60年代の邦画が熱い・その1~飢餓海峡

なかなか映画館で見ることが出来ない昔の邦画。
もう終わってしまいましたが、高槻セントラルで
特集していた、「サスペンス傑作選2」
その名に恥じない、素晴らしい選択でした。
この前は「太陽を盗んだ男」
を紹介しましたので、今回は、
「飢餓海峡」をご紹介します。

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水上勉の原作を内田吐夢監督が、
骨太で壮大な、しかし人間の
悲しい宿命を見事に
描いています。

戦後の混乱期の函館。
青函連絡船の転覆事故があり、
多くの死傷者が出たが、乗客人数と
死体の数が合わない(二人多い)

事故前に起きた質屋放火事件と何かしら
関係があるのではと、考えた刑事、
弓坂(伴淳三郎)は、逃亡している3人組の
男達を追う。
そして3人組が仲間割れし、一人が
生き延びたと考えて、その一人の
行方を懸命に追っていたのだが。

そして10年が流れた。

犯人の一人から多額のお金を貰い、東京で
暮らしていた遊女(左幸子)は、偶然に
新聞で今や地元の名士として多額の
寄付をした犯人(三國連太郎)の
記事を見てしまう。
お礼をせねばと会いにいくのだが、
これがまた悲劇の始まりでもあった。

松本清張の「砂の器」
のように、人間の心の闇の深さ、人間の
持って生まれた悲しい業が、悲劇を
もたらす事に、とても胸が打たれる。

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映画を上、中、下と分けるとすれば、
上が函館、中が東京、そして下が舞鶴と
3つの舞台で描かれる。
舞鶴では若き高倉健が、
主任刑事役で登場します。

映画のチラシには、「三国の「業」、
左の「哀切」、伴の「執念」と
主演三人の三つ巴の運命劇」と
書かれています。

まさしくその通りで、時間は3時間近く
ありますが、そんな長さを感じさせない
展開で、人間の宿命とは、何であろうか?
と深く考えてしまう。

最近感動がないなあと思う人には
大推薦します。
井筒監督も、邦画NO1と大プッシュする
この映画、見て損はなし。


実はこの「飢餓海峡」、TV版もあるのです。
TVでは、若山富三郎、藤真利子、
山崎努などが出演してます。
僕はまだ未見なので、見たら
感想をアップします。
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by fyamasan | 2006-09-28 02:26 | 邦画

メジャー監督、デビューを目指して!


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