死・負傷者を出してから
警察、マスコミが嗅ぎつけたぐらいですからね。

映画の良さは、時間軸を巧みに使ったストーリー展開。
上から下から隙間からあらゆる角度から見せてくれる
カメラワークの妙。
無駄なシーンを省き、躍動感溢れる編集手腕。
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こんな悲惨な現実の物語なのに、不謹慎ですが、
なんでこんなに面白いのだろうか!
監督のフェルナンド・メイレレスに拍手!
過酷な現実で生きる少年の成長物語でもあり、
友情またはラブストーリーもあり、色々な角度から
楽しめると思います。

音楽も「カンフーファイティング」(「カンフーハッスル」でおなじみ)など、
映画の躍動感にぴったりな音楽が多く、相乗効果バッチシです。

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     (こちらが監督のフェルナンド・メイレレス)


最近見た
「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」

でもそうですが、明日に夢を見られない子供たちの
現実にとても胸が痛くなります。

映画としては十分に楽しめます。
そして現実問題として考える。
この映画を僕は強力にオススメします!
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by fyamasan | 2006-06-29 16:14 | 映画

メジャー監督、デビューを目指して!


by fyamasan
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